島精機製作所JP:6222

時価総額
¥470.8億
PER
横編機、デザインシステム、手袋靴下編機の製造販売、関連部品製造、繊維原料・製品製造販売、ホテル業を展開。

沿革

1961年7月

和歌山市大泉寺丁に資本金100万円をもって三伸精機株式会社(現提出会社)を設立し、手袋編機用半自動装置の製造販売を開始。

1962年2月

和歌山市手平に本社及び本社工場を移転、商号を島精機株式会社に変更。

1962年3月

商号を株式会社島精機製作所に変更。

1964年12月

全自動手袋編機を開発。

1967年9月

全自動フルファッション衿編機の製造販売を開始し、横編機業界に進出。

1968年9月

業務拡張のため和歌山市坂田に本社及び本社工場を新設移転。

1970年2月

全自動シームレス手袋編機(SFG)を開発、製造販売を開始。

1971年6月

パリで開催のITMA展(国際繊維機械見本市)に全機種を出品、国際的な評価を受ける。

1973年6月

新潟県五泉市に新潟営業所(現 東日本支店)開設。

1975年9月

全自動シマトロニック・ジャカード手袋編機(SJG)を開発、独ライプチヒ展に出展しゴールドメダルを受賞する。

1978年3月

シマトロニック・ジャカード・コンピュータ制御横編機(SNC)を開発、横編機の新分野を開拓する。

1979年7月

和歌山市坂田にニットマックエンジニアリング株式会社(のちに連結子会社株式会社ニットマック)を設立。(2010年3月当社に吸収合併。)

1980年1月

和歌山市神前に株式会社シマファインプレス(現連結子会社)を設立。(1987年3月当社100%出資子会社となる。)

1981年7月

シマトロニックデザインシステム(SDS)の製造販売を開始。

1981年10月

ティーエスエム工業株式会社に50%を出資。(1987年10月当社100%出資子会社となる。2018年10月当社に吸収合併。)

1982年1月

ニットデザインセンター(現トータルデザインセンター)を発足。

1982年6月

大阪市北区に大阪支店(現 西日本支店DCU)を開設。

1985年4月

大阪府泉大津市に泉州営業所(現 西日本支店)を開設。

1985年8月

イギリスミルトンキーンズで現地法人を買収し、シマセイキヨーロッパ(SHIMA SEIKI EUROPE LTD.現連結子会社。2006年3月ダービー州に移転)とする。

1986年1月

台湾に台北支店を開設。(2017年1月現連結子会社島精機(香港)有限公司の支店となる。)

1986年4月

アメリカニュージャージー州に現地法人シマセイキU.S.A.(SHIMA SEIKI U.S.A. INC.現連結子会社)を設立。(2007年5月当社100%出資子会社となる。2022年2月カリフォルニア州に本社を移転)

1987年5月

東京都港区に東京支店を開設。(2000年3月中央区日本橋に移転)

1987年10月

開発・生産・販売の一体化をはかるため、株式会社島アイデア・センター、神谷電子工業株式会社を吸収合併。

1989年4月

株式の額面金額変更のための合併。((注)参照)

1989年6月

第2世代のコンピュータ横編機シマトロニック・ジャカード・コンピュータ横編機(SES)の製造販売を開始。

1990年12月

大阪証券取引所市場第二部に上場。新本社ビル竣工。

1992年2月

自動裁断機(P―CAM)の製造販売を開始。

1992年5月

名古屋市中区に名古屋支店(現 西日本TSC名古屋)を開設。

1992年9月

大阪証券取引所市場第一部銘柄に指定。

1995年11月

完全無縫製型コンピュータ横編機(SWG)の製造販売を開始。

1996年1月

東京証券取引所市場第一部に上場。

1997年10月

世界初のスライドニードルを搭載した多機能コンピュータ横編機(SWG―FIRST)を開発。

1998年7月

東北シマセイキ販売株式会社を吸収合併し、山形営業所(現 東日本TSC山形)、福島営業所(現 東日本TSC福島)を開設。

2000年6月

IT機能を充実したALL in ONEコンセプトのデザインシステム(SDS―ONE)を発売。

2001年3月

イタリアミラノにデザインセンターを開設。

2002年4月

創立40周年記念行事としてファッションショーを開催。

2005年4月

株式会社海南精密を連結子会社とする。

2005年12月

省エネ・省資源に配慮した最新鋭工場FA2号棟を竣工。

2006年7月

コストパフォーマンスを向上したコンピュータ横編機(SSG、SIG)を発表。

2006年7月

アメリカニューヨークにデザインセンターを開設。

2006年9月

連結子会社島精榮榮有限公司(香港)が販売代理店から事業を譲受ける。

2006年12月

SHIMA-ORSI S.P.A.(イタリア)の全持分の譲渡を受け連結子会社とする。

2007年3月

無縫製コンピュータ横編機及びデザインシステムを活用したニット製品の高度生産方式の開発により第53回大河内記念生産特賞を受賞。

2007年7月

島精榮榮(上海)貿易有限公司(現連結子会社 島精機(香港)有限公司の100%出資子会社)を設立し、連結子会社とする。

2007年9月

ミュンヘンで開催のITMA2007に、生産効率を大幅に向上させたホールガーメント横編機、立体表現が可能となったデザインシステム(SDS―ONE APEX)を出展。

2008年4月

東洋紡糸工業株式会社を設立、連結子会社とする。太田営業所(現 東京TSC太田)を開設。

2008年7月

上海で開催のITMA ASIA + CITME 2008に、革新的なホールガーメント横編機の新機種(MACH2)を出展。

2008年11月

販売代理店の株式を取得して子会社としSHIMA SEIKI SPAIN, S.A.U. (当社連結子会社)、SHIMA SEIKI PORTUGAL LDA.(現子会社 SHIMA SEIKI PORTUGAL UNIPESSOAL LDA)に社名を変更する。

