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日進工具JP:6157
事業内容
日進工具は、主に切削工具「エンドミル」の製造・販売を行う企業です。特に、超硬素材で小径(刃径6mm以下)のエンドミルに注力しており、これが取扱高の約8割を占めています。これにより、精密な金属加工が求められる業界で高い評価を得ています。
日進工具の事業セグメントは「エンドミル関連」と「その他」の2つに分かれています。「エンドミル関連」は、超硬小径エンドミルを中心とした切削工具の製造販売を行う主力事業です。「その他」には、工具ケースを中心としたプラスチック成形品の製造販売が含まれます。
日進工具は、製品の製造様式や市場、顧客に基づいて戦略を構築し、事業活動を展開しています。エンドミル関連事業は、製品のサイズによりさらに細分化され、6mm以下、6mm超、その他のエンドミルに区分されています。
日進工具の連結子会社には、株式会社ジーテック、日進工具香港有限公司、NS TOOL USA, INC.があります。ジーテックは製品の販売と一部再加工を担当し、香港有限公司は中国で、NS TOOL USAは米国での販売を行っています。
また、株式会社牧野工業は工具ケースを中心としたプラスチック成形品の製造・販売を行い、株式会社日進エンジニアリングは日進工具の加工委託先として機能しています。これにより、日進工具はグローバルな市場での展開を強化しています。
経営方針
日進工具は、技術、機械、心を重視した経営理念のもと、切削工具の開発・製造・販売を通じて社会に貢献しています。特に、超硬小径エンドミルを中心に、高付加価値製品の開発を推進し、環境負荷の低減を目指しています。これにより、精密・微細加工用工具分野での圧倒的なプレゼンスを目指しています。
同社の中期経営戦略は、持続的成長と社会との共存を実現するため、各部門とグループ企業が連携し、製品開発サイクルの好循環を生み出すことに重点を置いています。開発部門では、ユニークな製品の開発を目指し、新素材や新技術の導入を進めています。
生産部門では、仙台工場を基盤に自動化ラインの強化を進め、無人化・省力化を推進しています。これにより、高性能で価格競争力のある製品を安定的に供給する体制を整えています。また、品質改善と原価低減を目指した小集団改善活動も強化しています。
販売部門では、国内外での販売網の整備を進め、デジタル技術を活用したマーケティングを展開しています。特に、海外市場では地域特性に合わせた戦略を採用し、精密・微細加工市場の開拓を目指しています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めています。