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月島ホールディングスJP:6332
事業内容
月島ホールディングスは、主に2つの事業セグメントを展開しています。まず、水環境事業では、浄水場や下水処理場、汚泥再生処理・バイオマス利活用向けプラントの設計・建設を行っています。また、これらの施設に使用される脱水機、乾燥機、焼却炉などの単体機器の設計・販売も手がけています。
さらに、水環境事業では、PFIやDBOといった官民連携事業や、下水処理場での消化ガス発電事業も展開しています。これに加えて、プラントや機器の運転・維持管理・補修といったサービスも提供しています。これらの活動を通じて、持続可能な水環境の実現を目指しています。
次に、産業事業では、化学分野や二次電池製造関連設備、廃液・固形廃棄物処理プラントの設計・建設・補修工事を行っています。また、これらのプラントに使用される晶析装置やろ過機、遠心分離機などの単体機器の設計・製造・販売も行っています。さらに、一般・産業廃棄物処理事業も展開しています。
その他の事業としては、物流施設や事務所ビル、駐車場などの不動産管理・賃貸を行っています。また、大型図面や各種書類の印刷・製本サービスも提供しています。これらの多様な事業を通じて、月島ホールディングスは幅広い産業分野でのニーズに応えています。
経営方針
月島ホールディングスは、持続的な成長を目指し、2023年4月から2027年3月までの中期経営計画を推進しています。この計画では、「サステナビリティ経営の推進」「事業領域の拡充とグループ収益力の強化」「資本効率の向上と株主還元の拡充」を基本方針としています。これにより、企業価値の向上を図り、2027年3月期には連結売上高1,600億円、連結営業利益120億円、親会社株主に帰属する当期純利益70億円を目指しています。
同社は、サステナビリティ経営を重視し、環境技術で世界に貢献することをパーパスとして掲げています。特に、脱炭素社会への貢献を最重要KPIとし、水環境事業と産業事業の売上高比率を20%以上、研究開発費の比率を30%以上とする目標を設定しています。これにより、気候変動などの環境課題の解決に取り組み、カーボンニュートラルな資源の活用を推進しています。
事業領域の拡充においては、JFEエンジニアリングとの国内水エンジニアリング事業の統合を実施し、技術・サービスの高度化を図っています。また、リチウムイオン二次電池向けの機器・プラントの開発・拡販を進め、脱炭素社会の構築に貢献しています。さらに、DX推進やM&A、アライアンスの具現化を通じて、事業ポートフォリオの最適化を図っています。
資本効率の向上と株主還元の拡充では、ROEとROICを経営指標に設定し、資本効率の向上を目指しています。政策保有株式の売却を進め、得られた資金を成長投資や株主還元に配分しています。また、自己株式の取得を通じて、株主還元の充実を図り、持続的な成長と企業価値の向上に努めています。