- 日本企業
- ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズJP:6090
沿革
2003年7月 |
山形県鶴岡市末広町に資本金1千万円で会社設立 |
2004年6月 |
味の素株式会社と共同研究契約を締結 |
2005年6月 |
Agilent Technologies, Inc.(米国)とメタボロミクスソリューション共同開発に向けて提携 本社を山形県鶴岡市覚岸寺字水上246番地2へ移転 |
2005年11月 |
東京都中央区に東京事務所を開設 |
2006年2月 |
人材派遣事業を開始 |
2006年5月 |
横河アナリティカルシステムズ株式会社(現アジレント・テクノロジー株式会社)とメタボロミクスキットの販売を開始 |
2009年5月 |
若手研究者のための奨学助成制度「HMTメタボロミクス先導研究助成制度」を創設 |
2012年8月 |
がん研究向け解析サービス“C-SCOPE”発表 |
2012年10月 |
アメリカ合衆国マサチューセッツ州に販売子会社Human Metabolome Technologies America, Inc.を設立 |
2013年9月 |
学校法人慶應義塾と肝臓疾患のバイオマーカーに関する特許実施許諾契約を締結 発明「うつ病のバイオマーカー、うつ病のバイオマーカーの測定法、コンピュータプログラム、及び記憶媒体」が日本国内において特許登録(特許第5372213号) |
2013年12月 |
東京証券取引所マザーズへ上場 |
2014年9月 |
独立行政法人がん研究センター他4者と抗がん剤コンパニオン診断バイオマーカーに関する共同研究契約を締結 |
2014年10月 |
発明「脂肪性肝疾患を診断するためのバイオマーカー、その測定方法、コンピュータプログラム、及び、記憶媒体」が日本国内において特許登録(特許第5636567号) |
2015年1月 2015年2月 2015年4月 2015年9月 2015年11月 2016年1月 2016年3月 2016年5月 2016年6月 2017年2月 2017年5月 2017年10月 2018年1月 2019年5月 2021年1月 2021年12月 2022年4月 |
発明「エタノールアミンリン酸の測定方法」が日本国内において特許登録(特許第5688163号) 発明「Biomarker of depression,method for measuring biomarker of depression, Computer program, and recording medium」がアメリカ合衆国において特許登録(US8951739) 発明「うつ病のバイオマーカー、うつ病のバイオマーカーの測定法、コンピュータプログラム、及び記憶媒体」が中国において特許登録(ZL201080046087.6) シスメックス株式会社とうつ病バイオマーカーに係る特許通常実施権許諾契約を締結 発明「腎臓病診断用マーカー及びその利用」が日本において特許登録(特許第5832425号) 神奈川県横浜市にバイオマーカー事業を展開するHMTバイオメディカル株式会社を設立 人材派遣事業を廃止 エムスリー株式会社と資本業務提携契約を締結 エムスリー株式会社、株式会社平田牧場、株式会社山形銀行及び株式会社荘内銀行に対する第三者割当増資を実施 HMTバイオメディカル株式会社において体外診断用医薬品製造販売業の許可を取得 オランダ南ホラント州ライデンに販売子会社Human Metabolome Technologies Europe B.V.を設立 発明「脳症の検出方法」が日本において特許登録(特許第6211283号) 公益社団法人日本精神神経学会の学術雑誌「Psychiatry and Clinical Neurosciences」に大うつ病性障害バイオマーカーに関する論文掲載 発明「Phosphoethanolamine as biomarker of depression」が欧州において特許登録(10808255.3) HMTバイオメディカル株式会社を吸収合併 Human Metabolome Technologies Europe B.V.を閉鎖 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場に移行 |
事業内容
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(以下、同社)は、慶應義塾大学発のベンチャー企業であり、最先端のメタボローム解析技術とバイオ技術を活用した研究開発を通じて、人々の健康で豊かな暮らしに貢献することを企業理念としています。同社は、ヘルスケア研究開発に携わる人々のベストパートナーとして、画期的なヘルスケア製品・サービスの創造に貢献することを目指しており、産官学連携のもとに事業を展開しています。
同社の事業は、主に「先端研究開発支援事業」と「ヘルスケア・ソリューション事業」の2つのセグメントから構成されています。先端研究開発支援事業では、食品・化学・製薬等の民間企業や大学、公的研究機関からメタボローム解析を受託し、CE-MS(キャピラリー電気泳動装置と質量分析計を組み合わせた技術)を用いて代謝物質の網羅的解析技術を提供しています。このサービスは、製薬企業や大学、研究所での基礎生物学研究から薬剤効果及び毒性の評価、食品企業での発酵プロセスの律速段階解析や機能性食品の機能評価等に用いられています。
一方、ヘルスケア・ソリューション事業では、機能性素材開発における革新的なワンストップソリューションサービスやメンタルヘルスバイオマーカー等の共同開発を進めており、ヘルスケア関連企業に対して様々なソリューションを提供しています。
同社は、2003年7月に設立され、慶應義塾大学のアントレプレナー資金制度により出資を受けた第1号のベンチャー企業です。また、メタボローム解析受託サービスを海外で展開するため、2012年10月にはアメリカ合衆国マサチューセッツ州に販売子会社HMT-Aを設立しています。
経営方針
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(以下、同社)は、最先端のメタボローム解析技術とバイオ技術を駆使し、人々の健康と豊かな生活に貢献することを目指しています。同社は、ヘルスケア分野の研究開発に携わる人々のベストパートナーとして、革新的な製品やサービスの創出に注力しています。2023年8月に発表された2026年6月期までの中期経営計画では、連結売上高16.5億円、連結営業利益3億円を目標としています。
同社の事業戦略は、先端研究開発支援事業とヘルスケア・ソリューション事業の2つの柱に基づいています。先端研究開発支援事業では、新サービスの拡充や生産性の向上を通じて、持続的な増収増益を目指します。特に、高感度網羅解析技術の進化や、ヒト臨床試験での利用拡大に注力しています。
一方、ヘルスケア・ソリューション事業では、2023年7月に開始した機能性素材開発のワンストップソリューションサービスを通じて、事業基盤の構築を進めています。この事業は、機能性素材開発企業の製品開発を支援し、2026年6月期には2.5億円の売上を目標としています。
同社は、先端研究開発支援事業の持続的成長と収益力の向上、ヘルスケア・ソリューション事業の事業基盤構築、リスク管理体制の強化、従業員の成長を中期計画達成のための主要な課題としています。これらの戦略的取り組みを通じて、同社はヘルスケア分野でのイノベーターとしての地位を確立し、持続的な成長を目指しています。