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タカトリJP:6338
沿革
1956年10月 |
奈良県大和高田市旭南町に資本金 800千円をもって、㈱髙鳥機械製作所を設立。 繊維機械の製造・販売を開始。 |
1964年5月 |
商号を㈱タカトリ機械製作所に変更、奈良県大和高田市旭南町に新社屋竣工。(2006年4月売却) |
1968年3月 |
奈良県橿原市新堂町に橿原工場(現 本社工場)を新設。 |
1968年5月 |
ツマ先自動縫製機トウクローザーを開発。 |
1972年3月 |
股上自動縫製機ラインクローザーを開発。 |
1972年4月 |
大阪支店(大阪市東区)を開設。(1991年6月廃止) |
1972年5月 |
海外代理店と契約を行い、本格的輸出を開始。 |
1973年3月 |
東京営業所(東京都中央区)を開設。(1975年3月廃止) |
1973年5月 |
関連会社広栄商事㈱を設立。(後にタカトリ機工㈱に商号変更) |
1978年2月 |
関連会社㈱タカトリサービスセンターを設立。 |
1978年6月 |
東京重機工業㈱(現JUKI㈱)と「ポケット口自動縫製機」の製造販売で技術提携を行い、アパレル機器分野に進出。(2006年3月技術提携解消) |
1983年10月 |
半導体機器分野に進出。 |
1985年9月 |
関連会社㈱タカトリハイテック、子会社㈱タカトリセイコーを設立。 |
1985年9月 |
東京営業所(東京都調布市)を開設。 |
1986年6月 |
全自動ウェーハ表面保護テープ貼り機・剥し機であるATM・ATRMを開発。 |
1986年10月 |
商号を㈱タカトリに変更。 |
1986年12月 |
米国デラウエア州に子会社タカトリインテックコーポレーションを設立。(1991年9月解散) |
1987年7月 |
奈良県ハイテク工場団地協同組合(現 代表理事 岡島史幸)を設立。 |
1988年11月 |
東京営業所を埼玉県大宮市に移転。 |
1988年12月 |
橿原新工場竣工(現 本社工場)。 |
1989年3月 |
アパレル自動裁断システムTACを開発。 |
1989年4月 |
液晶機器であるTAB圧着機を開発。 |
1990年4月 |
MWS(マルチワイヤーソー)を開発。 |
1990年7月 |
橿原事業所新社屋竣工(現 本社)。 |
1991年8月 |
液晶モジュールの組立開始。(2005年3月液晶モジュール組立事業廃止) |
1992年2月 |
㈱タカトリハイテック、㈱タカトリセイコーを吸収合併。 |
1993年1月 |
タカトリ機工㈱、㈱タカトリサービスセンターを吸収合併。 |
1993年9月 |
第三者割当増資を実施、資本金 663百万円となる。 |
1994年1月 |
本社を奈良県橿原市新堂町に移転。 |
1996年4月 |
九州営業所(熊本県菊池郡)を開設。(2007年8月熊本県合志市に移転及び2019年1月閉鎖) |
1998年3月 |
本社工場増築竣工。 |
1999年12月 |
液晶機器事業部門を本社及び本社工場から高田工場に移転。(2002年4月本社及び本社工場に移転) |
2000年4月 |
大阪証券取引所新市場部上場。一般募集による増資により、資本金924百万円となる。 |
2000年4月 |
台湾に子会社台湾髙鳥股份有限公司を設立。(2003年7月解散) |
2000年10月 |
東京営業所を東京支店に昇格。 |
2001年5月 |
東京支店を東京都中央区に移転。(2002年4月廃止) |
2001年5月 |
上海駐在員事務所を開設。(2002年5月閉鎖) |
2001年10月 |
大阪証券取引所市場第二部に指定。 |
2004年4月 |
中国・上海市に上海高鳥機電科技有限公司を設立。(2009年5月全持分譲渡) |
2005年10月 |
設立50周年を期に企業理念改訂。 |
2006年1月 |
戦略的コア技術として「7つのコア技術」を明確化、技術開発スローガンの設定。 |
2008年2月 |
株式会社エムテーシーの株式を取得し(出資比率34.6%)関連会社化し、業務提携を開始。 (2019年11月業務提携を解消) |
2008年4月 |
