やまびこJP:6250

時価総額
¥919.7億
PER
10.1倍
小型屋外作業機械(刈払機、チェンソー)、農業用管理機械(モア、畦草刈機)、一般産業用機械(発電機、溶接機)の製造、販売を展開。

沿革

2008年4月

株式会社共立と新ダイワ工業株式会社(以下、両社)は、株主総会及び関係官庁の承認を前提として、株式移転により完全親会社となる共同持株会社(当社)を設立し、経営統合を行うことについて合意。

6月

両社の株主総会において、両社が株式移転の方法により当社を設立し、両社がその完全子会社となることを承認。

12月

当社設立、東京証券取引所市場第一部に当社株式を上場。

2009年5月

当社を存続会社とし両社を消滅会社とする吸収合併契約書(合併予定日は2009年10月1日)を締結。

10月

当社は、両社を吸収合併し持株会社から事業会社に移行。

2011年4月

やまびこ産業機械㈱(現在は合併し、やまびこジャパン㈱)を存続会社として、やまびこ産業機械㈱とやまびこレンテックス㈱が合併。

7月

新ダイワプロパティ・エルエルシーを清算。

9月

中国浙江省に合弁会社寧波奥浜動力科技有限公司を設立。

2012年3月

エコー・インコーポレイテッドが新ダイワ・インコーポレイテッドを吸収合併。

11月

クレイリー・インダストリーズの子会社として、クレイリー・アグリカルチャル・ソリューションズ・エル・エル・シーを設立し、農業用排水管埋設機械製造・販売会社より当該事業を譲り受ける。

2013年1月

広島県広島市に電子制御研究所を設立。

2014年1月

ベトナムに産業機械用部品の生産子会社として、やまびこベトナムを設立。

11月

ベルギーのロボット芝刈機メーカーである、ベルロボティクス・エス・エイ(現 やまびこヨーロッパ・エス・エイ)が実施した第三者割当増資を引き受け、同社を連結子会社とする。

2016年12月

石見エコー㈱の全株式を譲渡。

2017年1月

ベルロボティクス・エス・エイに欧州市場における小型屋外作業機械の販売機能を移管し、併せて、同社の商号をやまびこヨーロッパ・エス・エイに変更。

4月

6月

2018年1月

2019年12月

2021年12月

やまびこ東部㈱を存続会社として、やまびこ東部㈱、やまびこ北海道㈱、やまびこ東北㈱、やまびこ中部㈱、やまびこ西部㈱、やまびこ九州㈱、やまびこ産業機械㈱の国内販売会社7社が合併(合併後社名 やまびこジャパン㈱)。

中国江蘇省に蘇州山彦農機有限公司を設立。

エコー産業㈱を存続会社として、エコー産業㈱とやまびこロジスティックス㈱が合併。

キメシス・エス・アール・エルの株式を取得し、同社を持分法適用関連会社とする。

クレイリー・アグリカルチャル・ソリューションズ・エル・エル・シーを清算。

MIRAI-LABO株式会社と資本出資および業務提携契約を締結。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

7月

12月

キメシス・エス・アール・エルの株式を譲渡。

蘇州山彦農機有限公司を清算。

事業内容

やまびこは、自社および連結子会社14社、関連会社1社で構成されるグループ企業であり、小型屋外作業機械、農業用管理機械、一般産業用機械の製造および販売を主な事業としています。具体的には、刈払機、チェンソー、パワーブロワなどの小型屋外作業機械、モア、畦草刈機、防除機などの農業用管理機械、そして発電機、溶接機、投光機などの一般産業用機械が主要製品です。

やまびこグループは、これらの製品を国内外で製造・販売しており、製造はエコー・インコーポレイテッド、クイック・プロダクツ・インク、やまびこヨーロッパ・エス・エイ、愛可機械(深圳)有限公司などのグループ企業が担当しています。販売は、国内ではやまびこジャパン㈱や追浜工業㈱、海外ではエコー・インコーポレイテッドややまびこヨーロッパ・エス・エイなどが行っています。

また、やまびこグループは、事業の多角化を図るため、上記の主要事業以外にも、やまびこジャパン㈱や㈱ニューテック、エコー産業㈱を通じて、その他の商品の販売も手がけています。これにより、やまびこグループは、幅広い製品ラインナップを通じて、多様な顧客ニーズに応える企業体制を築いています。

経営方針

やまびこは、「人と自然と未来をつなぐ」を企業活動の本質とし、小型屋外作業機械、農業用管理機械、一般産業用機械の3事業を通じて、社会に貢献し企業価値の最大化を目指しています。同社は、2023年度を初年度とする「中期経営計画2025」を策定し、社会のグリーン・トランスフォーメーション(GX)に貢献するとともに、市場が抱える社会課題の解決策を提案し続けることで持続的な企業価値向上を目指しています。

この計画では、「変革期」と位置付け、既存事業領域の成長と収益性の改善、新たな事業領域の確立、ESG経営の実践、そしてDX戦略の施策実行を基本方針として掲げています。特に、環境対応技術を活かしたプロユーザー市場向けの事業活動の継続や、アライアンスを通じた市場課題の解決、新規事業創造への取り組みが重点領域とされています。

また、中期経営計画2025では、売上高1,700億円、営業利益率7%、ROE10%以上を目標としています。これらの目標達成に向けて、やまびこは積極的な人材投資や先行開発投資を行い、経営効率の向上を推進していく方針です。同社は、技術的な強みとして、自社開発の小型エンジンや環境に配慮した生産技術を有し、世界90カ国以上に販売ネットワークを展開するなど、市場での競争力を高めています。