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ヤマシンフィルタJP:6240
沿革
年 月 |
沿 革 |
1956年4月 |
フィルタの製造販売会社として東京都大田区東蒲田に山信工業株式会社を資本金500千円で設立 |
1966年9月 |
東京都大田区大森南に本社工場を開設、本社を移転 |
1972年10月 |
フィルタ需要拡大のため東京都大田区大森南に第二工場を開設 |
1975年5月 |
佐賀県三養基郡上峰村(現佐賀県三養基郡上峰町)に佐賀工場を開設 |
1977年2月 |
佐賀工場にてフィルタエレメントの本格生産開始 |
1978年2月 |
佐賀工場にてガラス繊維「ろ材」の本格生産開始 |
1981年8月 |
ワイエスケー工業株式会社がフィルタの製造販売を目的として資本金5,000千円で設立される |
1984年10月 |
東京都品川区東大井にR&Dラボラトリを設立 |
1984年11月 |
プロセス用フィルタの製造販売を開始 |
1989年4月 |
コスト・生産性等の観点から最適な生産地域で生産を行うため、フィリピン・セブ島に現地法人 YAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.を設立 |
1991年12月 |
本社を東京都大田区大森南から神奈川県横浜市神奈川区西神奈川に移転 |
1992年4月 |
ワイエスケー工業株式会社と合併、資本金が130,000千円に増加 |
1995年7月 |
東京都大田区本社工場、第二工場を佐賀工場に移管、R&Dラボラトリを旧本社工場に移管 |
1995年7月 |
北米市場の拡販を目的として、アメリカ・シカゴに現地法人YAMASHIN AMERICA INC.を設立 |
1996年4月 |
欧州市場の拡販を目的として、オランダ・ロッテルダムに現地法人YAMASHIN EUROPE B.V.を設立 |
2001年2月 |
東南アジア市場の拡販を目的として、タイ・アユタヤに現地法人YAMASHIN THAI LIMITED を設立 |
2001年9月 |
ISO9001認証取得 |
2002年4月 |
タイ・アユタヤにプロセス用フィルタ製造工場完成、生産開始 |
2003年4月 |
ISO14001認証取得 |
2005年10月 |
社名を山信工業株式会社からヤマシンフィルタ株式会社に変更 |
2007年5月 |
YAMASHIN THAI LIMITED の新工場をタイ・アユタヤに建設 |
2007年5月 |
中国市場の拡販を目的として、中国・上海に現地法人YAMASHIN FILTER SHANGHAI INC.を設立 |
2007年6月 |
R&Dラボラトリを佐賀工場に移管 |
2007年12月 |
本社を神奈川県横浜市神奈川区西神奈川から神奈川県横浜市中区桜木町に移転 |
2010年9月 |
拡大を続ける中国市場のニーズに対応するため、中国・蘇州に現地法人YAMASHIN FILTER(SIP)RESEARCH & DEVELOPMENT CENTER INC.を設立 |
2010年11月 |
YAMASHIN THAI LIMITED の営業事務所をタイ・バンコクに開設 |
2010年12月 |
欧州市場の更なる販路の拡販を目的として、ベルギー・ブラッセルに現地法人YAMASHIN EUROPE BRUSSELS BVBAを設立 |
2011年3月 |
YAMASHIN EUROPE BRUSSELS BVBAがYAMASHIN EUROPE B.V.を吸収合併 |
2011年10月 |
横浜開発センタを神奈川県横浜市磯子区杉田に開設、佐賀工場のR&Dラボラトリを横浜開発センタに移管 |
2012年6月 |
業務の効率化、商流の見直し等を図るため、佐賀県三養基郡上峰町に新設分割によりYSK株式会社設立 |
2012年12月 |
YAMASHIN THAI LIMITED の工場を閉鎖、販売会社へと事業転換、本社をタイ・アユタヤからバンコクへ移設 |
2013年2月 |
YAMASHIN FILTER(SIP)RESEARCH & DEVELOPMENT CENTER INC.をYAMASHIN FILTER(SIP) TECHNOLOGY INC.へ商号変更 |
2014年10月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
2016年3月 |
東京証券取引所市場第二部から同市場第一部銘柄に指定 |
2017年4月 |
YSK株式会社のプロセスフィルタ製造事業を当社が事業譲受け |
2017年12月 |
