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ヒラノテクシードJP:6245
沿革
1935年6月 |
大阪府南河内郡加美村(現在大阪市平野区)に平野金属合資会社を創業。 |
1939年3月 |
「熱と風」の理論と探究から応用技術を生かした熱風乾燥機、輸送機器、化学機器等の設計、製造、販売を行う。 |
1947年4月 |
染色仕上関係機器に重点を置いた各種乾燥機を開発。 |
1957年3月 |
平野興産株式会社に吸収合併され、同時に平野金属株式会社に商号変更(平野興産株式会社は1956年3月設立)。 |
1961年9月 |
株式の券面額変更のため太平金属株式会社に吸収合併され、同時に平野金属株式会社に商号変更(太平金属株式会社は1949年7月設立)。 |
1962年4月 |
大阪証券取引所市場第二部に上場。 |
1964年4月 |
輸出貢献企業として通商産業省(現 経済産業省)より表彰される。 |
1970年8月 |
奈良工場(現在の本社工場)建設に着手。 |
1973年6月 |
「ヒラノテクニカム」を設置し、コーティング、ラミネーティングなどの加工実験を行い得る設備が完成。 |
1976年11月 |
繊維部門で溶剤精練仕上装置が財団法人機械振興協会賞を受ける。 |
1978年6月 |
ヒラノ技研工業株式会社(現連結子会社)を設立。 |
1981年7月 |
繊維機械の新機種シンプレックステンターが優秀省エネルギー機器表彰を受賞し、通商産業省(現 経済産業省)より省エネルギー税制優遇措置適用機種となる。 |
1983年9月 |
集中コンピューター・コントロールシステムを開発し、巻出しから塗工、乾燥、巻取りに至る一連の装置に対し、集中指令、集中管理を行う新システムを確立。 |
1987年6月 |
株式会社ヒラノエンテック(現株式会社ヒラノK&E(現連結子会社))を設立。 |
1987年10月 |
光音電気株式会社(現株式会社ヒラノK&E(現連結子会社))を買収。 |
1988年4月 |
株主割当による増資を行い資本金は560,000千円から1,053,026千円となる。 |
1989年1月 |
社名変更を行い、平野金属株式会社から株式会社ヒラノテクシードとなる。 |
1990年3月 |
新鋭「ヒラノテクニカム(研究及び実験施設)」を竣工。 |
1990年11月 |
スイス・フラン建転換社債の転換により資本金は1,847,822千円となる。 |
1998年4月 |
国際標準化機構(ISO)の品質マネジメントシステム「ISO9001」の認証を取得。 |
2001年11月 |
中厚セラミックシート成形テスト機「M-600SF」をテクニカムに設置。 |
2001年12月 |
第5世代LCD用「新型 Capillary Coater」を開発。 |
2002年3月 |
有機EL発光層成膜プロセスを開発。 |
2002年12月 |
耐環境膜の薄膜コーティング技術を開発。 |
2009年12月 |
高精度のリチウムイオン電池電極塗工装置「R-800DB」をテクニカムに設置。 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部へ上場。 |
2014年3月 2016年6月 |
ヒラノ光音株式会社(現株式会社ヒラノK&E(現連結子会社))の本社及び工場を当社敷地内に新築移転。 監査等委員会設置会社に移行。 |
2017年4月 |
ヒラノ光音株式会社と株式会社ヒラノエンテックは、ヒラノ光音株式会社を存続会社として合併、株式会社ヒラノK&Eに商号変更。 |
2017年6月 |
国際標準化機構(ISO)の環境マネジメントシステム「ISO14001」の認証を取得。 |
2019年10月 |
木津川工場(京都府木津川市)を竣工。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。 |
事業内容
ヒラノテクシードとその連結子会社2社は、塗工機関連機器、化工機関連機器、およびその他の産業用機械の製造販売を主軸に事業を展開しています。これらのセグメントは、同社の事業の中核を成しており、関連する事業活動も幅広く手掛けています。
塗工機関連機器部門では、コーティングやラミネーティング関連の機器を提供しており、これには二次電池電極、磁気テープ、包装用複合フィルム、粘接着テープ、合成皮革、床材、壁紙、化粧板、絶縁板などの製造装置が含まれます。また、各種乾燥熱処理装置も製造・販売しています。
化工機関連機器部門では、高分子化工機械、プラスチックフィルム、フィルム成膜、電子プリント基板、セラミックシート成形、高熱処理機などの製造装置を提供しています。真空成膜装置や各種乾燥熱処理装置もこのセグメントに含まれます。
その他のセグメントでは、染色整理機械装置や各種機器の部品の製造・販売、修理・改造などを行っています。これらの事業を通じて、ヒラノテクシードは産業用機械の分野で幅広いニーズに応えています。
主な関係会社としては、ヒラノ技研工業株式会社と株式会社ヒラノK&Eがあり、これらの企業は製造、販売、修理、改造などを担っています。これにより、ヒラノテクシードグループは、産業用機械の分野で総合的なサービスを提供していることがわかります。
経営方針
ヒラノテクシードは、コーティング・ラミネーティング技術、乾燥技術、走行制御技術を核とし、高精密・高精度の製造装置を市場に供給することで社会の進歩発展に貢献しています。同社は、顧客満足度の向上、環境エネルギー市場への拡販、コスト競争力の強化を最優先に、技術革新に対応した最新機器の提供を通じてグローバルな活動を推進しています。中期経営計画では、「今から100年継続できる会社にしよう」というスローガンのもと、生産力の飛躍的向上、顧客満足度の向上、人材育成、新技術の確立、環境とコンプライアンス、インフラの整備の6項目を経営計画の骨子として掲げています。
また、2030年度までの長期ビジョンとして、「人と技術と未来を創る」を軸に、売上高600億円、営業利益率12%、自己資本利益率(ROE)を安定して10%以上を目標に掲げています。このビジョン達成に向けて、新技術の開発に積極的に取り組み、特に「高クリーン・超薄膜コーティング技術」及び「ウェットコーティングとドライコーティングの融合」を軸に新技術の開発を進めています。さらに、次代を担う人材の育成にも注力し、継続的な人材採用とOJTや研修による人材育成を積極的に実施しています。
ヒラノテクシードは、塗工機関連機器、化工機関連機器、およびその他の産業用機械の製造販売を主軸に事業を展開しており、これらのセグメントを通じて産業用機械の分野で幅広いニーズに応えています。同社グループは、これらの事業活動を基盤としながら、長期ビジョン2030に向けた成長戦略を推進していることがわかります。