アイダエンジニアリングJP:6118

時価総額
¥797.7億
PER
13.6倍
金属加工機械のプレス機械を中心に、プレス加工自動化装置、産業用ロボット、金型の製造・販売・サービスを展開。

事業内容

アイダエンジニアリングは、主に金属加工機械の中でもプレス機械を中心とした鍛圧機械の製造・販売を行っています。また、プレス加工の自動化を支援する各種自動装置や産業用ロボット、金型の製造・販売も手がけています。これらの製品に関連するサービスも提供しており、国内外に20の連結子会社を持つグローバルな企業です。

日本国内では、アイダエンジニアリング株式会社がプレス機械の製造・販売・サービスを行っています。また、株式会社REJが産業機械用駆動装置の製造・販売・サービスを担当しています。これにより、国内市場における幅広いニーズに応えています。

中国市場では、会田鍛圧机床有限公司がプレス機械の製造を行い、会田工程技術有限公司が販売・サービスを提供しています。これにより、中国市場での製品供給とアフターサービスを強化しています。

アジア地域では、アイダエンジニアリング(M) SDN.BHD.が製造・サービスを行い、アイダマニュファクチャリング(アジア) SDN.BHD.が製造を担当しています。また、アイダグレイターアジア PTE.LTD.やアイダ(タイランド) CO.,LTD.などが販売・サービスを提供し、地域全体での事業展開を支えています。

米州では、アイダアメリカ CORP.が製造・販売・サービスを行い、アイダカナダ ,INC.やアイダエンジニアリングDEメキシコ ,S.DE R.L.DE C.V.が販売・サービスを担当しています。これにより、北米および中南米市場でのプレゼンスを確立しています。

欧州では、アイダ S.r.l.が製造・販売・サービスを行い、アイダジャーマニー GmbHやアイダモロッコ Sarlが販売・サービスを提供しています。これにより、欧州市場での競争力を維持し、顧客ニーズに応えています。

経営方針

アイダエンジニアリングは、成形システムビルダとしての発展を目指し、独創的な成形システムの開発・製造・販売を通じて、ステークホルダーとの長期的な信頼関係を構築しています。2023年度から始まった中期経営計画では、売上高780億円、営業利益58億円を2025年度に達成することを目標としています。

同社の中期経営計画は、自動車の電動化や軽量化、顧客の生産設備の自動化・デジタル化を通じた生産性向上、環境負荷低減などの社会的課題に対し、技術や製品を通じて解決策を提供することを重視しています。これにより、企業価値を高め、ステークホルダーと共に成長することを目指しています。

具体的な施策として、事業ポートフォリオの変革、新たな付加価値の創出、経営基盤の強化、環境対策・社会貢献、資本政策の5つを掲げています。特に、EV関連製品や自動機・FA事業の拡大、サービス事業の強化に注力しています。また、DX・AIを活用したソリューションの提供も進めています。

アイダエンジニアリングは、人的投資や環境対策にも力を入れています。従業員の働きがい向上を図るための環境整備や賃上げ、リスキリング研修を実施し、多様な人材の活用を推進しています。環境面では、2050年のカーボンニュートラル達成を目指し、CO₂排出量の削減に取り組んでいます。

資本政策では、PBR1.0倍超を目指し、資本コストを上回るROE8%以上を目標としています。投資や株主還元のバランスを確保し、安定配当の実施を通じて株主価値の向上を図ります。今後も、環境変化を踏まえた新たな成長戦略を次期中期経営計画で示す予定です。