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イワキJP:6237
沿革
1956年4月 |
理化学機器の販売を目的として、東京都千代田区神田旭町に株式会社イワキ創立 |
1957年5月 |
ポンプの販売を開始 |
1958年6月 |
理化学機器の製造・販売を開始 |
1959年8月 |
ケミカルポンプの製造・販売を開始 |
1963年12月 |
本社を東京都千代田区神田岩本町2番地共同ビル内に移転 |
1965年8月 |
鑑賞魚用関連製品を製造・販売する会社として株式会社レイシーを設立 |
1966年4月 |
東京工場(現・システム事業所)を埼玉県入間郡三芳村(現・埼玉県入間郡三芳町)に竣工 |
1974年4月 |
埼玉工場を埼玉県狭山市に竣工 |
1977年5月 |
三春工場を福島県田村郡三春町に竣工 |
1985年9月 |
ヨーロッパにおける販売会社としてIwaki Europe GmbH(現連結子会社)を設立 |
1989年10月 |
シンガポールにおける販売会社としてIwaki Singapore Pte Ltd(現連結子会社)を設立 |
12月 |
Iwaki Singapore Pte Ltdの子会社としてIWAKIm SDN. BHD.(現連結子会社)を設立 |
1990年1月 |
台湾における販売会社として億昇幫浦股份有限公司(現持分法適用関連会社)を設立 |
6月 |
本社を東京都千代田区神田須田町に移転 |
10月 |
イタリアにおける販売会社としてIWAKI ITALIA s.r.l.を設立 |
1991年1月 |
アメリカにおける販売会社としてIWAKI WALCHEM CORPORATIONを設立 |
4月 |
当社製品のメンテナンス業務に特化した事業を行う会社として株式会社イワキメンテックを設立 |
5月 |
タイにおける販売会社としてIWAKI (THAILAND) CO., LTD.(現持分法適用関連会社)を設立 |
7月 |
オーストラリアにおける販売会社としてIwaki Pumps Australia Pty. Ltd.(現持分法適用関連会社)を設立 |
1992年6月 |
デンマークにおける販売会社としてIwaki Pumper A/S(現IWAKI NORDIC A/S)(現持分法適用関連会社) を設立 |
7月 |
香港における販売会社として易威奇有限公司(現持分法適用関連会社)を設立 |
1993年1月 |
フランスにおける販売会社としてIwaki France S.A.を設立 |
3月 |
スイスにおける販売会社としてIwaki (Schweiz) AGを設立 |
8月 |
増資による持分低下によりIwaki Singapore Pte Ltdを関連会社とする(Iwaki Singapore Pte Ltdの子会社であるIWAKIm SDN. BHD.も関連会社となる) |
12月 |
Iwaki Pumper A/S(現IWAKI NORDIC A/S)の子会社としてIwaki Sverige ABを設立 |
1995年11月 |
Iwaki Pumper A/S(現IWAKI NORDIC A/S)の子会社としてIwaki Suomi Oyを設立 |
12月 |
Iwaki (Schweiz) AGの子会社としてIwaki (AUSTRIA) GesmbHを設立 |
1996年2月 |
埼玉工場、三春工場がISO9001に登録(注1) |
1997年1月 |
Iwaki Pumper A/S(現IWAKI NORDIC A/S)の子会社としてIwaki Norge ASを設立 |
10月 |
易威奇有限公司の子会社として广州保税区易威奇工贸有限公司を設立 |
12月 |
スペインにおける販売会社としてIWAKI IBERICA, PUMPS, S.A.を設立 |
1998年1月 |
オランダにおける販売会社としてIWAKI HOLLAND B.V.を設立 |
5月 |
IWAKI ITALIA s.r.l.を子会社とする |
2000年3月 |
フィリピンにおける販売会社としてIWAKI CHEMICAL PUMPS PHILIPPINES, INC.を設立 |
11月 |
ベルギーにおける販売会社としてIWAKI Belgium n.v.を設立 |
2001年3月 |
韓国における販売会社としてIWAKI KOREA CO., LTD.(現持分法適用関連会社)を設立 |
上海における販売会社として易威奇泵业国际贸易(上海)有限公司(現持分法適用関連会社)を設立 |
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2002年8月 |
中国市場における製造会社として易威奇化工泵(广东)有限公司を設立 |
2005年7月 |
埼玉工場、三春工場がISO14001に登録(注2) |
10月 |
ベトナムにおける販売会社としてIwaki Pumps Vietnam Joint Venture Co., Ltd.(現IWAKI PUMPS VIETNAM CO., LTD.)を設立 |
2006年7月 |
株式譲渡により易威奇泵业国际贸易(上海)有限公司を関連会社とする |
2008年6月 |
Iwaki (Schweiz) AGを子会社とする |
9月 |
WALCHEM CORPORATIONを買収するとともに商号をIwaki America Incorporated(現連結子会社)に変更 |
2009年3月 |
Iwaki America IncorporatedがIwaki Pumps Inc.(設立時社名IWAKI WALCHEM CORPORATION)を吸収合併 |
株式会社レイシー、株式会社イワキメンテックを吸収合併 |
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12月 |
