クボタJP:6326

時価総額
¥2.9兆
PER
12.1倍
機械、水・環境、その他のセグメントで、農業機械、水処理装置、物流サービス等を提供。

沿革

年月

沿革

1890年2月

創業者 久保田権四郎 大阪市南区御蔵跡町に久保田鉄工所を興し、各種鋳物の製造・販売を開始。

1893年7月

水道用鋳鉄管の製造を開始。

1922年2月

発動機(農工用小型エンジン)の製造を開始。

1927年2月

株式会社隅田川精鉄所を買収し、鋳鉄管事業を拡張。

1930年12月

株式会社久保田鉄工所及び株式会社久保田鉄工所機械部を設立。

1937年3月

株式会社久保田鉄工所機械部を株式会社久保田鉄工所に合併。

1937年11月

堺工場を新設し、農工用発動機の大量生産に着手。

1940年10月

武庫川工場を新設し、産業機械事業を拡張。翌年10月遠心力鋳鉄管の鋳造を開始。

1949年5月

東京証券取引所、大阪証券取引所(2013年7月に東京証券取引所と統合)に上場。

1950年8月

製品別事業部制を採用。

1952年12月

武庫川機械工場でポンプの製造を開始。

1953年6月

社名を久保田鉄工株式会社に変更。

1954年4月

ビニルパイプ工場を新設し、合成樹脂管の本格的製造に着手。

1957年11月

久保田建材工業株式会社を設立し、住宅建材事業に進出。

1960年12月

船橋工場(隅田川工場より移転)を新設し、鋳鉄管の量産体制を確立。

1961年5月

水道研究所を新設。翌年12月水処理事業部を新設し、環境事業に本格進出。

1962年5月

枚方機械工場・枚方鋳鋼工場を新設し、産業機械・鋳鋼製品の量産体制を確立。

1967年1月

小田原工場を新設。同年6月久保田建材工業株式会社の製造部門を吸収し、住宅建材事業に本格進出。

1969年5月

宇都宮工場を新設し、田植機、バインダーの量産体制を確立。

1972年6月

関東大径鋼管株式会社を吸収合併。市川工場と改称し、引続きスパイラル鋼管を製造。

1972年9月

米国にクボタトラクター Corp.を設立し、北米におけるトラクタの販売体制を強化。

1973年9月

久宝寺工場を新設。船出町工場より製造設備を移設し、電装機器製造工場とする。

1974年3月

フランスにヨーロッパクボタトラクタ販売有限会社(現 クボタヨーロッパ S.A.S.)を設立し、ヨーロッパにおける農業機械販売体制を強化。

1975年8月

農業用トラクタの専門量産工場として筑波工場を新設。

1976年11月

ニューヨーク証券取引所に上場。(2013年7月に同取引所上場廃止。)

1980年4月

外壁材専門工場として鹿島工場を新設。

1985年1月

エンジン専門工場として堺製造所に堺臨海工場を新設。

1990年4月

社名を株式会社クボタに変更。

2002年10月

関西地区における環境エンジニアリング事業の拠点として阪神事務所を新設。

2003年12月

住宅建材事業を会社分割により、クボタ松下電工外装株式会社(現 ケイミュー株式会社)に承継。

2004年8月

タイの関連会社ザ・サイアムクボタインダストリー Co.,Ltd.(現 サイアムクボタコーポレーション Co.,Ltd.)を子会社化し、東南アジアにおける農業機械の開発・製造・販売体制を強化。

2005年4月

シーアイ化成株式会社との合成樹脂管事業統合により、クボタシーアイ株式会社(現 株式会社クボタケミックス)を設立。

2007年9月

タイにおけるトラクタの生産拠点としてサイアムクボタトラクター Co.,Ltd.(現 サイアムクボタコーポレーション Co.,Ltd.)を設立。

2012年3月

畑作用インプルメントメーカーであるノルウェーのクバンランド ASA(現 クバンランド AS)を買収、子会社化。

2013年12月

フランスに畑作用大型トラクタの生産拠点としてクボタファームマシナリーヨーロッパ S.A.S.を設立。

2016年7月

インプルメントメーカーである米国のグレートプレーンズマニュファクチュアリング,Inc.を買収、子会社化。

2022年4月

トラクタメーカーであるインドのエスコーツ Ltd.(現 エスコーツクボタ Ltd.)を買収、子会社化。

2022年9月

世界各地域の研究開発拠点の連携及び研究開発体制の強化を目的としてグローバル技術研究所を開設。

事業内容

クボタは、機械、水・環境、その他の3つの主要事業セグメントを通じて、幅広い製品とサービスを提供しています。同社は、国内外に218社の関係会社を持ち、農業機械、エンジン、建設機械の製造と販売を主軸に事業を展開しています。農業機械としては、トラクタ、耕うん機、コンバイン、田植機などがあり、エンジン部門では農業機械用から建設機械用、産業機械用、発電機用まで多岐にわたるエンジンを提供しています。建設機械では、ミニバックホー、ホイールローダなどが主要製品です。

水・環境セグメントでは、パイプシステム(ダクタイル鉄管や合成管など)、産業機材(反応管や空調機器など)、環境関連製品(上下水処理装置や廃棄物処理プラントなど)の製造と販売を行っています。これらの製品は、社会基盤の整備や環境保全に貢献しています。

その他のセグメントでは、物流や屋根材、外壁材などのサービスと製品を提供しており、クボタの事業範囲の多様性を示しています。また、同社は小売金融サービスも手がけており、クボタ製品の購入をサポートする金融ソリューションを提供しています。

クボタは、国内外で幅広い製品とサービスを提供することで、農業、建設、環境保全など多岐にわたる分野での社会的ニーズに応えています。同社の事業は、持続可能な社会の実現に向けた基盤を築いていると言えるでしょう。

経営方針

クボタは、その長期ビジョン「GMB2030」を通じて、「最も多くの社会貢献をなしうる企業」となることを目指しています。このビジョンの下、同社は「命を支えるプラットフォーマー」として、食料の生産性・安全性向上、水資源・廃棄物の循環促進、都市環境・生活環境の向上に貢献するソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に努めています。

中期経営計画2025では、ESG経営の推進、次世代支援の基礎作り、既存事業の売上高向上、利益率の向上、持続的成長を支えるインフラ整備、そしてこれらを支えるDXの推進を六つの主要テーマとして掲げています。これらのテーマは、GMB2030の実現に向けた土台作りと位置付けられています。

同社は、経営体制改革、開発改革、オペレーション改革、人財・グローバル人事改革の四つのプロジェクトを通じて、絶え間ない改革を推進しています。これにより、グローバル化、開発効率の向上、オペレーションの最適化、人財開発・育成を図り、企業価値の向上を目指しています。

クボタは、農業機械、エンジン、建設機械の製造販売を主軸に、水・環境セグメントでの社会基盤整備や環境保全への貢献、さらには物流や金融サービスの提供を通じて、多岐にわたる社会的ニーズに応えています。これらの事業活動を通じて、同社は持続可能な社会の実現に向けた基盤を築いていると言えるでしょう。