ミクロン精密JP:6159

時価総額
¥107.8億
PER
12.5倍
研削盤(センタレスグラインダ、インターナルグラインダ)及びその周辺装置の製造・販売、北米・東南アジア・中国での部品販売、人材派遣。

沿革

1958-09中川精機株式会社山形工場として創業
1961-04中小企業庁長官賞受賞
1961-10中川精機製造株式会社(現ミクロン精密株式会社)を山形県山形市東原町に設立
1962-09第1回日本国際工作機械見本市に初出展、通商産業大臣賞を受賞
1964-08東京都目黒区に東京営業所を開設
1968-03名古屋市中区に名古屋営業所を開設
1968-05商号をミクロン精密株式会社に変更
1968-09山形県山形市蔵王上野に新社屋及び工場(現第二工場)を開設し、本社を移転
1979-12現第二工場に近接して、現本社工場(組立)を増設
1986-09IMTSシカゴショー(国際工作機械見本市)に初出展
1990-06現本社工場に隣接して、現第一工場(組立・設計)を増設
1995-03中小企業優秀新技術・新製品賞受賞(MPG-500CC型)
1996-04中小企業庁長官賞受賞(MQS-450型)
1998-01冷風心なし研削盤(MD-450Ⅰ)が十大新製品賞特別賞受賞
1998-04本社に隣接してハイテクノロジーセンター(精密加工)を増設
1998-09砥粒加工学会技術賞受賞(MCG-500SIO型)
1999-09砥粒加工学会技術賞受賞(内外径同時研削)
2000-03内面研削盤MIG-101型が完成
2000-12ISO9001審査登録
2001-03Micron-U.S.A., Inc.株式を追加取得し、100%子会社とする(現連結子会社)
2003-07ドイツに現地法人Micron Europe GmbHを設立
2004-032003年度砥粒加工学会論文賞受賞(調整車を用いないセンタレス研削法の開発)
2004-05株式会社デンソー優秀仕入先表彰 技術開発賞受賞
2004-10Micron-U.S.A., Inc.新社屋落成
2005-06株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場
2005-09EMOショー(欧州国際工作機械見本市)に初出展
2006-12中部サテライト社屋新設(名古屋営業所移転)
2007-09現第一工場に隣接して、中・小型研削盤専用組立工場(南工場)を増設
2009-09Micron Europe GmbH清算
2010-04ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場に上場
2011-03タイ王国に合弁会社Micron Machinery (Thailand) Co., Ltd.を設立(現連結子会社)
2012-04日本機械学会優秀製品賞受賞 (MSL-600型・MFC-600型)
2013-01本社工場内に子会社ミクロンテクニカルサービス株式会社を設立
2013-07大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合により、東京証券取引所JASDAQ市場に上場
2013-08蔵王みはらしの丘にR&Dセンターを新設
2013-092013年度精密工学会技術賞受賞(超音波・電解ハイブリッド研削)
2014-10内面研削盤用自社製スピンドルの販売開始
2015-09機械再生事業部を創設
2016-03蔵王みはらしの丘にみはらし工場を新設
2016-05株式会社デンソー総合賞受彰
2017-02医療機器製造業登録(山形県)
2019-08EN ISO 13485:2016 Medical devices – Quality management systems – Requirements for regulatory purposes (ISO 13485:2016), DIN EN ISO 13485:2016審査登録
2020-02第54回機械振興賞 機械振興協会会長賞受賞(心なし研削盤による高精度・高能率ねじ加工)
2020-03第8回ものづくり日本大賞 東北経済産業局長賞受賞(心なし研削盤による革新的高精度・高能率ねじ研削方法の開発)
2020-062020年版経済産業省グローバルニッチトップ企業100選認定
2020-07電動式骨手術器械 ZAOSONiCのOEM開始
2021-07第二種医療機器製造販売業許可取得
2021-08指定管理医療機器製造販売認証取得
2021-09精密工学会ものづくり賞優秀賞受賞(デジタルツインを目指した心なし研削盤用研削抵抗モニタリングシステムの開発)
2022-04東京証券取引所における市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場に移行
2023-05中華人民共和国に100%子会社密科倫精密机械(蘇州)有限公司を設立(現連結子会社)

事業内容

ミクロン精密株式会社とその子会社4社は、研削盤とその周辺装置の製造・販売を主業務としています。ミクロン精密は、心なし研削盤(センタレスグラインダ)と内面研削盤(インターナルグラインダ)の開発、設計、製造、販売、アフターサービスを一貫して行っています。これらの製品は、丸棒やリング形状の素材の外周面や内周面に種々の加工を施すための工作機械です。

同社のグループ会社は、地域ごとに特化しており、Micron-U.S.A., Inc.は北米、Micron Machinery (Thailand) Co., Ltd.は東南アジア諸国、密科倫精密机械(蘇州)有限公司は中国で、それぞれミクロン精密の製品及び部品の販売を担当しています。また、ミクロンテクニカルサービス株式会社は、ミクロン精密への人材派遣を行っています。

ミクロン精密グループは、研削盤の製造及び販売を事業内容とする単一セグメントで運営されており、その事業構造は事業系統図によって示されています。このグループは、高精度な研削加工技術を提供することで、製造業の様々なニーズに応えています。

経営方針

ミクロン精密は、研削盤とその周辺装置の製造・販売を核とする事業を展開しています。同社は「技術と人柄」を社是とし、技術革新を通じて企業価値の向上を目指しています。また、グローバルニッチトップ企業として、世界28か国以上に製品を供給し、特に自動車部品の精密加工に強みを持っています。

中期経営計画では、売上高や営業利益などの経営指標の成長を目標に掲げています。2024年8月期には売上高5,398百万円、営業利益400百万円を目指しており、効率性の向上にも注力しています。

経営戦略としては、「世界最高峰の研削技術・技能を極める」「妥協のない品質と顧客満足を追求する」「一歩先行くものづくりで地球環境を守る」をビジョンに掲げています。これにより、競合他社との差別化を図り、オンリーワン企業を目指しています。

事業上及び財務上の課題としては、技術・研究開発力の強化、海外市場への展開、人的資本の活用、知的財産の戦略的な保護と創造、製品品質の向上やアフターサービスの充実などに取り組んでいます。特に、自動車産業以外の分野への技術応用や、中国に新たな現地法人を設立することで、海外市場での販売体制を強化しています。

ミクロン精密は、これらの成長戦略を推進することで、持続可能な社会の発展に貢献し、企業価値の向上を図っています。