ウインテスト株式会社の第三者割当増資を引受け(出資比率43.7%)関連会社化し、業務提携を開始。(2015年6月業務提携を解消) |
2010年4月 |
経済産業省「低炭素社会を実現する新材料パワー半導体プロジェクト」に参加。 |
2010年6月 |
経済産業省「戦略的基盤技術高度化支援事業」の採択。 |
2010年6月 |
MWS(マルチワイヤーソー)展示場「スライシングラボ」を設置。 |
2012年2月 |
MWS(マルチワイヤーソー)の開発において「第4回ものづくり日本大賞」特別賞受賞。 |
2012年6月 |
徳島県工業技術センターが所管する産業技術共同研究センター内に徳島研究所を開設。 |
2013年1月 |
本社内に新工場竣工。 |
2013年7月 2013年10月 2015年6月 2016年8月 2017年4月 2020年5月 2020年6月 2021年3月 2022年4月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第二部から東京証券取引所市場第二部に指定。 医療機器分野に進出。 医療機器製造業登録並びに第一種医療機器製造販売業許可を取得。 厚生労働省より医療機器の製造販売承認を取得。 高鳥(常熟)精密機械有限公司(現・連結子会社)を設立 戦略的コア技術としての「7つのコア技術」を「8つのコア技術」として技術開発スローガンの改訂。 経済産業省「戦略的基盤技術高度化支援事業」の採択 徳島営業所(徳島県徳島市)を開設。 東京証券取引所市場区分再編に伴い、東京証券取引所スタンダード市場に指定。 |
事業内容
タカトリ及びその連結子会社である高鳥(常熟)精密機械有限公司は、電子機器、繊維機器、医療機器の開発、製造、販売を主な事業としています。これらの事業は、同社の主要な収益源であり、それぞれが特定の製品群に焦点を当てています。
電子機器事業では、新素材加工機器、半導体製造機器、ディスプレイ製造機器が主要製品です。これらの製品は、タカトリグループによって製造および販売されており、電子産業の進化に寄与しています。
繊維機器事業の主力製品は自動裁断機で、タカトリが製造および販売を手掛けています。この製品は、繊維産業における生産効率の向上に貢献しています。
医療機器事業では、難治性胸腹水の外来治療を可能にするモバイル型胸腹水濾過濃縮処理装置が主要製品です。タカトリはこの製品の製造、販売、開発を行っており、医療現場における新たな治療オプションを提供しています。
これらの事業セグメントは、タカトリグループの技術力と革新性を反映しており、それぞれが特定の市場ニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
タカトリは、電子機器、繊維機器、医療機器の開発、製造、販売を行う企業であり、これらの事業を通じて主要な収益源を確保しています。同社は、「創造と開拓」の社是と「世界に誇れる独自技術を製販一体となって構築し、最良の製品とサービスを提供し、人々の暮らしを豊かにする」という企業理念のもと、開発先行型企業を目指しています。中長期的な経営戦略として、原価力の強化を重要課題の一つに位置づけ、中国での現地生産や海外調達比率の高めることで、高収益体質づくりを推進しています。また、顧客の立場に立った新規事業開拓、オリジナル製品開発、周辺機器ラインナップの拡充を基本方針として掲げ、企業価値の向上と確固たる企業基盤の構築を目指しています。
タカトリは、戦略的コア技術である「8つのコア技術」を更に強化し、「製品の独自性」や「製品の強さを極める」ことに注力しています。これにより、現状事業の付加価値を高めるとともに、有望事業機会への技術力強化、他製品への技術の水平展開、他社との技術提携や協業化による新製品開発、既存製品の進化に積極的に取り組んでいます。内部管理体制の強化及びリスク・マネジメントの強化も進めており、安定した利益率の確保と財務体質の強化を目指しています。
経営環境としては、電子部品業界や半導体市場、ディスプレイ製造機器市場、繊維機器市場、医療機器市場など、各分野での技術進化や市場の拡大が見込まれています。タカトリは、これらの市場動向を踏まえ、顧客の多様化するニーズに応えるため、独自の技術でソリューションを提供し続けることを目指しています。