理想科学工業JP:6413

時価総額
¥887億
PER
17.5倍
印刷機器関連事業では「オルフィス」や「リソグラフ」を展開し、インクジェットヘッド事業や不動産事業、プリントクリエイト事業なども手がける。

事業内容

理想科学工業は、主に印刷機器関連事業を展開しています。この事業は「印刷機器事業」と「インクジェットヘッド事業」に分かれています。印刷機器事業では、高速インクジェットプリンター「オルフィス」を中心としたインクジェット事業と、デジタル印刷機「リソグラフ」を中心とした孔版事業を行っています。

また、理想科学工業は不動産事業も手がけています。さらに、プリントクリエイト事業、デジタルコミュニケーション事業、アプリケーションソフトウェア事業など、多岐にわたるサービスを提供しています。これらの事業は、同社およびその関連会社によって支えられています。

印刷機器事業において、理想科学工業は開発から製造、販売までを一貫して行っています。製造は、理想工業(香港)有限公司や理想(中国)科学工業有限公司などの関連会社が担当しています。販売は、世界各地の関連会社を通じて行われています。

インクジェットヘッド事業は、理想テクノロジーズ株式会社が開発、製造、販売を担当しています。この事業は、印刷機器の心臓部ともいえるインクジェットヘッドの技術開発に注力しています。これにより、理想科学工業は高品質な印刷機器を提供しています。

経営方針

理想科学工業は、2025年3月期を最終年度とする「第八次中期経営計画(RISO Vision 25)」を策定し、インクジェット事業の拡大を目指しています。この計画では、顧客志向に基づく販売企画体制の構築を重視し、特にプロダクション市場での多枚数プリント用途の販売強化に注力しています。

同社は、東芝テック株式会社からインクジェットヘッド事業を承継し、2024年7月から運営を開始しました。これにより、インクジェット事業の収益力を強化し、連結売上高787億円、連結営業利益61億円を達成しました。今後は、長期的な視点での運営を目指し、次の中期経営計画の策定を行わない方針です。

理想科学工業は、印刷機器関連事業の安定した運営を継続し、独自の企画・開発を推進することを2026年3月期の経営方針に掲げています。また、コーポレート本部の企画力を充実させることで、経営環境の変化に適応し、効率的で強い企業体質を目指しています。

同社は、製品・サービスの特長を活かした販売活動を世界中で展開し、新規事業の創出にも取り組んでいます。これにより、中長期的な成長を実現し、グローバル市場での競争力を高めることを目指しています。