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高見沢サイバネティックスJP:6424
沿革
1969年10月 |
東京都品川区小山において㈱髙見澤電機製作所の自販機事業部の一部が独立、㈱高見沢サイバネティックスを設立し、同時に営業所として大阪営業所を開設、自動券売機等の販売を開始。 |
1969年11月 |
本社を東京都新宿区西大久保へ移転。 |
1970年11月 |
㈱髙見澤電機製作所より自販機の製造部門(現 長野第二工場)から販売までの一切を譲り受け製造販売会社となる。また、同時に㈱髙見澤電機製作所のアフターサービス部門である髙見澤電機サービス㈱を当社の100%子会社とし、高見沢サイバネティックスサービス㈱(現 ㈱高見沢サービス)と社名変更。 |
1970年11月 |
本社を東京都新宿区西新宿へ移転。 |
1978年8月 |
長野県南佐久郡臼田町(現 長野県佐久市)に長野第一工場を設置。 |
1981年7月 |
長野営業所を開設。 |
1983年9月 |
名古屋営業所を開設。 |
1987年5月 |
福岡営業所を開設。 |
1988年12月 |
長野県南佐久郡臼田町(現 長野県佐久市)に長野第三工場を設置。 |
1988年12月 |
電子機器製造・販売の浅間エレクラフト㈱(現 ㈱高見沢メックス)の設立に伴い60%資本参加。 |
1993年12月 |
本社を東京都中野区中央へ移転。 |
1994年10月 |
㈱高見沢メックスを100%子会社とする。 |
1996年10月 |
高崎営業所を開設。 |
1996年10月 |
長野第三工場敷地内に研究開発の拠点として技術棟を設置。 |
1996年10月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録。 |
2002年10月 |
本社地区技術部門の集約を目的とし、本社々屋及び本社用地を取得。 |
2003年4月 |
長野第一工場及び長野第三工場において環境マネジメントシステム国際規格ISO14001の認証を取得。 |
2004年12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取り消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。 |
2006年3月 |
本社、長野第一工場及び長野第三工場において品質マネジメントシステム国際規格ISO9001の認証を取得。 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。 |
2010年9月 |
上海駐在員事務所(中華人民共和国上海市)を開設。 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。 |
2015年7月 |
多様化する製品の開発プロセス管理体制を充実させるため、100%子会社である㈱高見沢ソリューションズを設立。 |
2017年3月 |
生産拠点の集約化による業務効率の向上、大型製品の生産・確認スペースの確保等を目的とし、長野第三工場敷地内に新棟を増設。 |
2022年4月 |
東京証券取引所スタンダード市場に上場。 |
事業内容
高見沢サイバネティックス株式会社とそのグループ企業は、電子制御機器の設計、製造、販売、設置、保守を主な事業としています。同社グループは、高見沢サイバネティックス株式会社、子会社3社、およびその他の関係会社1社から構成されています。
同社の事業セグメントは大きく分けて3つあります。第一に「交通システム機器」があり、自動券売機や出改札機器、ホームドアシステムなどを設計、製造し、主に鉄道事業者に販売しています。これらの機器の設置・調整及び保守サービスは、高見沢サービス株式会社が担当しています。
第二のセグメントは「メカトロ機器」で、各種ユニットの設計、製造を行い、装置メーカーへの販売を手掛けています。富士電機株式会社とは一部製品の相互供給関係にあります。
最後に「特機システム機器」があり、セキュリティシステム、防災計測システム、パーキングシステムの設計、製造、販売を行っています。高見沢サービス株式会社は、これらの機器の設置・調整及び保守サービスのほか、入場券発売機の販売や駐輪場の運営管理業務も担っています。また、高見沢メックス株式会社には防災計測システムの一部の設計、製造を、高見沢ソリューションズ株式会社にはシステム設計や開発プロセス管理を委託しています。
これらの事業を通じて、高見沢サイバネティックス株式会社グループは、幅広い電子制御機器の分野で事業を展開しています。
経営方針
高見沢サイバネティックス株式会社は、不透明な経済環境の中で、交通システム機器、メカトロ機器、特機システム機器の3つの主要事業部門を通じて、成長戦略を推進しています。同社は、社会インフラの分野を中心に、独自の技術を活用した製品とサービスの提供に注力しています。
交通システム機器部門では、出改札機器やホームドアの拡販に努めるとともに、新たな製品として緊急時に役立つスライド式の緊急脱出口を装備したホームドアを開発しました。さらに、顔認証による運賃精算を可能にするウォークスルー型改札機の導入が決定しており、これらの取り組みにより、交通システム機器の分野での新たな製品・サービスの提供を目指しています。
メカトロ機器部門では、2024年の新紙幣発行に向けた準備を進めており、海外市場では、硬貨処理装置「グローバルコインユニット」を主力製品として、中国を中心に市場拡大を図っています。
特機システム機器部門では、セキュリティシステム、防災計測システム、パーキングシステムの営業活動強化に努めています。また、技術及び生産部門では、「ものづくり改革プロジェクト」を通じて、生産工程の効率化と品質向上に取り組んでいます。
さらに、同社は2022年度から「サステナビリティ推進委員会」を新設し、持続可能な社会の実現に向けた内部目標の設定と取り組みを進めています。これらの戦略を通じて、高見沢サイバネティックスは、売上高、売上利益率、営業利益率、経常利益率の向上を目指し、企業価値の向上に努めています。