Iwaki Europe GmbHがIWAKI HOLLAND B.V.を吸収合併し、オランダに支店を開設 |
2011年11月 |
Iwaki (AUSTRIA) GesmbHを清算 |
12月 |
株式譲渡によりIwaki France S.A.を非関連会社とする |
2012年9月 |
Iwaki Europe GmbHがスペインに支店を開設 |
11月 |
Iwaki Singapore Pte Ltd及びIWAKIm SDN. BHD.を子会社とする |
12月 |
Iwaki Europe GmbHがIWAKI ITALIA s. r. l. から事業を譲受け、イタリアに支店を開設 |
2013年3月 |
IWAKI IBERICA, PUMPS, S.A.を清算 |
9月 |
株式譲渡により、Iwaki (Schweiz) AGを子会社から非関連会社とし、同社は商号をiP Service SAに変更 |
IWAKI CHEMICAL PUMPS PHILIPPINES, INC.の登記を抹消し、解散 |
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2014年1月 |
IWAKI ITALIA s. r. l. を清算 |
2016年3月 5月 9月 12月 12月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場 ブラジルにおける販売会社としてIWAKI DO BRASIL COMÉRCIO DE BOMBAS HIDRÁULICAS LTDA.(現連結子会社)を設立 中国における当社関連製品の貿易会社としてIWP Holding Company Limitedを設立 中国における当社関連製品の調達・販売及び貿易会社として益华骐贸易(深圳)有限公司を設立 テクノエコー株式会社の株式を取得し、子会社とする |
2018年4月 |
技術センターを新築 |
2019年3月 |
東京証券取引所市場第一部銘柄に指定 |
2019年5月 2020年1月 6月 |
システム事業所を開設 IWAKI PUMPS VIETNAM CO., LTD.を清算 Iwaki Europe GmbHがIWAKI NORDIC A/Sの株式を取得し、子会社とする |
2021年4月2022年4月2022年9月 |
テクノエコー株式会社を吸収合併 東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に移行 易威奇有限公司及び易威奇泵业国际贸易(上海)有限公司の株式を取得し、子会社とする |
事業内容
イワキ株式会社は、化学薬品などの薬液移送に使用されるケミカルポンプやポンプ専用コントローラなどの周辺機器の開発、製造、販売(輸出入含む)を主な事業としています。また、製品の修理やアフターサービス、設置工事も手掛けています。イワキは、ケミカルポンプ事業を単一セグメントとしており、半導体や液晶、化学、電子部品、水処理、食品、製紙、医療、太陽電池、燃料電池、二次電池など、新エネルギー分野を含む幅広い産業分野で使用されています。
イワキのケミカルポンプは、化学薬液を安全に移送することを最大の使命とし、腐食しない樹脂材料を使用し、薬液が漏れ出ない構造を多くの製品に採用しています。また、半導体業界の生産性向上に伴う高温化対応やクリーン度要求にも応えています。特殊液の移送にも対応しており、耐久性、利便性、サニタリー性など、顧客からの厳しい水準が求められています。
技術面では、製品の安全性、高品質、耐久性を追求し、独自の安全機構の開発や最先端のエレクトロニクス技術を導入した製品を開発しています。生産面では、多品種少量生産を強みとし、年間約80万台の生産能力を持ち、国内外で生産を行っています。品質面では、ISO9001に基づく品質保証体制を構築し、高品質な製品を出荷しています。販売面では、長年にわたる販売ノウハウを活かし、国内外で顧客に密着したサービスを提供しています。メンテナンスサービス面では、製品納入後の履歴管理に基づくオーバーホール提案など、顧客の生産性向上に貢献しています。
イワキは、マグネットポンプ、定量ポンプ、空気駆動ポンプ、回転容積ポンプ、エアーポンプ、システム製品など、多岐にわたる製品ラインアップを持ち、半導体・液晶市場、医療機器市場、表面処理装置市場、化学市場、水処理市場、新エネルギー市場、その他(食品、製紙等)市場に製品を提供しています。
経営方針
イワキ株式会社は、競争が激しい国内外の市場環境に対応するため、開発力の強化に注力しています。技術センターを活用し、基礎研究及びコア技術開発を推進することで、高度な研究開発を行い、「オンリーワン製品」の開発を進めています。また、市場要求と顧客ニーズを捉えた迅速な製品開発を目指し、プロジェクト体制を構築しています。
同社は、ソリューションビジネスの再定義にも取り組んでおり、営業とメンテナンスで保有していた顧客情報を統合し、製品・サービスの方向性を明確化しています。これにより、競合との差別化を図り、「ソリューションカンパニー」としての地位を確立しようとしています。
海外事業の拡大も重要な戦略であり、海外販売網を活用し、顧客ニーズに応える体制の強化や海外への製品供給を推進しています。また、海外子会社の利点を最大限活用し、グループ全体としてのシナジー創出を目指しています。
強化市場への優先的な経営資源の投入も行っており、水処理市場、医療機器市場、新エネルギー市場に加え、半導体・液晶市場も新たに強化市場に加えています。これにより、事業の継続的な成長を目指しています。
「イワキグループ10年ビジョン」の達成に向けても取り組んでおり、2025年3月期の連結売上高400億円、営業利益率10%の達成を目標にしています。さらに、サステナビリティの観点を踏まえた次期長期ビジョンの策定にも着手しており、持続可能な社会の実現と企業価値向上を両立させる経営を推進しています。