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ヒーハイストJP:6433
沿革
1962年7月 |
精密部品の製造事業を目的として、資本金500万円で神奈川県川崎市にヒーハイスト精工株式 |
1964年9月 |
リニアボールブッシュの研究開発を開始する。 |
1965年1月 |
事業拡張のため、埼玉県川越市に工場を新設し、移転する。 |
5月 |
本社を東京都板橋区小豆沢町に移転する。 |
1968年11月 |
日本精工株式会社とリニアボールブッシュのOEM供給契約を締結し、NSKブランドで販売を開始する。(1984年1月当社特許終了につき契約解除) |
1978年6月 |
本社を東京都板橋区熊野町に移転する。 |
1980年4月 |
業務拡大に伴い、埼玉県川越市芳野台の工業団地に工場を新設し、移転する。 |
6月 |
工作機械及び産業機械等の直動案内機構用としてアンギュラウェイを開発する。 |
1984年11月 |
本社を東京都板橋区大山金井町48番に移転する。 |
1987年4月 |
ポジショニングステージ及びパラレルメカニズムの研究開発を開始し、数々の特許を取得する。 |
1990年11月 |
秋田市豊岩工業団地に秋田工場を新設し、THK株式会社にリニアボールブッシュをOEM供給する。 |
1992年12月 |
本社を東京都板橋区大山金井町10番に移転する。 |
1996年7月 |
埼玉県知事より「彩の国工場」の指定を受ける。 |
1997年2月 |
球面軸受に関する特許を取得する。 |
1999年4月 |
球面軸受の販売を開始する。 |
9月 |
プレス機械や金型用の高剛性直動軸受けに最適なサーキュラアークローラガイドを開発する。 |
2001年8月 |
本社を埼玉県川越市芳野台に移転する。 |
2004年6月 |
日本証券業協会へ店頭登録する。 |
12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取り消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場する。 |
2005年8月 |
本社工場(埼玉県川越市芳野台)を売却し、埼玉県川越市今福に本社・埼玉工場を新設し、移転する。 |
2007年3月 |
ISO9001:2000を認証取得する。 |
12月 |
超薄型アライメントステージCHX形及びガイドボールブッシュLGを開発、THK株式会社にOEM供給する。 |
2010年1月 |
円筒直動軸受に2製品「回転ベアリング一体型ボールスプラインユニット」「ミニチュアボールねじスプライン(BSSP)」をラインアップする。 |
4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場する。 |
7月 |
エコアクション21(環境経営システム)を認証取得する。 小径直動ベアリング「有限ストロークボールスプライン」シリーズ12種発表する。 |
2011年6月 |
中国上海市に販売子会社「赫菲(上海)軸承商貿有限公司」(現連結子会社)設立する。 |
11月 |
第23回大田区中小企業新製品・新技術コンクールにおいて「ミニチュアボールねじスプライン |
2012年7月 |
中国蘇州市に直動軸受製品の生産拠点「赫菲(上海)軸承商貿有限公司 蘇州分公司」(現連結子会社の赫菲(上海)軸承商貿有限公司の分支機構)設置する。 |
2013年3月 |
リニアボールブッシュシリーズのラインアップにロウ付けタイプのインローフランジ、センターフランジを追加する。 |
6月 |
民生分野向け「UTB(Utility Track Ball)」を販売開始する。 |
7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物取引市場統合により、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場する。 |
2014年3月 |
高強度プラスチックを採用し、組付性・コストバランスを両立した「ハイブリッドフランジリニアボールブッシュ(JFKシリーズ)」を販売開始する。 |
2014年12月 |
メガバス株式会社と共同開発した 新可動ウエイトシステム「LBO(Linear Bearling Oscillator)」に当社の技術が採用される。 |
2015年4月 |
UTBシリーズのラインアップにスリムタイプを追加する。 |
2016年2月 |
UTBシリーズのラインアップを拡充し、スリムタイプに加えロングタイプ、ロングスリムタイプを追加する。 |
2018年2月 |
秋田工場に機械加工室を新設する。 |
3月 |
埼玉工場の倉庫を建て替える。 |
2020年7月 |
ヒーハイスト株式会社に社名を変更する。 |
2021年12月 |
川越ものづくりブランド KOEDO E-PRO大賞に選ばれる。「超精密ステージHWシリーズ」 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、スタンダード市場に移行する。 |
2023年4月 |
埼玉工場に直動機器の増産のためのA棟を増設する。 |
事業内容
ヒーハイストグループは、ヒーハイスト及びその連結子会社である赫菲(上海)軸承商貿有限公司から構成され、精密機器製造事業を主軸としています。同社は、直動機器及び精密部品の製造販売に始まり、その技術を応用してユニット製品の製造販売も手掛けています。
直動機器セグメントでは、主力製品であるリニアボールブッシュをはじめ、UTB、JFK、球面軸受、ボールスプラインなどの製造販売を行っており、これらは機械装置の可動部に用いられ、摩擦による影響を低減し機械装置の寿命を延ばす役割を担っています。また、ルアー用途としてLBOをメガバス株式会社と共同開発しています。
精密部品加工セグメントでは、レース用部品及び試作部品の受託加工を行い、次世代製品の機能部品加工にも対応しています。同社の球面加工技術や鏡面加工技術を駆使し、特殊材料や難切削材の超精密部品の受託加工を行っています。
ユニット製品セグメントでは、直動機器及び精密部品加工で培った技術を発展させ、スマートフォン等の液晶画面製造の位置決め装置を含む、国内外の産業装置メーカー向けに供給しています。特に、パラレル機構を用いた多軸ステージの開発により、装置の小型化・省電力化に貢献しています。
ヒーハイストグループは、これらの事業を通じて、精密機器の分野で幅広い製品とサービスを提供し、産業界のニーズに応えています。
経営方針
ヒーハイストグループは、精密機器製造を主軸に、直動機器、精密部品加工、ユニット製品の製造販売を行っています。同社は、「義の心」という経営理念のもと、高品質・高付加価値製品の提供を通じて社会に貢献し、ステークホルダーの期待に応えることを基本方針としています。経営方針には、「不易流行」を掲げ、時代や環境の変化に順応しつつ、変えてはならない核となる価値観を保持することを重視しています。
中期経営戦略として、ヒーハイストグループは直動機器の分野で「小径リニアボールブッシュ世界NO.1」を目標に掲げ、製品の原価低減や品揃えの拡充に取り組んでいます。また、産業用機械、電子部品産業、民生分野の顧客ニーズに対応し、直動機器の製品力強化を土台に、ユニット製品の製品力強化や精密部品加工の技術力維持・向上を通じて、収益性の向上、財務体質強化、企業価値の向上を目指しています。
具体的な戦略として、新製品の市場投入や既存製品の生産体制強化、コスト削減の徹底、顧客ニーズに合った応用製品の開発、提案型技術営業による新規顧客開拓などが挙げられます。これらの取り組みを通じて、ヒーハイストグループは国内外での販売展開を強化し、競争力のある製品とサービスを提供していく方針です。
また、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)として、売上高、営業利益、売上高営業利益率を設定しており、2024年度3月期および2027年3月期の目標値を公表しています。これらの指標を基に、ヒーハイストグループは経営戦略の実行と成果の評価を行っています。