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島精機製作所JP:6222
事業内容
島精機製作所は、主に横編機、デザインシステム、手袋靴下編機の製造販売を行っています。これらの製品は、ニット製品の製造に欠かせない機械であり、同社はその分野でのリーダー的存在です。また、関連する部品の製造販売も手がけています。
同社は、製品の一部部品を連結子会社である株式会社シマファインプレスや株式会社海南精密に製造を委託しています。これにより、効率的な生産体制を構築し、品質の高い製品を市場に提供しています。
販売においては、島精機製作所が国内外で直接販売を行うほか、商社や代理店を通じた販売も行っています。海外市場では、各国に設立された子会社が地域ごとの販売を担当し、グローバルな展開を支えています。
その他の事業として、東洋紡糸工業株式会社が繊維原料の製造・販売を行い、株式会社イノベーションファクトリーが繊維製品の製造・販売を手がけています。また、株式会社サウステラスはホテル業を運営しており、多角的な事業展開を行っています。
経営方針
島精機製作所は、「創造の力で未来に幸せを」というパーパスのもと、持続可能な社会の実現を目指しています。同社は、変化する経営環境に対応し、ビジネスチャンスを確実に掴むために、4つの重点施策を推進しています。これにより、社員一人ひとりが自律的に考え、行動できる組織を構築し、新たな企業価値の創造と社会貢献を目指しています。
同社の中期経営計画「Ever Onward 2026」では、2027年3月期に向けた具体的な目標を掲げています。連結売上高550億円、営業利益70億円、純利益55億円、ROE6.0%以上を目指し、経営基盤の再構築やソリューションビジネスの確立、横編機事業の再生、自動裁断機事業の拡大を進めています。
特に、経営基盤の再構築では、収益の安定化と事業の成長に向けた意識改革と業務プロセスの刷新を進めています。また、ソリューションビジネスの確立では、ファッション業界のサプライチェーンにおける課題解決を通じて、業界全体の付加価値を高めることを目指しています。
横編機事業の再生においては、新製品の開発やコストダウン、新規市場の開拓を通じて持続的な成長を図っています。さらに、自動裁断機事業の拡大では、製品ラインアップの強化と販売ルートの拡充を進め、事業の柱として成長させることを目指しています。
島精機製作所は、これらの取り組みを通じて、企業価値の向上を図り、持続可能な成長を実現することを目指しています。研究開発や人的資本への投資を積極的に推進し、コストダウンや経費削減にも注力しています。