オリエンタルチエン工業JP:6380

時価総額
¥57.2億
PER
48.5倍
チェーン関連製品(伝動用ローラチェーン、コンベヤチェーン、スプロケット類)、金属射出成形精密機器部品、不動産賃貸(OCMビル)の製造販売・提供。

沿革

1947年8月

金沢市神宮寺町において初代取締役社長松田良治が創立し、自転車用ローラチェーンの製造を開始

1949年7月

伝動用ローラチェーンの製造を開始

1955年3月

伝動用ローラチェーンのJIS表示許可工場となる

1956年8月

スプロケット類の製造開始

1961年1月

オリエンタル機械㈱を設立

1961年10月

大阪証券取引所市場第2部に上場

1963年4月

オリエンタルチエン販売㈱を設立

1971年12月

米国のエフ・エム・シー・コーポレーションと資本並びに業務提携

1980年10月

本社工場を石川県松任市(現 白山市)に移転

1985年5月

5割減資並びに同株式数の第三者割当増資を実施

1986年1月

オリエンタル機械㈱を吸収合併

1986年10月

台湾写楽股份有限公司(中華民国)と業務提携

1987年7月

米国のピーティ・コンポネンツ・インコーポレーテッド(エフ・エム・シー・コーポレーションより分離独立)との資本提携は解消し、業務提携は継続

1988年8月

レックスノード・コーポレーション(米国)がピーティ・コンポネンツ・インコーポレーテッド(米国)を吸収合併

1989年7月

オリエンタルチエン販売㈱を解散

1991年12月

台湾写楽股份有限公司(中華民国)と業務提携を解消

1996年4月

品質保証の国際規格ISO-9002認証取得

2001年9月

精密機器関連部品の製造開始

2002年1月

株式会社小松製作所と金属射出成形に関する技術開示並びに技術実施許諾の契約締結

2003年5月

品質保証の国際規格ISO-9001認証取得

2007年3月

産栄チエン工業㈱の事業の一部を譲受ける

2012年2月

中国浙江省湖州に販売子会社「德清澳喜睦鏈条有限公司」を設立

2013年7月

大阪証券取引所の東京証券取引所との現物市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場

2021年11月

大同工業株式会社と業務提携契約締結

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行

事業内容

オリエンタルチエン工業は、チェーン関連製品、金属射出成形関連製品の製造販売、および不動産賃貸を主軸とする事業活動を行っています。同社の事業セグメントは、チェーン事業、金属射出成形事業、不動産賃貸事業の三つに大別されます。

チェーン事業では、伝動用ローラチェーン(標準型ローラチェーン、特殊型ローラチェーン、超小型チェーン等)、コンベヤチェーン(標準型コンベヤチェーン、特殊型コンベヤチェーン、ケーブルコンベヤチェーン等)、スプロケット類(標準型スプロケット、特殊型スプロケット、チェーンカップリング等)、搬送装置等の製造販売を手掛けています。これらの製品は、産業機械や自動車など、多岐にわたる分野で使用されています。

金属射出成形事業では、金属射出成形加工技術を用いて、精密機器関連部品等の製造販売を行っています。この技術は、高精度かつ複雑な形状の部品製造に適しており、電子機器や医療機器など、要求仕様が厳しい分野での需要があります。

不動産賃貸事業では、OCMビルの賃貸を行っており、このビルを通じて、オフィスや商業施設などのスペースを提供しています。この事業は、同社の安定した収益基盤の一角を担っています。

オリエンタルチエン工業は、これらの事業を通じて、産業界における多様なニーズに応える製品とサービスを提供し続けています。

経営方針

オリエンタルチエン工業は、伝動用ローラチェーンを中心とした製品の製造・販売を通じて、国内外の産業に貢献することを目指しています。同社は、顧客の多様な品質や用途に対するニーズを満たすため、継続的な研究・開発に努め、高品質な製品の供給を通じて、安心・安全な企業としての評価を得ることを経営方針としています。また、企業倫理の遵守や環境保護活動への取り組みを強化し、社会からの信頼に応えることも重視しています。

経営戦略としては、2023年3月期を最終年度とする第6次3か年経営計画に続き、2026年3月期までの第7次3か年中期経営計画を策定しています。これらの計画では、持続的な成長を目指し、企業体質の改善や質的な向上を図ることが目標です。具体的には、既存製品の高品質化、差別化した製品の供給、生産性の向上、コストの低減、納期の短縮、新製品の共同開発などに取り組んでいます。また、大同工業株式会社との業務提携を活用し、事業拡大を目指しています。

経営環境については、新型コロナウイルス感染症の影響や原材料価格の高騰など、不透明な要因が多い中で、増収に向けた取り組みを進めています。チェーン事業部門では、ブランド認知の向上や新規顧客の開拓、特殊チェーンの増販などを推進しています。金属射出成形事業部門では、高難易度の技術を活用した医療機器業界へのシェア拡大を目指しています。さらに、業務提携を通じた製品供給の拡充や生産効率の向上、技術向上にも取り組んでいます。

経営上の目標としては、「第7次3か年中期経営計画」の初年度に営業利益率4%以上、最終年度である2026年3月期には営業利益率6%以上を達成し、企業価値の向上と安定した配当を目指しています。オリエンタルチエン工業は、これらの戦略を通じて、景気動向に左右されない強固な企業基盤の構築を目指しています。