日立建機JP:6305

時価総額
¥9710.3億
PER
13倍
油圧ショベルやホイールローダの製造・販売を行う建設機械ビジネスと、マイニング設備の部品開発・サービスを提供するスペシャライズド・パーツ・サービスビジネス。

事業内容

日立建機は、主に2つの事業セグメントを展開しています。まず、建設機械ビジネスセグメントでは、油圧ショベルや超大型油圧ショベル、ホイールローダなどの製造・販売を行っています。また、これらの機械に関連する部品やサービスの販売を通じて、建設機械のトータルライフサイクルを提供しています。

もう一つのセグメントは、スペシャライズド・パーツ・サービスビジネスです。このセグメントでは、建設機械ビジネスに含まれないマイニング設備や機械のアフターセールスに焦点を当てています。具体的には、部品の開発、製造、販売、そしてサービスソリューションの提供を行っています。

経営方針

日立建機は、「豊かな大地、豊かな街を未来へ 安全で持続可能な社会の実現に貢献します」というビジョンを掲げています。同社は、顧客の課題を共に解決するパートナーとして、革新的な製品やサービスを提供し続けることを目指しています。これにより、事業競争力と経営力を強化し、企業価値と株主価値の向上を図っています。

同社は2023年を初年度とする中期経営計画「BUILDING THE FUTURE 2025 未来を創れ」を推進しています。この計画では、2025年度までに着実な成長を実現することを目指し、事業環境の変化に対応しながら目標達成を図っています。特に、顧客に寄り添う革新的ソリューションの提供に注力しています。

日立建機は、2024年に「LANDCROS」という新しいコンセプトを発表しました。これは、革新的ソリューションを提供するという同社の意志を示すもので、2025年の「bauma2025」で「LANDCROS One」を展示し、大きな反響を呼びました。また、「LANDCROS Connect」というサービスツールもリリースしています。

同社は「オープン」や「デジタル」を活用した戦略を展開し、顧客のニーズに応える革新的なツールを提供しています。例えば、「LANDCROS Connectフリートマネジメントシステム」は、異なるメーカーの機械を一元管理することで、施工現場の生産性向上に貢献しています。

日立建機は、ザンビアの鉱山で超大型フル電動ダンプトラックの実証試験を開始しました。この試験で得た知見を活用し、2027年度の製品化を目指しています。充電性能や走行速度、バッテリの航続距離などの検証を進めています。

同社は米州事業の拡大にも注力しています。中南米における事業基盤を強化し、販売代理店や顧客ニーズに迅速に対応する体制を整えています。特に、チリとペルーでの需要拡大を見据えた取り組みを進めています。

日立建機は、2025年度の中期経営計画の目標達成に向けて、全社一丸となって取り組んでいます。ESG項目では、CO₂削減やダイバーシティの指標についても計画通りに進めています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献しています。