タカキタJP:6325

時価総額
¥71.4億
PER
農業機械の製造・販売と軸受加工を手がけ、酪農・畜産用飼料収穫機や土壌改良剤散布機、大型軸受の加工を行う。

沿革

1912年1月

三重県名賀郡名張町において高北新治郎が農具製作を創業。

1945年3月

資本金150万円をもって株式会社髙北農機製作所を設立。

1961年9月

商号を高北農機株式会社に変更。

1962年11月

名古屋証券取引所市場第二部に上場。

1963年9月

東京証券取引所市場第二部に上場。

1967年6月

札幌支社を開設。

1970年6月

光洋精工株式会社(現:株式会社ジェイテクト)と業務提携し、軸受・工作機械の製造開始。

1972年8月

札幌市東区丘珠町に札幌支社・工場を新築移転。

1973年4月

本社・工場を現在地に新築移転。

1986年11月

タナシン電機株式会社と資本提携し、電器音響部品の国内調達・輸出開始。

1988年1月

商号を株式会社タカキタに変更。

1988年8月

御殿場事業所を開設。

1988年10月

株式会社サンソーを設立。

2009年3月

電器音響事業より撤退。

2009年4月

子会社株式会社サンソーを吸収合併。

2012年1月

創業100周年を迎える。

2015年12月

東京証券取引所及び名古屋証券取引所市場第一部に上場。

2016年10月

合弁会社山東五征高北農牧機械有限公司を設立。

2022年4月

東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場、名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場にそれぞれ移行。

事業内容

タカキタは、農業機械の製造・販売および軸受加工を主軸に事業を展開している企業です。同社グループは、タカキタと関連会社1社から構成されています。事業内容は大きく分けて二つのセグメントに分類されます。

一つ目は農業機械事業です。このセグメントでは、酪農や畜産に必要な飼料収穫機、肥料や土壌改良剤を散布するための土づくり関連作業機など、農業用作業機の製造及び販売を手掛けています。これらの機械は、牧草や飼料稲、飼料用とうもろこしの収穫などに使用されます。

二つ目は軸受事業です。タカキタは、ベアリングメーカーから提供される原材料を用いて、産業用機械や鉄道車両用の大型軸受の外輪・内輪の旋削、転子の旋削、研磨加工を行っています。外輪・内輪はベアリングを構成する外側と内側のリングであり、転子は外輪と内輪の間に挟まれたコロやローラーを指します。

これらの事業を通じて、タカキタは農業機械と軸受の分野で技術力を発揮し、関連する多様なニーズに応えています。同社の製品は、農業の効率化や産業機械の性能向上に貢献しており、それぞれの分野で重要な役割を果たしています。

経営方針

タカキタは、農業機械の製造・販売と軸受加工を主軸に展開する企業であり、創業からのモットー「土に親しみ 土に生きる」を基に、農業の近代化に貢献しています。同社は、長期経営計画「Offensive120」を策定し、《貢献》《信頼》《CS》をビジョンに掲げています。この計画では、国内農機ビジネスをコア事業としつつ、海外市場への拡大を目指しています。

農業機械事業では、国内市場においては、省力化や環境政策に沿った製品開発、市場ニーズに応える製品ラインアップの拡充、スマート農業実現のための技術開発に注力しています。海外市場では、主力製品の細断型シリーズやエサづくり関連作業機を軸に、既存市場の拡大と新規市場の開拓に努めています。

軸受事業においては、納期・品質管理の徹底と加工技術の活用により、収益力と生産性の向上を目指しています。また、同社は、人材の早期戦力化や生産力強化、DX促進などを通じて、利益の確保とサステナビリティへの取り組みを進めています。

経営上の目標としては、2033年3月期に向けた売上・利益の拡大、業務改善と生産性向上、人的資本への投資、社会貢献を掲げています。2024年3月期の業績見通しでは、売上高80億円、営業利益6億円を目指しており、営業利益率と自己資本利益率(ROE)を重要な指標として位置付けています。

タカキタは、農業機械と軸受の分野で技術力を発揮し、農業の効率化や産業機械の性能向上に貢献することで、社会的価値の創出と継続的な社会貢献を目指しています。