アマノJP:6436

時価総額
¥3177.5億
PER
16.2倍
時間情報システム事業では就業情報システムやタイムレコーダー、環境関連システム事業では集塵機や脱臭システムを展開。

事業内容

アマノは、時間情報システム事業と環境関連システム事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。時間情報システム事業では、就業情報システムや給与計算システムを中心とした情報システム機器、タイムレコーダーを中心とした時間管理機器、パーキングシステム機器を提供しています。

アマノはこれらの機器を国内外で製造・販売しており、アマノビジネスソリューションズ株式会社やアマノセキュアジャパン株式会社が情報処理業務や情報提供サービスを行っています。米国ではアマノ シンシナティ Inc.が製造・販売を行い、アマノ マクギャン Inc.やアキュタイム システムズ Inc.が販売を担当しています。

欧州ではアマノ ヨーロッパ N.V.が販売を行い、ホロクオルツ S.A.がソフトウェア開発やコンサルティングを提供しています。アジアではアマノ タイム&エアー シンガポール PTE.LTD.が販売を行い、アマノ コーリア Corp.やアマノ マレーシア SDN.BHD.がパーキングシステム機器の販売や駐車場運営を行っています。

環境関連システム事業では、集塵機や粉粒体空気輸送システム、高温有害ガス除去システム、脱臭システム、清掃機器、電解水生成装置を提供しています。アマノはこれらの機器を国内外で製造・販売し、アマノ武蔵電機株式会社が清掃機器の製造・販売を行っています。

米国ではアマノ パイオニア エクリプス Corp.が清掃機器やケミカル用品を製造・販売し、アマノ タイム&エコロジー メキシコ S.A. de C.V.が集塵機やエンジニアリング業務を行っています。アジアでは、安満能国際貿易(上海)有限公司やアマノ タイ インターナショナル Co.,Ltd.が販売とエンジニアリングを担当しています。

アマノマネジメントサービス株式会社は、駐車場の運営管理や清掃業務を請け負い、アマノメンテナンスエンジニアリング株式会社は製品の販売・保守・エンジニアリングを行っています。また、株式会社アマノエージェンシーは福利厚生業務や損害保険代理業務を提供しています。

経営方針

アマノは、「人と時間」「人と空気」の分野で新しい価値を創造し、安心・快適で健全な社会の実現に貢献することを経営理念としています。この理念のもと、同社はガバナンス体制を強化し、既存事業の拡大と新しい事業・市場の創出を通じて持続的な成長を目指しています。

同社は2023年4月から2026年3月までの3年間を対象とした「第9次中期経営計画」を策定しています。この計画では、「100年企業への4th Stage -サステナブル経営に繋がるパラダイムシフトへの取り組み-」を経営コンセプトに掲げ、持続可能な成長を追求しています。

アマノは、情報システムのソフト・クラウド事業、データセンターを核としたパーキングシステムのシステム提案・運営受託事業、クリーンシステムのロボット+クラウド事業の3本柱を成長ドライバーとしています。これにより、2026年3月期に売上高1,800億円、営業利益245億円を目指しています。

同社は、DX推進やIoT、AIへの戦略投資を進め、標準品の機能拡充を図ることで、顧客の利便性向上と競争優位性の強化を目指しています。また、経営インフラの整備や人的資本の価値最大化、環境負荷低減といった社会的課題の解決にも取り組んでいます。

アマノは、国内外での駐車場運営管理事業を成長ドライバーとして位置づけ、グループ全体の業績をさらに牽引しています。北米では新商品効果とプロジェクト収益の管理徹底により、収益改善を計画しています。