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カワタJP:6292
沿革
1951年7月 |
「川田製作所」を「株式会社川田製作所」に改組(資本金250千円)し、大阪市阿倍野区に本社を、大阪市西成区に大阪工場を設置し、合成樹脂用加工機械の設計・生産開始。 |
1955年9月 |
大阪市西成区に本社及び大阪工場を移転。 |
1962年6月 |
合理化機械「スーパーミキサー」の生産開始。 |
1962年10月 |
自動輸送機「オートローダー」の実用新案を取得、生産開始。 |
1963年3月 |
東京都台東区に東京営業所を設置。 |
1968年4月 |
兵庫県三田市に三田工場を設置。 |
1970年1月 |
コネア社(米国)との間で、合成樹脂原料自動着色計量装置「オートカラー」について技術提携。 |
1973年3月 |
クラウス マッファイ社(西独)との間で、合成樹脂処理機械「グラッシュミキサー」について技術提携。 |
1973年9月 |
ドクター ロドリッチ グラフ氏(西独)との間で、脱湿密閉型乾燥機「チャレンジャー」について技術提携。 |
1975年1月 |
大阪市西区(現住所)に本社を移転。 |
1980年8月 |
東洋インキ製造株式会社との間で、粉粒体処理用振動混合機「スーパーフローター」について技術提携。 |
1985年3月 |
「株式会社川田製作所」を「株式会社カワタ」に社名変更。 |
1988年5月 |
埼玉県川口市に東京工場を移転し、旧工場を閉鎖。 |
1989年7月 |
米国アキゾマティックス社(現 トレクセル社)との間で、自動連続水分測定装置「アキゾメーター」について技術提携。 |
1989年9月 |
米国に現地法人「カワタU.S.A. INC.」を設立。 |
1989年11月 |
シンガポール国に現地法人「カワタMFシンガポールPTE. LTD.」を設立。(現在名「カワタパシフィックPTE. LTD.」) |
1990年1月 |
大阪市西区に「㈱サーモテック」を設立。 |
1991年12月 |
社団法人日本証券業協会に店頭銘柄として登録。 |
1993年9月 |
マレーシア国に現地法人「カワタエンジMFG. SDN. BHD.」を設立。 |
1994年4月 |
中国上海市に駐在員事務所開設。 |
1995年3月 |
中国上海市に現地法人「川田(上海)有限公司」を設立。 |
1995年4月 |
中国廣州市に駐在員事務所開設。 |
1995年4月 |
トヨタ自動車株式会社及び東洋インキ製造株式会社との間で、着色成形システム「シンクロオートカラー」について技術提携。 |
1995年11月 |
ドイツ国INOEX社から「押出成形制御システム」の独占販売権を取得、販売を開始。 |
1996年1月 |
三田工場を増改築し、大阪工場の機能を三田工場に集約統合。 |
1996年8月 |
タイ国に現地法人「カワタタイランドCO., LTD.」を設立。 |
1997年7月 |
中国上海市に現地法人「川田機械製造(上海)有限公司」を設立。 |
1998年4月 |
スウェーデン国ラピッド社から「プラスチック粉砕機」の独占販売権を取得、販売を開始。 |
1999年5月 |
品質保証の国際規格「ISO9001」の認証を取得。 |
1999年12月 |
大阪市西区に「㈱カワタテクノサービス」を設立。 |
2000年2月 |
台湾に現地法人「川田國際股份有限公司」を設立。 |
2000年7月 |
大阪工場改修工事完了。 |
2000年8月 |
600千株公募増資。 |
2001年1月 |
三田工場自動倉庫完成。 |
2002年4月 |
大阪市西区にスウェーデン国ラピッド社と合弁で「㈱カワタラピッドジャパン」を設立。 |
2003年1月 |
中国香港特別行政区に現地法人「川田機械香港有限公司」を設立。 |
2003年2月 |
中国天津市に駐在員事務所開設。 |
2003年9月 |
微細発泡プラスチック新素材(MCF)製造成形機を商品化。 |
2004年12月 |
株式会社ジャスダック証券取引所(現 株式会社東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式を上場。 |
2005年4月 |
静岡県藤枝市の「エム・エルエンジニアリング㈱」の発行済株式の100%を取得。 |
2005年10月 |
「川田機械製造(上海)有限公司」の工場を増設(上海第3工場)。 |
2008年2月 |
環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」を認証取得。 |
2011年4月 |
インドネシア共和国に現地法人「PT.カワタインドネシア」を設立。 |
2011年5月 |
