中央発條JP:5992

時価総額
¥900.4億
PER
46.8倍
ばね、コントロールケーブル、建築用資材機器、自動車用品の製造販売を行う企業。

事業内容

中央発條株式会社は、ばね、コントロールケーブル、建築用資材機器、自動車用品の製造販売を行っています。同社は日本、北米、中国、アジアにおいて事業を展開し、19社の連結子会社と共にグローバルなビジネスを展開しています。

日本国内では、中央発條株式会社がシャシばね、精密ばね、ケーブル、建築用資材機器の製造販売を行っています。また、中発運輸株式会社は製品の輸送を担当し、株式会社セプラスは鍍金加工を行っています。中発精工株式会社は精密ばねの製造を手掛けています。

中発販売株式会社は自動車用品の製造販売と建築用資材機器の加工を行い、株式会社岐阜中発はケーブルの製造を担当しています。株式会社エフ.イー.シーチェーンは自動車用品の製造販売を行い、株式会社長崎中発はシャシばねと精密ばねの製造を行っています。

中発テクノ株式会社は自動車部品の設計・開発、設備の設計・製造を行い、株式会社リーレックスはリールの設計・開発を手掛けています。北米では、CHUHATSU NORTH AMERICA, INC.がシャシばね、精密ばね、ケーブルの製造販売を行っています。

中国では、昆山中発六和機械有限公司がケーブルの製造販売を行い、天津中発華冠機械有限公司も同様にケーブルの製造販売を行っています。昆山中和弾簧有限公司は精密ばねとケーブルの製造販売を行っています。

天津中星汽車零部件有限公司と天津隆星弾簧有限公司はシャシばねの製造販売を行い、孝感中発六和汽車零部件有限公司はシャシばねと精密ばねの製造販売を行っています。アジアでは、中發工業股フン有限公司がシャシばねとケーブルの製造販売を行っています。

CHUHATSU (THAILAND) CO., LTD.はシャシばね、精密ばね、ケーブルの製造販売を行い、P.T. CHUHATSU INDONESIAはシャシばね、精密ばねの製造販売とケーブルの販売を行っています。

経営方針

中央発條株式会社は、2027年度までの中長期経営計画を策定し、成長戦略を推進しています。同社は商品力の強化、新規分野への進出、画期的な原価低減を通じて、信頼され続ける製品づくりを目指しています。具体的には、連結売上高1,100億円、営業利益55億円、営業利益率5%、ROE5%以上を目標としています。

商品力の強化においては、顧客のニーズに応えるために高性能・高機能製品の開発、モジュール化、EV対応を進めています。また、新規分野への進出として、アジアやグローバルサウスの市場をターゲットに、バンコクにアジア地域統括事務所を設立しました。インド市場にも進出し、精密ばねやシャシばねの製造・販売を強化しています。

画期的な原価低減では、コイルスプリング材の二次加工内製化やパワーバックドア用ばねの生産性改善を進めています。特に、直材費の低減を目指し、ボーダレス調達を推進し、新規サプライヤーの開拓を行っています。これにより、低コストかつ高品質な材料・部品の活用を図っています。

さらに、SDGs対応として、カーボンニュートラルを推進し、2035年度までにCO2排出量を2023年度比で50%削減することを目指しています。これには、工法開発や燃料転換が含まれています。財務戦略では、ROEを経営指標とし、収益性と資産効率の向上を図り、企業価値の向上を目指しています。

中央発條は、持続可能な成長を実現するために、技術革新への対応やコンプライアンス体制の強化にも注力しています。特に、自動車の操作安定性や快適性を向上させる製品開発に取り組み、技術競争力を強化しています。これらの取り組みを通じて、同社は信頼され続ける「100年企業」を目指しています。