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水道機工JP:6403
事業内容
水道機工は、主に水処理機械や水処理用機器の製造、据付、販売を行う企業です。同社は東レ株式会社を親会社とし、5つの子会社と2つの関連会社で構成されています。東レ株式会社は合成繊維やプラスチック・ケミカル製品の製造・販売を主な事業とし、水道機工とは水処理事業分野で業務提携を結んでいます。
水道機工の事業は「プラント建設」と「O&M」の2つのセグメントに分かれています。プラント建設では、上水道施設の浄水設備や下水道施設の水処理設備、産業用水および廃水施設の水処理設備の製造と販売を行っています。この事業には、山田設備機工株式会社や西日本オートメーション株式会社などが関与しています。
O&Mセグメントでは、上水道施設や下水道施設の水処理設備、産業用水および廃水施設の水処理設備に関するメンテナンス、保守、運転管理を行っています。この分野では、株式会社水機テクノスが主要な役割を担っています。これにより、水道機工は水処理に関する幅広いサービスを提供しています。
経営方針
水道機工は、2030年を見据えた成長戦略を掲げています。同社は、浄水場設備のメンテナンス事業を強化し、営業利益の6割をこの分野から得ることを目指しています。2023年から2025年の中期経営計画期間を、事業構造の転換に向けた準備期間と位置付け、グループ全体の経営力と総合力の強化を進めています。
同社の成長戦略の一環として、メンテナンス事業の収益拡大を図るため、サービスステーションの拡充を進めています。また、官民連携事業(PPP/PFI、DB/DBO)への対応を強化し、関連案件への参画を拡大しています。さらに、製造・開発機能の強化やグループ内人材交流の推進、M&A・アライアンスの推進も重要な施策として掲げています。
水道機工は、国内の上下水道分野におけるインフラ投資の拡大を見込み、事業基盤の強化と拡大に努めています。特に、国土交通省によるウォーターPPPの推進や水道事業の広域連携の加速により、老朽化施設の統合・更新が進む中で、同社の市場は拡大する見通しです。これにより、同社は持続的な成長を目指しています。