巴工業JP:6309

時価総額
¥445.6億
PER
14.1倍
遠心分離機の製造・販売、アフターサービス、部品の板金・機械加工、合成樹脂原料の加工、洋酒類の販売、物流管理。

沿革

事業内容

巴工業グループは、巴工業を中心に子会社13社および関連会社1社から構成されており、主に遠心分離機の製造・販売、化学工業製品の仕入れ・販売を行っています。事業セグメントは、機械製造販売事業と化学工業製品販売事業に大別されます。

機械製造販売事業では、巴工業が遠心分離機の製造・販売を担当し、子会社の巴機械サービス株式会社はアフターサービスおよび部品販売、巴マシナリー株式会社は部品の板金加工と機械加工を行っています。海外では、巴栄機械設備(太倉)有限公司が中国で、Tomoe Engineering USA, Inc.が北米でそれぞれ遠心分離機の製造・販売とアフターサービスを提供しています。

化学工業製品販売事業では、星際塑料(深圳)有限公司が合成樹脂原料の着色加工やコンパウンド加工を行い、星際化工有限公司がその仕入れ・販売窓口として機能しています。巴工業(香港)有限公司及び巴恵貿易(深圳)有限公司は中国での営業活動の中核を担い、TOMOE Trading(Thailand)Co.,Ltd.、TOMOE Trading(Malaysia)Sdn. Bhd.、TOMOE TRADING VIETNAM CO.,LTD.、TOMOE Advanced Materials s.r.o.はそれぞれタイ、マレーシア、ベトナム、ヨーロッパでの営業活動拠点としています。また、巴ワイン・アンド・スピリッツ株式会社は洋酒類の販売を手掛けています。

その他の事業として、巴物流株式会社が物流の窓口として商品の発送や在庫管理を行っています。これらの事業を通じて、巴工業グループは幅広い分野での事業展開を行っています。

経営方針

巴工業グループは、創造と創業の精神を基盤に、社会への貢献と従業員の生きがいの提供を目指しています。同社は、遠心分離技術を用いた機械製造販売と、特色ある化学工業原材料の輸入販売を主軸に事業を展開しています。経営目標としては、収益力の向上を最優先に掲げ、経常利益の最大化に注力しています。また、中期経営計画「For Sustainable Future」を策定し、2023年から2025年にかけて持続的成長と企業価値の向上を目指しています。

巴工業の中長期的な経営戦略は、機械製造販売事業における新製品開発、コスト削減、海外ビジネスの拡大、化学工業製品販売事業における新商材の発掘、新規顧客の開拓、海外市場への積極的な展開に焦点を当てています。これらの戦略を通じて、2025年10月期には連結売上高540億円、連結経常利益44億円の目標を達成し、ROE8.0%とPBR1倍の実現を目指しています。

グローバルな経済環境の変化に対応し、SDGsや脱炭素への取り組みを経営戦略の重要課題と位置づけ、新たな市場開拓や事業領域の拡大、新商材開発に努めています。海外ビジネスの拡大においては、米国、中国、インド、東南アジアでの拠点展開を加速し、営業力の強化と調達コストの最適化を進めています。また、サステナビリティを重視した新規事業の立ち上げや、新規市場開拓と商品開発を積極的に推進し、業績向上を図っています。

巴工業グループは、グローバル化と人材教育を推進し、持続的成長と収益力向上を目指しています。これらの取り組みは、競争力や企業価値を高め、サステナブルな社会の実現に貢献することを目標としています。