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ヒーハイストJP:6433
事業内容
ヒーハイストは、精密機器製造事業を中心に展開しており、主に直動機器、精密部品加工、ユニット製品の3つの事業セグメントを持っています。これらの事業は、同社の技術力を活かし、多様な産業分野に製品を供給しています。
直動機器では、リニアボールブッシュを主力製品としており、工作機械や精密機械に使用されています。独自の設計によりミニチュア化を実現し、省エネや省スペースに対応した製品も開発しています。これにより、幅広いニーズに応えています。
精密部品加工では、レース用部品や試作部品の受託製造を行っています。特に、球面加工技術や鏡面加工技術を駆使し、特殊材料や難切削材の超精密部品の加工を得意としています。これにより、次世代製品の機能部品加工にも対応しています。
ユニット製品では、直動機器と精密部品加工で培った技術を応用し、スマートフォンの液晶画面製造用の位置決め装置などを開発しています。パラレル機構を用いた多軸ステージにより、小型化と省電力化を実現し、国内外の産業装置メーカーに供給しています。
経営方針
ヒーハイストは、成長戦略として「Hephaist Vision65」を掲げ、中長期的な成長と利益確保を目指しています。この計画では、主力製品である直動機器の市場シェア拡大を目指し、特に「小径リニアボールブッシュ世界NO.1」を目標に掲げています。製品の原価低減や品揃えの拡充を通じて、競争力を強化しています。
同社は、スマート生産や稼働率の平準化を重視し、直動機器の製品力強化、精密部品加工の売上確保、ユニット製品の販路拡大を重点施策としています。これにより、効率的な生産体制を構築し、顧客ニーズに迅速に対応することを目指しています。
また、ヒーハイストは、コスト削減による利益率の改善を図っています。具体的には、部品加工の内製化や部材購入費の見直し、労務費の削減などを徹底しています。これにより、競争力を維持しつつ、安定した収益基盤を築くことを目指しています。
さらに、同社はESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを強化しています。環境面では、エコアクション21の運用を通じて持続可能な社会の実現を目指し、カーボンニュートラルに向けた取り組みを進めています。社会貢献活動としては、フードドライブ事業やチャイルド・スポンサーシップへの協力を通じて、SDGsの達成に貢献しています。