北川鉄工所JP:6317

時価総額
¥170.1億
PER
6.8倍
工作機器、産業機械、金属素形材、半導体関連の各事業セグメントで、旋盤用チャックやコンクリートプラント、鋳造部品、半導体製造装置などを手がける企業。

事業内容

北川鉄工所は、以下の4つの事業セグメントを展開しています。

1. **キタガワ グローバル ハンド カンパニー(工作機器事業)**

北川鉄工所は、旋盤用チャック、油圧回転シリンダ、NC円テーブル、パワーバイス、グリッパなどの製造・販売を行っています。特に旋盤用チャックは世界的なブランドであり、国内市場でのシェアも高く、同社の主力製品となっています。

2. **キタガワ サン テック カンパニー(産業機械事業)**

このセグメントでは、コンクリートプラント、コンクリートミキサ、ビル建築用クレーン、環境関連設備、リサイクルプラント、自走式立体駐車場などの製造・販売を行っています。これらの製品は、建設や環境保護の分野で重要な役割を果たしています。

3. **キタガワ マテリアル テクノロジー カンパニー(金属素形材事業)**

北川鉄工所は、生型機械鋳造や消失模型鋳造の技術を用いて、自動車部品、建設機械部品、農業機械部品を製造・販売しています。これにより、さまざまな産業のニーズに応えています。

4. **半導体関連事業**

この事業では、半導体製造装置、ハードディスク研磨装置、精密研磨装置、精密研磨消耗品の製造・販売を行っています。また、半導体受託加工や精密研磨受託加工などのサービスも提供しており、技術力を活かした事業展開をしています。

北川鉄工所は、これらの多様な事業を通じて、国内外での市場拡大を図っています。

経営方針

北川鉄工所は、企業ビジョンとして「ものづくりを通じてお客様の喜びを我々の喜びとし、技術を誇りに未知なる世界に挑戦するQuality Businessを実践する集団」を掲げています。このビジョンを全社員で共有し、実践することで企業価値の向上を目指しています。

同社は、2031年度に連結売上高1,000億円、2027年度に連結営業利益43億円を目標とする長期経営計画「Plus Decade 2031」を策定しました。これに基づき、2025年度からの3か年計画「中期経営計画2027」を策定し、資本コストを上回る収益確保を目指しています。

北川鉄工所の中長期的な戦略は、「4つの価値観を実践し、世界基準の成長を実現する」ことです。事業構造の転換、経営品質の進化、人材育成の3点を重点項目とし、事業規模の拡大を図ります。

事業構造の転換では、既存事業のバランスを見直し、新事業分野やM&Aによる新領域への展開を推進します。これにより、事業ポートフォリオの再構築を図ります。

経営品質の進化では、ITインフラの強化やAI・3Dモデルの活用を通じて技術基盤を確立し、脱炭素社会の実現に貢献する商品開発を行います。これにより、持続可能な成長を目指します。

人材育成においては、「働きやすく、成長できる企業へ」をテーマに、社員の自律的な成長を促進します。ジェンダーギャップの解消やダイバーシティの推進にも取り組みます。

北川鉄工所は、これらの戦略を通じて、持続的な企業成長を実現し、世界市場での競争力を高めることを目指しています。