三井海洋開発 (6269) 株価

時価総額
¥9547.8億
PER
16.5倍
浮体式海洋石油・ガス生産設備の大手。FPSO、FSO、TLPの設計・調達・建造・据付サービス、チャーター・オペレーションサービスを展開。ファブレス企業として世界各地の造船所・専門業者と協業。ブラジル・ガイアナ・ガーナ等で20超のプロジェクトを推進。

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事業内容

三井海洋開発は、海洋石油・ガス開発の中流領域において、浮体式生産設備のEPCI(設計・調達・建造・据付)サービスとチャーターサービス(リース及び運転サービス)を主力事業としています。同社は、FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)、FSO(浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備)、TLP(緊張係留式プラットフォーム)といった浮体式設備のトータルソリューションを世界各国の石油・ガス開発会社に提供しています。

同社の主要顧客は、ブラジルの国営石油会社ペトロブラスをはじめ、エクソンモービル、シェルなど海外各国の政府系・民間石油開発会社となっています。収益構造は、設備建造による一括受注収入と、長期契約に基づく安定したリース・運転サービス収入の2つの柱で構成されており、特に後者は契約期間中の継続的な収益を生み出す仕組みとなっています。同社は建造工事を外注するファブレス企業として、プロジェクト管理業務に特化した事業展開を行っています。

事業セグメントは、EPCIサービス、リース・チャーター・オペレーションサービス、その他サービスの3つに分かれています。EPCIでは浮体式設備の一括建造を手がけ、リース・チャーターでは関係会社が設備を保有し長期契約で顧客にリース提供、オペレーションでは洋上での設備運転・保守管理を担います。同社は現在、ブラジル、ガイアナ、メキシコ、西アフリカなど世界各地で20件以上のプロジェクトを同時進行しており、海洋石油・ガス開発の成長市場において確固たる地位を築いています。

経営方針

三井海洋開発は、2024年から3年間の中期経営計画『イノベーションで持続可能な未来を拓く』において、まず収益力の強化を最優先目標に掲げています。同社は当初の2026年度目標純利益175百万米ドルを2024年に2年前倒しで達成し、さらに目標を上方修正して新たに親会社帰属当期利益370百万米ドル、調整後EBITDA 450百万米ドルという野心的な数値目標を設定しました。この好調な業績は、2023年に受注した大型FPSO建造プロジェクトの想定を上回る進捗と、操業中の既存船の安定稼働が主な要因となっています。

同社の重点投資分野は、中核事業であるFPSO事業の脱炭素化推進と、長年のオフショア経験を活かした新事業開拓に集中しています。脱炭素化では、二酸化炭素の回収・貯留技術(CCS)を持つ事業者との連携や、FPSOへの燃料電池搭載に向けたパイロットプラント開発を進めています。また、AIを始めとするデジタルソリューションの活用により省人化と効率化を実現し、外部向けのデジタルサービス提供も拡大することで、従来の設備提供にとどまらない付加価値創出を目指しています。

新市場開拓では、同社のプロジェクト遂行力を梃子にフローティングソリューション分野での事業拡大を図っています。2025年には画期的な技術として、FPSOで生産されるガスからアンモニアを製造するブルーアンモニアFPSOの基本設計承認を取得しました。さらに浮体式洋上風力発電システム「i-TLP™2」や、液化二酸化炭素を洋上で受け入れて海底に圧入するFSIUの基本設計承認も相次いで獲得し、次世代の収益の柱となる新事業の具現化に向けた布石を着実に打っています。

技術革新への取り組みでは、グローバルデータプラットフォームを通じた情報収集・活用の促進と、過去の建造工事における費用超過の教訓を活かしたリスク管理体制の強化を両輪として進めています。同社は研究開発活動を加速させ、持続可能な未来に向けた革新的な技術開発を追求する一方で、人的資本経営の推進やサステナビリティ対応にも注力し、「気候変動」「人権」「人的資本・ダイバーシティ」の3分野でロードマップを策定してグループ全体のガバナンス強化を図っています。

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