- 日本企業
- 技研製作所
技研製作所JP:6289
沿革
1967年1月 |
現名誉会長の北村精男が高知県香美郡(2006年3月 合併により高知県香南市)に、建設機械による土木工事施工を本業とする高知技研コンサルタントを個人事業として創業。 |
1971年8月 |
高知県香美郡(2006年3月 合併により高知県香南市)に株式会社高知技研コンサルタントを設立。(1981年8月 株式会社技研施工に商号変更) |
1975年7月 |
無振動・無騒音・無削孔で鋼矢板の静荷重圧入引抜きを可能にした機械第1号機を完成し、「サイレントパイラーKGK100A型」と命名。 |
1978年1月 |
株式会社高知技研コンサルタントのサイレントパイラーの製造、販売部門を独立させ、子会社として株式会社技研製作所を高知県高知市に設立、製造販売を開始。 |
1981年9月 |
株式会社技研施工の子会社として株式会社高知技研コンサルタントを高知県高知市に設立。(現・非連結子会社) |
1981年10月 |
株式会社技研製作所の子会社として株式会社技研通商を高知県高知市に設立。 |
1985年5月 |
東京都足立区に東京工場を新設。 |
1987年12月 |
現在地に本社、工場を新築、移転。 |
1989年2月 |
株式会社技研製作所の子会社として株式会社技研施工を高知県香美郡(2006年3月 合併により高知県香南市)に設立。(1989年9月 高知県高知市に移転)(現・連結子会社) |
1989年9月 |
株式会社技研通商を存続会社として株式会社技研製作所と株式会社技研施工(旧株式会社高知技研コンサルタント)を吸収合併し、株式会社技研製作所の事業を全面的に継承するとともに商号を株式会社技研製作所に変更。 |
1990年1月 |
英国にロンドン事務所を新設。 |
1991年4月 |
日本証券業協会に株式を店頭売買登録銘柄として登録。 |
1991年7月 |
オランダ王国にGiken Europe B.V.を設立。(現・連結子会社) |
1993年3月 |
兵庫県氷上郡(2004年11月 合併により兵庫県丹波市)に関西工場を新設。 |
1993年5月 |
大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
1996年1月 |
シンガポール共和国にGiken Seisakusho Asia Pte., Ltd.を設立。(現・連結子会社) |
1996年3月 |
東京都品川区に株式会社エムアンドエムを設立。(2000年6月 東京都江東区に移転)(現・非連結子会社) |
1996年5月 |
東京都品川区に株式会社ジーアンドビーを設立。(2010年2月 高知県高知市に移転)(現・非連結子会社) |
1999年12月 |
アメリカ合衆国にGiken America Corporationを設立。(現・連結子会社) |
2007年8月 |
株式会社技研施工を分割会社とし、株式会社技研製作所を承継会社とする吸収分割を行い、レンタル事業を承継。 |
2013年7月 |
大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
2014年11月 |
高知県高知市に高知第二工場を新設。 |
2015年8月 |
公募増資および第三者割当増資により資本金を5,844百万円に増資。 |
2016年3月 |
東京都品川区のシーアイテック株式会社の株式を発行済株式に対し75%取得。(2016年10月 東京都江東区に移転)(現・非連結子会社) |
2016年4月 |
千葉県浦安市に関東工場を新設。 |
2017年6月 2017年7月 |
東京証券取引所市場第一部に株式を上場。 公募増資により資本金を7,110百万円に増資。 第三者割当増資により資本金を7,626百万円に増資。 |
2017年12月 |
オーストラリア連邦シドニー市のJ Steel Group Pty Limitedの株式を50.1%取得。 |
2019年11月 |
高知県香南市に高知第三工場を新設。 |
2020年7月 |
Giken Europe B.V.がオランダ王国に工場を新設。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。 |
2023年5月 |
高知県香南市に圧入技術の情報発信基地「RED HILL 1967」を新設。 |
2023年6月 |
J Steel Group Pty Limitedの所有株式の全てを譲渡し、連結の範囲から除外。 |
事業内容
技研製作所とそのグループ企業は、環境に配慮した無振動・無騒音の圧入工法を用いた機械および新工法の開発に注力しています。同社グループは、環境性、安全性、急速性、経済性、文化性を基準に「建設の五大原則」を掲げ、建設工事の新たな標準を目指しています。
技研製作所の事業は主に二つのセグメントに分かれています。第一のセグメントは建設機械事業で、油圧式杭圧入引抜機(サイレントパイラー)および周辺機械の開発、製造、販売、レンタル及び保守サービスを提供しています。この事業を通じて、無公害圧入工法の普及に努めており、海外子会社を含めたグローバルな展開を行っています。
第二のセグメントは圧入工事事業で、圧入技術を用いた新工法の開発と普及に取り組んでいます。特に、耐震地下駐車場「エコパーク」と耐震地下駐輪場「エコサイクル」の受注と施工を行っており、これらのサービスは「地上に文化を、地下に機能を」というコンセプトのもと提供されています。国内外の子会社は、技研製作所製の最新鋭機械を使用し、高い技術力と豊富な実績を背景に圧入工事を実施しています。
また、非連結子会社では、土木・建築分野での計測業務や、建設機械の新しい開発・設計方法の追求など、特定の専門分野における事業活動を行っていますが、一部は現在事業活動を行っていません。
技研製作所グループは、これらの事業を通じて、建設業界における環境負荷の低減と効率化を推進し、持続可能な社会の実現に貢献しています。
経営方針
技研製作所は、独自の経営理念として、社会に貢献する独創的な製品と方法の創出、顧客の立場に立った価値の高い製品の提供、正しい倫理に基づく事業運営、共存共栄の実現、そして社員の人間性向上と社会的地位の向上を掲げています。同社は、建設業界における「工法革命」を提唱し、その中核技術である「インプラント工法」の普及と拡大を通じて、世界の建設を変革することを経営方針としています。この工法は、環境性、安全性、急速性、経済性、文化性の五つの要件を満たすことを目指しています。
中期経営計画(2022年8月期-2024年8月期)では、2031年8月期の売上高1,000億円を目標に掲げ、その基盤づくりの期間と位置付けています。長期ビジョンとしては、「インプラント工法のパッケージ化によるグローバル展開」を目指し、海外売上比率を7割とすること、高収益企業体質の確立を目標にしています。基本戦略としては、インプラント工法の技術提案に特化したグローバル展開、付加価値の高い工法・製品の開発、そしてスマートファクトリーによるデジタル技術の活用によるリソースの最適化を挙げています。
技研製作所はまた、SDGsへの取り組みを通じて、災害に強い強靭なインフラ構築、CO2排出量の削減、機能構造物の提供、圧入システムの自動化・電動化、生産体制の変更、そして賢い企業活動の徹底を推進しています。これらの取り組みは、持続可能な社会への貢献と、永続的な企業価値の向上を目指しています。
技研製作所グループは、建設機械事業と圧入工事事業を通じて、環境負荷の低減と効率化を推進し、持続可能な社会の実現に貢献しています。同社は、建設業界における新たな標準を目指し、環境に配慮した無振動・無騒音の圧入工法の普及に努めています。