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アイチコーポレーションJP:6345
事業内容
アイチコーポレーションは、株式会社豊田自動織機の連結子会社として、特装車の販売および部品の販売・購入を行っています。同社は、電力・電気・通信工事用の穴掘建柱車や高所作業車、建設・荷役用の高所作業車の製造、販売、部品・修理、スキッドステアローダーの製造・販売、さらに高所作業車の研修を手がけています。
アイチコーポレーションは、特定の高所作業車を親会社にOEM供給しています。グループ各社はそれぞれ高所作業車の製造・販売、アフターサービスを行っており、売上区分ごとに報告セグメントが区分されています。これにより、各社の事業と報告セグメントの紐付けが困難なため、連結グループ全体の事業に対する各社の位置付けが記載されています。
製造においては、アイチコーポレーションは穴掘建柱車、高所作業車、スキッドステアローダー、その他特装車を製造しています。浙江愛知工程機械有限公司と杭州愛知工程車輌有限公司は、中国で高所作業機械や特装車を製造しています。販売では、アイチコーポレーションは国内外で特装車を販売し、関連会社もそれぞれの地域で販売活動を行っています。
部品・修理に関しては、アイチコーポレーションは国内外で部品販売や修理などのアフターサービスを提供しています。関連会社もそれぞれの地域で同様のサービスを展開しています。その他の事業として、アイチコーポレーションは高所作業車に関する研修を行っています。
経営方針
アイチコーポレーションは、成長戦略として伊藤忠商事との連携を強化し、シナジー効果を活かして売上拡大を目指しています。具体的には、メンテナンスリース事業への進出や中古車ビジネスの拡大、伊藤忠グループのネットワークを活用した海外市場への進出を推進しています。
同社は、2027年度に売上高765億円、営業利益125億円、ROE10%を目指し、2029年度には売上高830億円、営業利益140億円、ROE10%以上を達成する計画です。これにより、長期的な株主還元の向上を図り、配当性向60%以上を維持する方針です。
また、環境・安全に配慮した商品の拡販や、ダウンタイムゼロを目指したサービス活動を通じて売上拡大を図ります。さらに、CO2排出ゼロを目指した新工場の設立や既存工場の再編により、生産性の向上を目指しています。
地球環境への貢献として、CO2排出量削減や環境負荷低減に取り組んでいます。地域社会への貢献も重視し、災害復旧作業の支援や地域に根差した活動を推進しています。人材投資にも積極的で、品質管理教育や技能向上を図る取り組みを行っています。
これらの戦略を通じて、アイチコーポレーションは企業価値の向上を目指し、株主還元と経営資源の投入を両立させることを財務上の課題と認識しています。