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JUKI (6440) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
JUKI株式会社は、工業用ミシンと産業装置の分野で世界的なリーダー企業として事業を展開しています。同社の主力製品は縫製業界向けの工業用ミシンと家庭用ミシン、そして電子部品製造業向けの部品実装装置(マウンタ)で、これらの製造・販売を通じて収益を確保しています。近年では、これらの機械と連動するIoT関連システムの開発にも注力し、製造現場の自動化・効率化を支援するトータルソリューションを提供しています。
同社の顧客基盤は、縫製事業では衣料品メーカーやアパレル関連企業が中心となり、産機事業では電子機器メーカーや自動車部品メーカーなどの製造業が主要な顧客層です。収益構造としては、機械本体の販売に加えて、保守サービスや部品供給、システム導入支援など継続的な収益源も確保しており、顧客との長期的な関係構築を重視した事業モデルを採用しています。
事業は大きく「縫製事業」と「産機事業」の2つに分かれており、縫製事業では工業用ミシン・家庭用ミシンとそれらに関連するIoTシステムを展開し、産機事業では産業装置事業として電子部品実装用のマウンタや周辺機器、受託事業として各種製造受託や部品加工サービスを手がけています。同社は24の子会社と3つの関連会社を持つグローバル企業として、アジア・欧米を中心とした国際的な製造・販売ネットワークを構築しています。
経営方針
JUKIは縫製事業と産機事業を両輪とした5か年中期計画「Building Sustainable JUKI」を推進し、持続的な成長を目指しています。同社は売上偏重から利益重視の経営へ舵を切り、2027年までのフェーズ1では売上高1,000億円、経常利益80億円を目標に設定しました。続く2029年までのフェーズ2では売上高1,250億円、経常利益150億円の達成を計画しており、ROE23%、自己資本比率41%という財務指標の改善も同時に追求しています。
重点投資分野では、縫製事業においてIoTとの融合によるソリューション提案を強化し、グローバル大手顧客の囲い込みを加速させる方針です。同社は欧米で強みを持つ職業用ミシンの拡大も進めており、他社との差別化を図っています。産機事業では「グローバルニッチ戦略」への転換を図り、重点領域・地域を絞り込んだ戦略的な事業展開を推進しています。また、受託事業を第3の柱として育成すべく、高収益分野への注力を強化しています。
新市場開拓においては、ハイエンド顧客への集中アプローチと自動化・省力化ニーズへの対応を軸としたビジネスモデルの構築を進めています。同社は中国企業との価格競争激化を背景に、コスト競争力の強化にも取り組んでおり、グローバル調達の最適化や生産工程の自動化、物流の効率化を通じて競争優位性の確保を目指しています。
技術革新への取り組みでは、AI・ロボティクス・IoEなどの先端技術活用を推進し、業務DXによる効率化を図っています。同社はESG経営の実践も重視しており、カーボンニュートラルの実現や人事グランドデザインの実行、サステナブル調達といった取り組みを通じて、社会課題の解決と中長期的な企業価値向上の両立を目指しています。特に、資本コストや株価を意識した経営の強化により、PBR1.0倍以上の早期達成に向けた収益力向上を最優先課題として位置づけています。