横須賀メディアラボを神奈川県横須賀市浦郷町に開設 |
2018年12月 |
YAMASHIN FILTER SHANGHAI INC.を清算 |
2019年2月 |
神奈川県横須賀市光の丘に新研究開発拠点の建設用土地を取得 |
年 月 |
沿 革 |
2019年8月 |
株式会社アクシーを完全子会社化 |
2020年3月 |
YSK株式会社を清算 |
2020年11月 |
ベトナム・ヴィンフック省に現地法人 YAMASHIN VIETNAM CO., LTDを設立 |
2021年10月 |
佐賀県三養基郡上峰町に新工場を竣工 |
2022年1月 |
研究開発拠点集約のため、神奈川県横須賀市光の丘に横須賀イノベーションセンタを設立 |
2022年4月 |
東京証券取引所プライム市場へ移行 |
2023年1月 |
現地法改正のため、YAMASHIN EUROPE BRUSSELSの法人形態をBVBAからBVへ変更 |
事業内容
ヤマシンフィルタは、建設機械用フィルタ、産業用フィルタ、プロセス用フィルタ、エアフィルタの4つの主要な事業セグメントを持つ企業です。同社は、これらのフィルタ製品の開発、製造、販売を行っており、特に建設機械用フィルタでは、油圧ショベルなどの建設機械に不可欠な油圧フィルタを提供しています。産業用フィルタは、工作機械や農業機械など、幅広い産業機械に使用される油圧ユニットの作動油や潤滑油のろ過に用いられます。
プロセス用フィルタは、電子部品や精密部品の製造工程でのろ過・分離に必要なフィルタであり、高度な清浄度が求められる分野での使用が特徴です。エアフィルタ事業では、空気中の塵埃や不純物を除去するためのフィルタを製造・販売しており、ビルや工場、特殊な用途に至るまで幅広い分野で使用されています。
ヤマシンフィルタは、これらの製品を国内外で販売しており、特に建設機械用フィルタでは、YAMASHIN CEBU FILTER MANUFACTURING CORP.やYAMASHIN VIETNAM CO., LTDなどの海外拠点での製造を行い、YAMASHIN AMERICA INC.、YAMASHIN EUROPE BRUSSELS、YAMASHIN THAI LIMITEDを通じて、米国、欧州、東南アジア・インド向けに販売しています。また、エアフィルタ事業においては、株式会社アクシーが製造を担当し、国内販売を行っています。
同社は、フィルタの専門メーカーとして、独自の「ろ材」開発や製品設計から製造までを一貫して行い、顧客の要求する様々な仕様に対応した製品を提供しています。また、合成高分子系ナノファイバーを使用した新たなフィルタ製品の開発にも成功し、これらの製品は建機用フィルタ事業やエアフィルタ事業の新たな主力製品として期待されています。
経営方針
ヤマシンフィルタは、建設機械用フィルタをはじめとする多岐にわたるフィルタ製品の開発、製造、販売を手掛ける企業です。同社は、環境、空気、健康をテーマに、ESGや社会的課題の解決に貢献することを経営理念としています。この理念のもと、顧客満足度を最優先に考える経営姿勢、フィルタ業界でのリーダーシップ、そして高い目標に挑戦し続ける行動指針を掲げています。
中長期的な経営戦略として、ヤマシンフィルタは「建設機械フィルタの専門メーカーから総合フィルタメーカーへの飛躍」を目指しています。この目標達成のため、同社は事業ポートフォリオの拡大、収益性の改善、人材の育成強化、そしてガバナンスの充実に重点を置いて取り組んでいます。
事業ポートフォリオの拡大では、建機用フィルタ事業とエアフィルタ事業の拡大に加え、新たな事業領域への進出を図っています。特に、ナノファイバー技術を活用した製品開発に力を入れ、これを次世代のグローバルスタンダードと位置づけています。
収益性の改善に関しては、原価企画委員会を設置し、製品の原価低減や収益性の管理を強化しています。また、「Project PAC 23」を通じて、販売、生産、開発、物流の最適化を図り、グローバルサプライチェーンの強化に努めています。
人材の育成強化では、グローバルな事業展開を見据え、海外拠点を含めたグループ全体での経営管理体制を担う人材の育成に注力しています。ダイバーシティを重視した人材採用育成プログラムを策定し、次世代の人材力強化を目指しています。
ガバナンスの充実については、ガバナンス委員会と業務監理委員会を設置し、経営の透明性と質の向上、アカウンタビリティの明確化に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、ヤマシンフィルタは中期的持続的成長を目指し、時価総額1兆円企業への飛躍を目標にしています。