川田機械製造(上海)有限公司と川田(上海)有限公司を合併。(存続会社を川田機械製造(上海)とする吸収合併) |
2012年4月 |
東京都中央区の「㈱レイケン」の発行済株式の100%を取得。 |
2012年5月 |
大阪市西成区に大阪工場を新築移転し、旧工場を閉鎖。 |
2013年6月 |
株式会社東京証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
2013年7月 |
タイ国に現地法人「レイケンタイランドCO.,LTD.」を設立。 |
2014年6月 |
インドネシア共和国に現地法人「PT.カワタマーケティングインドネシア」を設立。 |
2015年9月 |
単元株式数を1,000株から100株に変更。 |
2015年9月 |
中国上海市に「川田機械製造(上海)有限公司」の新工場を建設し、旧工場より集約移転。 |
2016年6月 |
監査等委員会設置会社に移行。 |
2016年11月 |
メキシコ合衆国に現地法人「カワタマシナリーメキシコS.A. DE C.V.」を設立。 |
2018年3月 |
株式会社東京証券取引所市場第一部指定。 |
2020年2月 |
ベトナム社会主義共和国に現地法人「カワタマシナリーベトナムCO.,LTD.」を設立。 |
2022年4月 |
株式会社東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場に移行。 |
事業内容
カワタは、プラスチック成形機周辺装置などの製造、販売、およびシステムエンジニアリングといったサービスを提供する企業グループです。同社グループは、カワタ本社と14の子会社で構成されています。主要製品には、輸送機(オートローダー)、輸送・計量・混合機(オートカラー)、高速混合機(スーパーミキサー)、乾燥機(チャレンジャー)、大型乾燥装置、原料受入貯蔵システム、原料自動分配供給システム、原料計量混合システム、金型温度調節機(ジャストサーモ)、金型冷却機(チラー)、プラスチック粉砕機、環境保全関連の合理化機器及び自動化システムがあります。
日本国内では、金型温度調節機と金型冷却機を㈱サーモテックが製造し、水関連機器は㈱レイケンが担当。その他の製品はカワタが製造し、これらをカワタと㈱レイケンが販売しています。エム・エルエンジニアリング㈱は、プラスチック成形加工合理化機器を製造し、直接顧客へ販売しています。
海外展開においては、東南アジアでは主に乾燥機と金型温度調節機をPT.カワタインドネシアが製造し、東アジアでは川田機械製造(上海)有限公司が輸送機、乾燥機、金型温度調節機を製造しています。これらの製品は、カワタパシフィックPTE.LTD.、カワタマーケティングSDN.BHD.、カワタタイランドCO.,LTD.、PT.カワタマーケティングインドネシア、カワタマシナリーベトナムCO.,LTD.が東南アジア地域に、川田機械製造(上海)有限公司、川田機械香港有限公司、川田國際股份有限公司が東アジア地域に販売しています。北中米では、カワタU.S.A.INC.が北米地域向け、カワタマシナリーメキシコS.A. DE C.V.が中米地域向けに販売しています。これらの活動を通じて、カワタはグローバルなプラスチック製品製造機器市場での存在感を示しています。
経営方針
カワタは、プラスチック成形工場における合理化機器システムの製造販売を主軸に据え、製造工程の省力化と加工材料のロス低減を通じて環境負荷の軽減を目指しています。同社は、高機能かつ操作性に優れた独自製品の開発と新技術の世界への発信、現場力の強化による収益力向上を図り、プラスチック成形関連分野で培った技術とノウハウを活用して、電池、食品、化粧品等の新規販売分野への拡大を進めています。これにより、市場対応力のある企業としての成長を続け、企業価値と株主価値の向上を目指しています。
中期経営計画(2023-2025年度)では、新規市場や成長分野における事業展開の強化、経営基盤の強化、ESG経営の強化を重点的に推進しています。具体的には、自動車業界のCASE進展への対応、リチウムイオン電池関連の販売推進、AIやIoT、5Gなどの新技術への対応、さらにはプラスチック以外の業界への具体的用途開発と営業力の強化など、幅広い分野での取り組みを進めています。また、既存市場や分野での販売拡大と収益力向上にも注力し、グループ全体での標準機の市場シェア拡大や、押出成形分野等のシステム案件への取り組み強化を図っています。
経営基盤の強化においては、透明性の高い企業統治の実現、コンプライアンス意識の徹底、リスク管理の取り組み強化、優秀な人材の確保と教育研修制度の充実など、持続的成長を支える基盤整備に力を入れています。これらの取り組みを通じて、中長期的には、安定的に当期利益10億円以上、自己資本利益率(ROE)8%以上の確保を目指しています。