ウィルグループJP:6089

時価総額
¥264.7億
PER
13.1倍
人材派遣、業務請負、人材紹介を主軸に、国内外で販売支援、コールセンター運営、製造業支援、介護施設運営支援、建設技術者派遣などを展開する人材ビジネス。

事業内容

ウィルグループは、国内外で人材派遣、業務請負、人材紹介を主とする人材ビジネスを展開しています。国内では、家電量販店やコールセンター、食品工場、介護施設、建設業など、特定の事業領域に特化し、サービス品質の強化を図っています。海外では、政府や行政といった景気の変動が少ない領域でサービスを提供しています。

人材派遣事業では、ウィルグループが雇用契約を結んだ社員を、労働者派遣契約を結んだ企業に派遣します。雇用関係と指揮命令関係が分かれているのが特徴で、派遣先企業から派遣料金を受け取り、派遣スタッフに給与を支払います。

業務請負事業では、ウィルグループが委託会社と請負契約を結び、委託会社の業務を遂行します。これにより、対価を受領する形で事業を展開しています。

人材紹介事業では、企業の求人依頼を受け、それに適した人材を紹介します。ウィルグループは、紹介を受けた企業から紹介料金を受領する形で事業を行っています。

国内の事業セグメントには、セールスアウトソーシング、コールセンターアウトソーシング、ファクトリーアウトソーシング、介護ビジネス支援、建設技術者領域などがあります。これらの領域で、特化した人材派遣や人材紹介、業務請負を行っています。

海外事業では、シンガポールやオーストラリアを中心に人材派遣や人材紹介を展開しています。特に、政府や自治体など景気に左右されにくい分野が主な派遣先です。人材紹介は工業や金融など幅広い分野で行われています。

経営方針

ウィルグループは、「個と組織をポジティブに変革するチェンジエージェント・グループ」をミッションに掲げています。ビジョンとしては、「働く」「遊ぶ」「学ぶ」「暮らす」の各事業領域でNo.1の存在を目指し、特定の事業領域に特化してサービス品質を強化しています。国内では家電量販店やコールセンター、海外では政府や行政といった安定した領域でサービスを展開しています。

ウィルグループは、2026年3月期を最終年度とする中期経営計画「WILL-being 2026」を推進しています。この計画では、国内のWorking事業の再成長を基本方針とし、建設技術者領域の拡大や正社員派遣、外国人管理受託の拡大に取り組んでいます。これにより、利益体質への転換と将来の成長基盤の確立を目指しています。

同社の成長戦略は、3つの重点戦略に基づいています。戦略Ⅰは建設技術者領域の拡大と利益創出、戦略Ⅱは国内Working事業の再成長、戦略Ⅲは海外Working事業の安定した成長です。これらの戦略を通じて、2026年3月期以降の飛躍的な成長を実現することを目指しています。

ウィルグループは、KPIとして正社員派遣採用人数や定着率、外国人管理受託人数を設定し、これらの達成を優先しています。特に、建設技術者領域では2026年3月期に1,500名の採用を目指し、国内Working事業では3,500名の稼働を目標としています。これにより、事業の柱としての成長を図っています。

同社は、サステナビリティの強化にも注力しています。環境への取り組みとして、脱炭素社会の実現に向けた活動を進め、社会への取り組みでは多様な人材の活躍を支援しています。また、ガバナンスの強化を図り、持続可能な成長を目指しています。これにより、社会と企業の持続可能な発展に貢献しています。