中央発條JP:5992

時価総額
¥268.5億
PER
15.9倍
ばね、コントロールケーブル、建築用資材機器、自動車用品の製造販売を日本、北米、中国、アジアで展開。

沿革

1925年3月

名古屋市中区月見町に鋼製ばねの製造工場を創設、商号中央スプリング製作所

1930年11月

航空機用弁ばねの製造開始

1931年1月

名古屋市南区雁道町に製造工場(名古屋工場)移転、商号㈱中央スプリング製作所を設立

1931年10月

航空発動機、機関銃、自動車用大型ばねの製造開始

1936年4月

商号を中央発條㈱と改称

1941年4月

愛知県愛知郡鳴海町(現在地)に鳴海工場創設

1948年12月

企業再建整備法に基づく整備計画により第二会社新中央発條㈱を設立し、本社を鳴海町
におき、同月旧会社解散

1954年3月

商号を中央発條㈱と改称

1961年10月

株式を名古屋証券取引所市場第二部に上場

1964年4月

碧南工場操業開始

1966年11月

中発販売㈱を設立(1995年6月に子会社となる)

1968年10月

三好工場操業開始

1970年10月

子会社中発運輸㈱を設立

1977年2月

熱管理通商産業大臣賞受賞(鳴海工場)

1977年6月

㈱東郷ケーブルに資本参加(1982年6月に子会社となる)

1978年9月

PM優秀事業場賞受賞(碧南工場)

1982年4月

三好西工場操業開始

1985年1月

株式を東京証券取引所市場第二部に上場

1985年2月

㈱セプラスに資本参加、子会社となる

1985年9月

技術センター開設

1986年3月

中発精工㈱に資本参加、子会社となる

1986年9月

株式を東京証券取引所及び名古屋証券取引所市場第一部に上場

1987年8月

台湾に中發工業股フン有限公司を設立(1990年8月に子会社となる)

1988年8月

藤岡工場操業開始

1989年9月

アメリカに ACK CONTROLS INC.を設立(1992年1月に子会社となる)

1990年4月

インドネシアの P.T.TRI SATRIA UTAMAに資本参加(2000年12月に子会社となり、社名を
P.T.CHUHATSU INDONESIAに変更)

1992年4月

中発技能学園を開校(三好工場内)

1996年6月

タイに CHUO THAI CABLE CO.,LTD.を設立(1997年9月に子会社となり、2014年6月に社名をCHUHATSU (THAILAND) CO.,LTD.に変更)

1996年6月

子会社㈱岐阜中発を設立

1997年6月

「車輌用エンジンバルブスプリング及びニットメッシュ製品の設計・開発及び製造」
においてISO9001の認証取得(1999年3月に全事業部・全工場の取得完了)

1999年3月

藤岡工場においてISO14001の認証取得(2001年4月に全工場の取得完了)

2000年3月

シャシばね、精密ばね、ケーブルの3事業部においてQS9000の認証取得

2000年4月

藤岡実験棟開設

2001年3月

アメリカの子会社 ACK CONTROLS INC.の精密ばね部門を分社化し、子会社
CHUO PRECISION SPRING GLASGOW,INC.を設立

2001年3月

㈱エフ.イー.シーチェーンに資本参加、関連会社となる(2003年10月に子会社となる)

2002年9月

中国に子会社 昆山中発六和機械有限公司を設立

2003年9月

中国に子会社 天津中発華冠機械有限公司を設立

2003年10月

中国に関連会社 天津中発富奥弾簧有限公司を設立(2014年7月に子会社となり、社名を
天津隆星弾簧有限公司に変更)

2004年3月

中国に子会社 昆山中和弾簧有限公司を設立

2005年6月

中国に子会社 天津中星汽車零部件有限公司を設立

2006年4月

㈱藤岡中発に資本参加、子会社となる(2018年2月に当社に吸収合併)

2007年4月

子会社㈱長崎中発を設立

2007年4月

子会社中発テクノ㈱を設立

2011年4月

子会社㈱リーレックスを設立

2012年2月

インドネシアに子会社P.T.CHUHATSU TECHNO INDONESIAを設立(2019年12月に清算が結了)

2013年11月

中国に子会社 孝感中星汽車零部件有限公司(2016年4月に社名を孝感中発六和汽車零部件有限公司に変更)を設立

2017年2月

CHUO PRECISION SPRING GLASGOW,INC.がACK CONTROLS INC.を吸収合併し、社名を
CHUHATSU NORTH AMERICA,INC.へ変更

2017年10月

普通株式10株につき1株の割合で株式併合を実施

2021年4月

普通株式1株につき4株の割合で株式分割を実施

2021年5月

「中発グループGlobal Vision 2025」及び「中長期経営計画(2021-2025年度)」を策定

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場に移行

事業内容

中央発條株式会社(以下、同社)とそのグループ会社は、日本をはじめとする北米、中国、アジア地域において、幅広い事業活動を展開しています。同社グループは、中央発條株式会社を含む21社で構成され、主にばね、コントロールケーブル、建築用資材機器、自動車用品の製造販売を行っています。

同社の事業は、シャシばねや精密ばね、ケーブル、建築用資材機器の製造販売に特化しており、これらの製品は自動車業界や建築業界で広く使用されています。例えば、中発運輸株式会社は製品の輸送を担当し、株式会社東郷ケーブルや株式会社セプラスはそれぞれケーブルの製造や鍍金加工を行っています。また、中発精工株式会社は精密ばねの製造に注力しています。

海外においても、同社グループは北米(CHUHATSU NORTH AMERICA, INC.)、中国(昆山中発六和機械有限公司など)、アジア(中發工業股フン有限公司、CHUHATSU (THAILAND) CO., LTD.など)において、シャシばねや精密ばね、ケーブルの製造販売を行っており、グローバルな事業展開を進めています。

これらの事業活動を通じて、中央発條株式会社グループは自動車業界や建築業界における重要なサプライヤーとしての地位を確立しており、製品の品質向上と新技術の開発に努めています。

経営方針

中央発條株式会社(以下、同社)は、自動車業界の変革期に対応し、社会への貢献と企業価値の最大化を目指しています。同社は、「創る技術を社会に活かす」「人の英知で未来を拓く」「夢に向かって挑戦し進歩する」という企業理念のもと、グローバルな経営活動を推進しています。特に、自動車業界の電動化や自動運転の進化に対応し、主力製品であるシャシばねと精密ばねの貢献を強調しています。

同社は、2023年から2027年にかけての中長期経営計画を策定し、売上1,000億円以上、営業利益50億円、営業利益率5%、ROE5%以上の達成を目指しています。この計画の下、商品力の強化、事業の選択と集中、画期的な原価低減、SDGs対応、財務戦略の5つの戦略を推進しています。

商品力の強化では、高性能・高機能製品の開発、モジュール化、EV対応を重点施策として位置付けています。事業の選択と集中では、収益性の高い精密ばね事業の強化とアフターマーケットへの積極的な参入を目指しています。また、画期的な原価低減を進めることで、収益基盤の改善を図ります。

SDGs対応としては、カーボンニュートラルの推進を通じて、サステイナブルな社会の実現に貢献する方針です。財務戦略では、ROEを経営指標とし、収益性と資産効率の向上を両立させることで、企業価値の向上を目指しています。

これらの戦略を通じて、同社は自動車業界の変革に対応し、持続可能な成長を目指しています。