キクカワエンタープライズJP:6346

時価総額
¥64.5億
PER
16倍
木工機械と工作機械の製造販売、丸太加工機械や金属加工機械を手がける。

沿革

事業内容

キクカワエンタープライズは、木工機械および工作機械の製造販売を主要業務としています。同社は単一セグメントで運営されており、製品ラインナップは大きく二つのカテゴリーに分けられます。

一つ目のカテゴリーは木工機械で、これには丸太を建築用や木工用の角材、板材、小割材に加工する機械や、角材、板材、小割材、合板、繊維板、合成樹脂などを製品に二次加工する機械が含まれます。このセグメントは、販売高比率で第141期に70.1%、第142期に62.9%を占めており、同社の主力製品群であることがわかります。

二つ目のカテゴリーは工作機械で、鉄、非鉄金属、その他新素材などを加工する機械を指します。このセグメントは、第141期に29.9%、第142期に37.1%の販売高比率を記録しており、木工機械に次ぐ重要な事業領域となっています。

キクカワエンタープライズは、これら二つのセグメントを通じて、幅広い産業に対して高品質な機械製造販売サービスを提供しています。同社の製品は、木材加工から金属加工まで、多岐にわたる加工ニーズに応えることができるため、多様な顧客基盤を持つことが特徴です。

経営方針

キクカワエンタープライズは、混沌とした経営環境の中で、企業価値向上を目指し、株主貢献と「稼ぐ力」の強化に向けた適切な投資、およびブランド価値の創造を基本方針としています。同社は、顧客、取引先、従業員、地元地域との密接な連携を重視し、社会に良き影響を与えることを目指しています。また、売上・利益目標の設定と四半期ごとの進捗管理を通じて、株主価値の向上に努めています。

経営上の課題として、新型コロナウイルス感染症対策の進展、資材の長納期化、エネルギー価格の問題、人口減少に伴う住宅着工減、人手不足による建設コストの高騰などが挙げられます。これらに対処するため、キクカワエンタープライズは、SDGsの観点から環境に優しい木材の活用拡大、次世代型自動車産業やIT関連産業への技術開発、効率的かつ先進的な工場運営、新製品開発、社外ネットワークの構築に取り組んでいます。

さらに、業界情報の収集、顧客ニーズの把握、株主や取引先との対話、SDGsやESGの観点からの研究、AIなどの新技術の研究開発、設備投資、社内システムのDX推進、販売体制の充実、海外市場の開拓、従業員の待遇改善、人材採用のための教育機関とのネットワーク拡充、テレワーク推進、製品品質検査・安全性向上の取り組みなど、多岐にわたる施策を実施しています。これらの取り組みを通じて、キクカワエンタープライズは中長期的な成長と企業価値の向上を目指しています。