タダノJP:6395

時価総額
¥1213.3億
PER
15倍
建設用クレーン、車両搭載型クレーン、高所作業車の製造販売、オールテレーンクレーン、ラフテレーンクレーン、クローラクレーン等の提供。

沿革

1948-08高松市藤塚町に株式会社多田野鉄工所を資本金50万円で設立
1954-11本社工場を高松市観光町に新設移転
1955-09油圧式トラッククレーンを開発、生産開始
1958-05大阪営業所(現:関西支店)を開設
1959-06本社工場を高松市新田町に新設移転
1962-09大阪証券取引所市場第2部に上場
1964-02名古屋営業所(現:中部支店)を開設
1966-09仙台営業所(現:東北支店)を開設
1968-06札幌営業所(現:北海道支店)、広島営業所(現:中国支店)を開設
1971-03東京証券取引所市場第2部に上場
1971-08神奈川県愛川町に厚木工場新設(1988年7月閉鎖移転)
1971-12福岡営業所(現:九州支店)を開設
1972-01東京証券取引所並びに大阪証券取引所の各市場第1部に指定替上場
1973-08オランダに子会社タダノ・インターナショナル(ヨーロッパ)B.V.を設立(2006年8月解散)
1973-09子会社タダノ・エンタープライズ株式会社を設立(2009年10月株式会社タダノテクノ東日本に吸収合併)
1978-09関東営業所(現:関東支店)を開設
1979-08北陸営業所(現:北陸支店)を開設
1980-04香川県志度町(現:さぬき市)に志度工場を新設
1983-01高所作業車を販売開始
1983-03子会社タダノ北陸販売株式会社を設立
1985-01子会社株式会社四国特装を設立(現:株式会社タダノエステック)
1985-07子会社タダノ産業株式会社を設立(現:株式会社タダノビジネスサポート)
1987-09東京都墨田区に東京事務所(自社ビル)を新設(2022年4月売却)
1988-07千葉県佐倉市に佐倉工場を新設し、厚木工場を閉鎖移転
1989-05四国機工株式会社(現:株式会社タダノアイレック)の株式を追加取得、子会社となる
株式会社ニューエラーの株式を追加取得、子会社となる(2008年4月全株式譲渡)
1989-07商号を「株式会社タダノ」と改称
1990-05ドイツに子会社ファウンGmbHを設立し、ファウンAGのクレーン及び車両部門を買収(2012年5月タダノ・ファウンGmbHに商号変更)
1990-10国際機械商事株式会社の株式を追加取得、子会社となる(2009年4月当社に吸収合併)
1991-07ドイツに子会社タダノ・ファウンGmbHを設立(間接所有)(2012年5月ファウンGmbHに吸収合併)
1992-12オランダに子会社タダノ・ファウン・ホーランドB.V.を設立(間接所有)(2011年6月解散)
1997-01タダノ技術研究所を高松市林町に新設移転
2000-04車両搭載型クレーンの販売子会社13社を解散
協和興業株式会社(現:株式会社タダノアイメス)の株式を追加取得、子会社となる
2007-07香川県多度津町に多度津工場を新設
2008-11千葉県千葉市若葉区に千葉工場を新設
2008-12アメリカに子会社タダノ・アメリカ・ホールディングスInc.を設立し、スパンデックInc.(現:タダノ・マンティスCorp.)を買収(間接所有)
2009-03香川県東かがわ市に三本松試験場を新設
2012-04タイに子会社タダノ・タイランドCo.,Ltd.を設立
2014-04イギリスのクレーンズ・ユーケーLtd.(現:タダノ・ユーケーLtd.)を買収(間接所有)
2018-12インドに子会社タダノ・エスコーツ・インディアPvt.Ltd.(現:タダノ・クレーンズ・インディアPvt.Ltd.)を設立
2019-07Terex Corporationが所有するDemagブランドのクレーン事業の買収を完了、Terex Cranes Germany GmbH(現:タダノ・デマーグGmbH)ほか計8社の株式取得並びに計11社の事業を譲受
2019-08香川県高松市香西北町に香西工場を新設
2022-04東京事務所を東京都千代田区に移転
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

事業内容

タダノは、建設用クレーン、車両搭載型クレーン、高所作業車などの製造販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、タダノ本社、子会社36社、持分法非適用関連会社3社で構成されており、幅広い製品ラインナップを有しています。主要製品には、オールテレーンクレーン、ラフテレーンクレーン、クローラクレーン、トラッククレーン、カーゴクレーン、高所作業車などがあります。これらの製品は、建設現場や物流、インフラ整備など、多岐にわたる分野で活用されています。

タダノの事業は、日本をはじめ、欧州、米州、その他の地域においても展開されています。日本国内では、タダノアイメス、タダノアイレック、タダノエステックなどの子会社が販売、製造、サービスを提供しています。欧州では、タダノ・ユーケーLtdやタダノ・ファウンGmbHなどが販売および製造を行い、米州ではタダノ・アメリカCorp.やタダノ・マンティスCorp.が市場を担当しています。その他の地域では、多田野(北京)科貿有限公司やタダノ・イタルタイCo.,Ltd.などが販売を手掛けており、タダノ・タイランドCo.,Ltd.やタダノ・クレーンズ・インディアPvt.Ltd.が製造・販売を行っています。

これらの事業を通じて、タダノはグローバルな視点での事業展開を進めており、各地域のニーズに応じた製品提供とサービスの向上に努めています。また、部品販売や修理、中古車販売、リフターの提供など、顧客の多様な要望に応えるためのサービスも充実させています。

経営方針

タダノは、建設用クレーンや高所作業車などの製造販売を行う企業であり、グローバル市場においても積極的に事業を展開しています。同社は、中長期的な経営戦略として、「LE世界No.1」を目指し、海外売上比率80%、安定的高収益企業を目標に掲げています。これを実現するために、同社は3年ごとに中期経営計画を策定し、最新の計画では「誇れる企業を目指して、赤い矢印に集中」することを基本方針としています。この方針の下、5つの重点テーマに基づく9つの戦略を推進しています。

重点テーマには、グループシナジーの最大化、耐性アップ、競争力強化、ESG・SDGs推進、DX・GXへの取り組みが含まれます。これらのテーマを達成するための戦略として、市場ポジションのアップ、四拍子強化、グローバル&フレキシブルなものづくり、ライフサイクル価値の向上、電動化とAIの実用化、財務体質の健全化、グループ&グローバル経営基盤の強化、DX・GXへの取り組み、人財活用が挙げられています。

タダノは、これらの戦略を通じて、足元の市場環境や競合との競争に対応するとともに、技術革新や需要構造の変化にも柔軟に対応し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。また、ESG・SDGsの推進や「2050年カーボンネットゼロ」の目標設定など、社会的責任の達成にも注力しています。これらの取り組みは、タダノが「誇れる企業」を目指す上での重要な要素となっています。