2009年4月

東莞島榮榮貿易有限公司(現連結子会社 島精機(香港)有限公司の100%出資子会社)を連結子会社とするとともに、SHIMA SEIKI(THAILAND)CO.,LTD.(タイ)を設立、連結子会社とする。

2009年7月

連結子会社SHIMA-ORSI S.P.A.をSHIMA SEIKI ITALIA S.P.A.に社名を変更する。

2010年1月

連結子会社島精榮榮有限公司を島精機(香港)有限公司に社名を変更する。

2010年1月

超ファインゲージで高品質なホールガーメントニットウエアの生産を実現したMACH2X153 18L、多色使いで繊細な柄表現を可能にしたMACH2SIGを発売。

2010年3月

連結子会社株式会社ニットマックを吸収合併する。

2010年10月

汎用機としての使いやすさと最新技術による生産性の向上、コンパクト化による省エネ対応を実現した戦略的コンピュータ横編機(SSR)を発表。

2011年9月

バルセロナで開催のITMA2011に、世界初の21ゲージの成型編みが可能なコンピュータ横編機SWG-FIRST154を出展。

2012年1月

ホールガーメント横編機の専用組立て工場FA3号棟を竣工。

2012年2月

創立50周年を迎える。

2012年3月

編み幅が50インチのコンパクトなホールガーメント横編機MACH2X123を発表。

2012年3月

インターシャ編成技術の経験とノウハウを集結させたコンピュータ横編機(SIR123)を開発。

2012年6月

島精機(香港)有限公司がカンボジア支店を開設。

2012年8月

和歌山大学、和歌山県立医科大学との産業連携のもと、医療用三次元計測装置を開発。

2012年9月

炭素繊維、複合素材であるCFRP、GFRP等のプリプレグが裁断可能な自動裁断機P-CAM120Cを開発。

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第一部は、東京証券取引所市場第一部に統合。

2013年10月

ホールガーメント横編機SWG-N2シリーズならびにコンピュータ横編機SRY123LP、SVR122を発表。

2014年4月

インク循環脱気システムを搭載したインクジェットプリンティングマシンSIP-160F3を開発。

2015年2月

世界初の可動型シンカー装置搭載の4枚ベッドのホールガーメント横編機MACH2XSを発表。

2015年11月

株式会社豊田自動織機と共同開発したデザインシステムAPEX-Tを発表。

2016年9月

WEBサービス「staf(shima trend archive & forecast)」をスタートさせる。

2016年10月

非連結子会社の株式会社イノベーションファクトリーが株式会社ファーストリテイリングから出資(49%)を受ける。(2020年12月に出資比率を変更、当社49%、株式会社ファーストリテイリング51%)

2020年6月

監査等委員会設置会社に移行。

2021年3月

デザインソフトウェア「APEXFiz」を発売。

2022年2月

創立60周年を迎える。新たなフラッグシップモデルとなるホールガーメント横編機「SWG-XR」を初出荷。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所プライム市場に移行。

2022年6月

オンラインサービス「SHIMA Datamall」を開設。

事業内容

島精機製作所グループは、横編機、デザインシステム、手袋靴下編機の製造販売を主軸に据えています。これらの製品及び関連部品の製造から販売までを手掛け、さらにはこれらの事業に関連するサービスも提供しています。製品の一部部品については、連結子会社である株式会社シマファインプレスや株式会社海南精密に製造を委託しています。

販売活動においては、国内外を問わず、直接販売や商社、代理店を通じて製品を提供しています。特に海外販売に関しては、SHIMA SEIKI EUROPE LTD.やSHIMA SEIKI U.S.A. INC.などの連結子会社が担当しており、グローバルな販売網を構築しています。

また、島精機製作所グループは、繊維原料の製造販売を行う東洋紡糸工業株式会社、繊維製品の製造販売を手掛ける株式会社イノベーションファクトリー、ホテル業を展開する株式会社サウステラスなど、多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業を通じて、島精機製作所グループは繊維産業のみならず、幅広い分野で事業を展開し、多様なニーズに応えています。

経営方針

島精機製作所は、独創的な技術を駆使してファッション業界の発展に貢献し、さらには他業界への貢献を目指す「課題解決型企業」および「感性情報型企業」への進化を目指しています。同社は、「愛」「創造」「氣」を合言葉に掲げ、社会に貢献するものづくりを目指しています。これらの理念の下、同社グループは10年後のビジョン実現に向けて一丸となって取り組んでいます。

経営戦略として、島精機製作所は消費行動の変化やデジタル化の加速、SDGsへの関心の高まりなど、変化する経営環境に対応するために「変革」と「再生」をキーワードに掲げています。具体的には、ホールガーメント事業の強化、ソリューションビジネスへの業態変換、事業多角化の推進、社会の変化に対応した経営基盤の再構築の4つの重点施策を推進しています。

これらの施策を通じて、同社は業績の回復と企業価値の向上を目指しています。特に、ホールガーメント横編機の新機種「SWG-XR154」の販売や、裁断技術の革新を目指した「P-CAM R」の販売開始など、製品開発に注力しています。また、デジタルデータと組み合わせた運用方法の提案や、国際繊維機械展示会「ITMA2023」での最新鋭製品の展示を通じて、サステナブルなものづくりを業界に向けて発信しています。

中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)の最終年度においては、欧州市場を中心に設備投資需要の拡大が見込まれる一方で、中国市場では競合の激化が予想されます。このような状況の中、同社は引き続き4つの重点施策に注力し、連結業績の黒字化を目指しています。