リケンNPRJP:6209

時価総額
¥926.5億
PER
9.8倍
自動車・産業機械部品事業、配管・建設機材事業、電波暗室や工業炉の製造・販売、建設請負工事や環境整備などのサービス事業。

事業内容

リケンNPRは、2023年10月2日に株式会社リケンと日本ピストンリング株式会社の経営統合により設立された共同持株会社です。この会社は、グループ全体の経営戦略の立案や経営管理を行い、関連する業務を担っています。

リケンNPRグループは、国内外で自動車・産業機械部品事業、配管・建設機材事業、その他の製品の製造・販売を行っています。グループは、リケンNPRを含む36の連結子会社と6つの持分法適用関連会社で構成されています。

自動車・産業機械部品事業では、株式会社リケンと日本ピストンリング株式会社が製造・販売を行っています。リケンキャステックや日ピス福島製造所などが製造した製品を、それぞれリケンや日本ピストンリングが仕入れて販売しています。

配管・建設機材事業では、日本継手株式会社が製造・販売を行い、リケンや理研商事株式会社がリケンCKJVが製造した製品を仕入れて販売しています。この事業は、建設や配管に必要な機材を提供しています。

その他の事業として、リケン環境システムが電波暗室を製造・販売し、リケンヒートテクノとシンワバネスが工業炉や電熱材を提供しています。また、アール・ケー・イーが建設請負工事や環境整備を行っています。

経営方針

リケンNPRは、2023年10月に株式会社リケンと日本ピストンリング株式会社の経営統合により設立された共同持株会社です。同社は、経営統合を通じてシナジーを創出し、持続可能な社会の実現に向けた努力を続けることを経営理念としています。

リケンNPRの成長戦略は、2026年度を最終年度とする第一次中期経営計画に基づいています。この計画では、「経営統合によるシナジー創出」「事業ポートフォリオ改革」「サステナビリティ経営の強化・成長基盤の整備」を柱としています。具体的な目標として、2026年度に売上高1,800億円、経常利益率9%以上、ROE8%以上を掲げています。

同社は、既存のエンジン関連部品事業の収益力強化を図る一方で、次代を担うネクストコア事業の拡大と基盤強化を推進しています。また、サステナビリティ経営を実践し、中長期的な企業価値の向上を目指しています。これにより、持続的に成長する経済社会の実現を目指しています。

財務戦略としては、事業ポートフォリオ改革に向けた積極的な投資を行い、株主還元の充実化を図っています。具体的には、設備投資やM&A、研究開発に資金を投入し、株主資本コストを上回るROEの実現を目指しています。また、IR活動の充実化を通じて、株主資本コストの低減にも取り組んでいます。

リケンNPRは、ピストンリング事業においてグローバルNo.1サプライヤーの地位を維持・強化し、エンジン機能の向上や新技術の開発に注力しています。また、半導体・エレクトロニクス関連の新規事業の拡大を進め、M&Aを活用して事業の質と量を拡充しています。これにより、企業価値の向上を図っています。