平田機工JP:6258

時価総額
¥751.9億
PER
13.4倍
自動車部品の自動組立ライン、シリコンウェーハ搬送設備、有機EL製造装置などの製造・販売。

沿革

1951年12月

産業車両の製造および販売を目的として熊本県熊本市に平田車輌工業株式会社を資本金1,000千円で設立

1959年12月

ベルトコンベヤ、スラットコンベヤの製造を開始

1964年5月

当社初のテレビ組立ラインを納入、工場内生産設備分野に参入

1964年7月

熊本県鹿本郡植木町(現熊本市)に植木工場(現熊本工場)を設置

1968年8月

栃木県宇都宮市に関東工場を設置

1970年10月

新開発チェーンによるフリーフロー方式コンベヤの製造を開始

1974年8月

平田機工商事株式会社、大平コンベヤー株式会社と合併し、商号を平田機工株式会社とする

1977年12月

直交座標型ロボット「NC制御XYテーブル」を開発

1979年6月

自動車メーカーから最初のミッション組立ラインを受注

1980年2月

アメリカ合衆国インディアナ州にHIRATA Corporation of Americaを設立(現連結子会社)

1980年7月

水平多関節型4軸ロボット「アームベース」を開発

1980年10月

当社平田耕也他3名が熊本県鹿本郡植木町(現熊本市)に太平興産株式会社を設立

1981年3月

滋賀県野洲郡野洲町(現野洲市)に関西工場を設置

1981年3月

東京都品川区に本社移転

1984年4月

熊本県熊本市にロボット工場(現楠野工場)を設置

1986年3月

熊本県熊本市にタイヘイコンピュータ株式会社を設立

1988年1月

ダイレクトドライブ方式ロボット「AR-DD2700」が日経産業新聞賞を受賞

1988年11月

熊本県鹿本郡植木町(現熊本市)に熊本東工場を設置

1991年1月

シンガポールにHIRATA FA Engineering (S) Pte.Ltd.を設立(現連結子会社)

1992年2月

太平興産株式会社を当社子会社とする

1993年11月

ドイツにHIRATA Robotics GmbHを設立

1994年4月

クリーンルーム内搬送用ロボット「AR-K」シリーズを開発

1999年5月

熊本県鹿本郡植木町(現熊本市)にヒラタ工営株式会社を設立

1999年8月

中国に上海平田机械工程有限公司を設立

2000年5月

メキシコにHIRATA Engineering S.A.de C.V.を設立(現連結子会社)

2001年10月

スリット方式塗布ユニットを搭載したFPD用レジスト塗布装置「ヘッドコーター」を開発

2003年2月

熊本地区および関東地区にてISO14001認証を取得

2003年4月

全事業部がISO9001認証を取得

2004年8月

タイにHIRATA Engineering (THAILAND) Co., Ltd.を設立(現連結子会社)

2006年10月

中国に平田机工自動化設備(上海)有限公司を設立(現連結子会社)

2006年12月

台湾に台湾平田機工股份有限公司を設立(現連結子会社)

2006年12月

ジャスダック証券取引所(現東京証券取引所 JASDAQ市場)に株式を上場

2007年2月

ヒラタ工営株式会社の商号をヒラタフィールドエンジニアリング株式会社に変更(現連結子会社)

2008年1月

2008年4月

熊本県菊池市七城町に七城工場を設置

太平興産株式会社の商号をタイヘイテクノス株式会社に変更(現連結子会社)

2009年12月

上海平田机械工程有限公司の商号を平田机械設備銷售(上海)有限公司に変更

2011年5月

タイヘイコンピュータ株式会社の商号を株式会社トリニティに変更(現連結子会社)

2011年7月

HIRATA Robotics GmbHの商号をHIRATA Engineering Europe GmbHに変更(現連結子会社)

2012年12月

マレーシアにHIRATA FA Engineering (M)Sdn. Bhd.を設立(現連結子会社)

2014年10月

サクラファインテックジャパン株式会社から設計・製造を受託している病理標本作製用の「全自動連続薄切装置 ティシュー・テック スマートセクション」が、第6回 ロボット大賞 日本機械工業連合会会長賞を連名で受賞

2016年6月

熊本県熊本市に本社移転

2017年6月

東京証券取引所市場第一部に市場変更

2020年6月

熊本工場にHeadquarters Buildingを竣工

2021年3月

平田机械設備銷售(上海)有限公司の商号を平田通商(上海)实业有限公司に変更(現連結子会社)

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

平田機工は、自動車関連、半導体関連、その他自動省力機器の3つの主要事業セグメントを持つ企業であり、これらの分野での製造および販売を行っています。自動車関連事業では、電気自動車(EV)関連部品、エンジン、トランスミッション、車載用電子部品の自動組立ラインを中心に生産システムを提供しています。半導体関連事業では、シリコンウェーハ搬送設備の製造と販売を行い、主な製品にはロードポート、ウェーハ搬送ロボット、EFEM(Equipment Front End Module)があります。その他自動省力機器事業では、有機EL関連生産設備の蒸着装置や液晶ディスプレイ用ガラスの塗布・貼合装置、家電製品の生産設備、物流関連機器、タイヤ関連生産設備、医療・理化学機器の製造と販売を手掛けています。

平田機工グループは、日本国内では電子部品等の仕入れを連結子会社タイヘイテクノス株式会社から行い、製造業務の委託を同社に、製品の保守サービスの委託をヒラタフィールドエンジニアリング株式会社にそれぞれ行っています。また、海外ではアジア、北米、欧州に拠点を持ち、自動省力機器の製造または販売を行っており、グローバルな販売活動とサポート体制を構築しています。これにより、平田機工グループは各業界の顧客ニーズに応えるため、最新のテクノロジーに対応した生産システムエンジニアリング能力と、豊富なモノ造りの経験を活かした最適なトータルソリューションを提案しています。

経営方針

平田機工は、自動車関連、半導体関連、その他自動省力機器の3つの主要事業セグメントを持つ企業であり、これらの分野での製造および販売を行っています。同社は、技術革新を追求し、社会の発展に寄与することを経営方針として掲げています。1951年の創業以来、時代の変化に対応し、新しい技術への挑戦と革新を続けてきました。また、グローバル企業として、世界中の多様な市場や顧客と関わりながら、競争力を高めています。

中期経営計画(2022年度~2024年度)では、経営基盤の強化と既存事業での利益確保を目指しつつ、成長市場でのビジネス拡大を図ることを目標にしています。2025年3月期には売上高1,000億円、営業利益100億円を目指しており、資本効率の向上にも注力しています。この計画に基づき、成長市場でのビジネス拡大、グローバル企業としての競争力強化、ESG経営の取り組み強化、ニューノーマル時代に即した経営の実現を4つの基本方針として掲げています。

具体的には、自動車関連ではEV用部品の組立ラインの標準化や顧客開拓、バッテリー分野での新たな工程への参入などに取り組んでいます。半導体関連では、微細化への対応や納品リードタイムの短縮、海外関係会社との協力体制の構築に注力しています。その他自動省力機器では、高付加価値かつ高収益性が見込まれる分野への開発や生産を進めており、医療・理化学機器分野での新規事業創出にも取り組んでいます。

平田機工は、これらの戦略を通じて、技術で社会に貢献し、関わるすべての人を幸福にすることを目指しています。