パイオラックスJP:5988

時価総額
¥836.4億
PER
18.6倍
自動車関連製品(工業用ファスナー、精密ばね)の製造販売、医療機器の製造販売を手がける。

沿革

1939年9月

加藤発條株式会社として設立

1970年10月

栃木県に真岡工場を新設

1987年7月

台湾に三龍産業股份有限公司との合弁で三加産業股份有限公司を設立

1988年8月

米国ジョージア州にパイオラックス コーポレーションを設立

1990年1月

販売子会社㈱ケーエッチケー販売を設立

1992年10月

型研精工㈱との合弁で、プラスチック成形品の開発、製造、販売目的の㈱ケーアンドケーを設立

1993年10月

神奈川県足柄上郡大井町に、立体自動倉庫を備えた湘南センターを新設

1994年6月

商号を加藤発条株式会社に変更

1994年10月

英国にケーエッチケー オブ ユーケー リミテッド(現 パイオラックス リミテッド)を設立

1995年4月

日本証券業協会に株式を店頭登録

1995年10月

商号を株式会社パイオラックスに変更

1996年6月

韓国に当社と韓国三營貿易株式会社との合弁でパイオラックス株式会社を設立

1998年4月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

1998年10月

静岡県に富士工場を新設し、戸塚工場の機能を移転、同所に富士支店を設置

1998年12月

福岡県京都郡に西日本センターを新設

1999年4月

医療機器の製造販売子会社㈱パイオラックス メディカル デバイスを設立

1999年10月

金型の製造販売子会社㈱ピーエムティーを設立

2000年8月

タイにパイオラックス(タイランド)リミテッドを設立

2001年3月

㈱佐賀鉄工所と資本関係を含む包括的業務提携を締結

2001年8月

米国BIG3が制定する自動車産業向け品質システム規格「QS9000」認証取得

2001年12月

製造販売子会社㈱ピーエスティーを設立

2002年5月

製造販売子会社㈱エスティーケーより㈱パイオラックス エイチエフエスに社名変更

2002年10月

業務委託子会社㈱パイオラックス ビジネスサービスを設立

2003年7月

品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001:2000」の認証取得

2003年8月

中国広東省に三龍産業股份有限公司及び三加産業股份有限公司との共同出資で東莞百楽仕汽車精密配件有限公司を設立

2004年9月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定

2005年4月

環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001:2004」の認証取得

2005年8月

製造販売子会社㈱ピーエヌエスを設立

2006年8月

自動車産業の品質マネジメントシステム国際規格「ISO/TS16949:2002」の認証取得

2007年10月

製造販売子会社㈱パイオラックス九州を設立

2009年4月

三龍産業股份有限公司との合弁契約を解消

2009年12月

インドにパイオラックス インディア プライベート リミテッドを設立

2010年7月

メキシコにパイオラックス メキシカーナを設立

2012年7月

インドネシア西ジャワ州カラワン県にピーティー パイオラックス インドネシアを設立

2012年8月

2015年2月

2016年10月

2017年10月

2018年7月

2019年1月

2022年2月

2022年4月

2022年4月

中国湖北省に東莞百楽仕汽車精密配件有限公司との共同出資で武漢百楽仕汽車精密配件有限公司を設立

㈱パイオラックス メディカル デバイスが横浜市戸塚区に医療機器製造専用仕様の新工場を建設

㈱ピーエスティーを吸収合併

(仏)A.RAYMOND社と協力契約を締結

自動車産業の品質マネジメント国際規格「IATF16949:2016」の認証取得

中国上海市に上海百奥来仕貿易有限公司(現 百奥来仕(中国)投資有限公司)を設立

ドイツ デュッセルドルフに駐在員事務所を開設

本社を横浜市保土ケ谷区から横浜市西区へ移転

東京証券取引所市場第一部から東京証券取引所プライム市場へ移行

事業内容

パイオラックスは、自動車関連製品の製造販売を主軸に据え、医療機器の製造販売も手がける多角的な事業を展開しています。同社グループは、パイオラックスを含む子会社17社(国外10社含む)と関連会社2社で構成されており、グローバルに事業を展開しています。

自動車関連製品セグメントでは、工業用ファスナーや精密ばねなどを製造販売しており、これらは主に車の内装や外装の結束具として使用されます。日本国内では、パイオラックスエイチエフエス、ピーエムティー、ピーエヌエス、パイオラックス九州、ケーアンドケーが製造を担当し、パイオラックスを通じて日産自動車をはじめとする自動車会社や関連会社に販売しています。また、ケーエッチケー販売は小口の得意先への販売を、パイオラックスビジネスサービスは経理、人事、総務業務をそれぞれ担当しています。海外では、アメリカ、イギリス、韓国、タイ、中国、インド、メキシコ、インドネシアにおいて自動車部品の製造販売を行っています。

医療機器セグメントでは、パイオラックスメディカルデバイスが医療関連製品の製造販売を行っており、自動車関連製品とは異なる市場へのアプローチを図っています。

さらに、パイオラックスは自動車用ボルトの大手メーカーである佐賀鉄工所との間で包括的な業務提携契約を締結し、グローバルな協力関係の構築を目指しています。これにより、同社は自動車関連製品の製造販売を核としつつ、医療機器分野への進出や他社との連携を通じて、事業の多角化とグローバル展開を進めています。

経営方針

パイオラックスは、1933年の創業以来、自動車産業や電機通信産業向けの精密金属ばねの生産を手始めに、合成樹脂を素材としたファスナー類の開発・製造、さらには1990年代には医療機器分野へと事業を拡大してきました。同社は、「弾性を創造するパイオニア」というコーポレート・アイデンティティのもと、金属や樹脂をはじめとするあらゆる素材の「弾性」を科学することで、広く産業・社会に貢献することを経営の基本方針としています。

中期経営計画(2023年度~2025年度)では、同社グループは「弾性を創造するパイオニアとして、広く産業や社会に貢献する」をビジョンに掲げ、5つの基本方針に基づき、5つの経営戦略を立てています。具体的な経営指標としては、2026年3月期までに連結売上高720億円、連結営業利益87億円、ROE8%以上、連結配当性向100%(2022~2025年度の4年間)の達成を目標としています。

基本方針としては、既存事業の変革、新規/次世代事業への挑戦、経営基盤強化、将来に向けた積極投資、ESG経営の推進を掲げています。経営戦略としては、商品・顧客戦略、事業戦略、地域別戦略、成長投資戦略、経営資本戦略を挙げています。

パイオラックスは、自動車産業向け部品供給を事業の中核としながら、グローバルな展開を急速に進め、多様かつ高度なニーズに積極的に応えることを中長期的な経営戦略として位置付けています。同社グループは、上記の中長期的な経営戦略を明確化するために3年先までの中期経営計画を毎年ローリング方式で策定しており、今後も自動車産業で培った高度な弾性技術を用いて、適切で戦略的な多角化を図りつつ、広く産業・社会に貢献していく方針です。