昭和真空JP:6384

時価総額
¥95.3億
PER
15.9倍
真空技術応用装置の製造・販売を行い、真空蒸着装置やスパッタリング装置を提供するほか、構成部品の販売や改造工事、修理を手がける。

事業内容

昭和真空は、真空技術応用装置の製造・販売を主な事業としています。この事業は、真空中で特定の基板に薄膜を形成する装置を中心に展開されており、具体的には真空蒸着装置やスパッタリング装置などがあります。これらの装置は、水晶デバイス、光学デバイス、電子部品などの製造に使用されます。

昭和真空は、これらの装置の製造・販売を行うだけでなく、関連する構成部品や付属品の販売、改造工事、修理サービスも提供しています。これにより、顧客の多様なニーズに応える体制を整えています。子会社の昭和真空機械(上海)有限公司や昭和真空機械貿易(上海)有限公司も、これらの製品の製造・販売をサポートしています。

昭和真空は、アルバックグループの一員として、真空機器事業に位置づけられています。アルバックグループは、半導体製造装置や電子部品製造装置などを手がける企業集団で、昭和真空は特に水晶デバイスや光学デバイス向けの装置を提供しています。アルバックとは協力関係を築きつつ、競合を避けるための調整も行っています。

経営方針

昭和真空は、真空技術を基盤にした成長戦略を推進しています。同社は、5Gの普及やAI、次世代自動車技術の進展に伴う高精度電子部品の需要増加を見据え、真空技術の応用範囲を拡大しています。これにより、電子部品や光学部品メーカーに新たな技術と価値を提供し続けることを目指しています。

同社の成長戦略の一環として、顧客のニーズに応じたカスタムメイドの真空装置を提供し、技術力による差別化を図っています。特に、水晶および光学デバイス分野での競争力を強化し、新たなニッチ市場のトップを目指しています。顧客との密接な関係を築き、依頼実験やサンプル作製を通じて技術開発を進めています。

また、昭和真空はサステナビリティを重視し、社会課題の解決に向けた取り組みを推進しています。経営理念に基づき、真空技術を通じて社会に貢献し続けることを目指しています。これにより、社会から必要とされる企業であり続けることを目指しています。

さらに、同社は資本コストや株価を意識した経営を実現するため、ROE10%以上を目標に掲げています。収益基盤の強化を通じて業績向上を図り、安定的な株主還元を継続することを目指しています。これにより、持続可能な成長を実現しようとしています。