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栗田工業JP:6370
事業内容
栗田工業は、主に水処理に関する技術を提供する企業であり、連結子会社61社と持分法適用会社3社を含むグループを形成しています。栗田工業は、水処理薬品の製造販売、水処理装置の製造販売、そして水処理装置のメンテナンス・サービスを手がけています。
栗田工業の事業セグメントは、電子市場と一般水処理市場の2つに分かれています。電子市場では、水処理装置の製造・販売や継続契約型サービス、水処理薬品の製造・販売、精密洗浄、水処理装置のメンテナンス、水処理施設の運転・維持管理を行っています。主要な関連会社には、栗田韓水(韓国)や栗田工業(蘇州)水処理有限公司(中国)などがあります。
一般水処理市場では、水処理装置の製造・販売、継続契約型サービス、水処理薬品の製造・販売、水処理装置のメンテナンス、エンジニアリング洗浄、水処理施設の運転・維持管理、土壌・地下水浄化、環境分析(水質、土壌)、ソフトウエアサービスを提供しています。関連会社には、クリタ・アメリカ(アメリカ)やクリタ・シンガポール(シンガポール)などが含まれます。
栗田工業は、グローバルに展開しており、アメリカ、シンガポール、ドイツ、中国、台湾、韓国などに関連会社を持ち、各地域での水処理ニーズに応えています。特に、クリタ・アメリカはアビスタ・テクノロジーズを2025年4月1日に吸収合併する予定です。
経営方針
栗田工業は、「水」をテーマに持続可能な社会の実現を目指し、企業ビジョンとして「水の新たな価値」の開拓を掲げています。2023年度からは、CSRからサステナビリティへと経営の中核を広げ、企業活動と自然環境や社会システムとの相互影響を考慮した成長を目指しています。
栗田工業の中期経営計画「PSV-27」は、2023年から5年間の計画で、社会価値を起点とした新事業の創出や既存ビジネスの深化を通じて、強固な社会価値・経済価値の創出基盤を確立することを目指しています。2027年度には売上高4,700億円、ROE12%以上を目標としています。
重点施策として、電子産業への注力、多様な産業を通じた社会との共通価値の創出、社会課題を解決するイノベーションの推進、技術立社としての基盤強化、グループ経営基盤の強化を掲げています。特に、電子産業市場での事業展開を加速し、グローバルなCSVビジネスの展開を進めています。
栗田工業は、社会価値と経済価値の両面から新規事業を検証し、顧客や社内外との意見交換を通じて新たな市場開拓を目指しています。また、技術立社としての基盤強化に向け、特許網構築やデータ基盤の活用を進めています。これにより、競争優位性を高め、持続可能な成長を実現しようとしています。