オーネックスJP:5987

時価総額
¥30.6億
PER
7.6倍
金属熱処理加工、金属矯正加工、一般貨物運送業を展開、製品の曲りや捩れの矯正、熱処理製品の運送を手掛ける。

沿革

1951年8月

個人事業大同熱処理工業所を母体に発展させ、東京都大田区雪ヶ谷に大屋熱処理株式会社(現:株式会社オーネックス)を設立、東京都大田区仲池上で操業を開始

1953年4月

高周波焼入れ部門の操業を開始

1958年12月

浸炭焼入れ方法を固形浸炭方法から、ガスを用いるガス浸炭方法への転換を始める(1965年10月には完全に転換)

1967年6月

神奈川県厚木市の内陸工業団地に工場用地取得

1968年4月

厚木工場操業開始

1969年9月

騎西工場操業開始

1971年4月

金属熱処理の技術の研究・開発のため研究室を設置(現:技術研究所)

1972年1月

大屋運輸株式会社(現:株式会社オーネックスライン)設立

1973年12月

山口県厚狭郡山陽町(現:山陽小野田市)に工場用地取得

1974年9月

厚木工場に軽合金課を設置し、非鉄金属の熱処理を開始

1976年9月

山口工場操業開始

1976年10月

本店を神奈川県厚木市上依知字上ノ原3012番地3に移転

1978年6月

大屋技研株式会社(現:株式会社オーネックスエンジニアリング)設立

1978年12月

埼玉県東松山市の東松山工業団地に工場用地取得

1980年7月

東松山工業団地に騎西工場の設備(高周波部門を除く)を移転すると共に、新たな設備も設置して東松山工場の操業開始

1984年8月

山陽大屋熱処理株式会社(現:株式会社オーネックス山口工場)を設立

1985年12月

厚木工場が工業標準化法に基づく日本工業規格(JIS)許可工場となる

1986年1月

長野県上田市の塩田工業団地に用地取得

1986年12月

東松山工場が工業標準化法に基づく日本工業規格(JIS)許可工場となる

1987年11月

信濃冶金化学株式会社を買収し、社名を長野大屋熱処理株式会社(現:株式会社オーネックス長野工場)とする

1989年8月

騎西工場の高周波部門を東松山工場に統合し、騎西工場を閉鎖

1991年6月

CIをグループ全体で実施し、社名を株式会社オーネックスとする

1991年10月

株式会社オーネックス長野を長野県上田市の塩田工業団地に移転

1997年2月

日本証券業協会に株式を登録

1998年10月

株式会社オーネックス山口の山口工場がISO9001の認証を取得

2000年3月

株式会社オーネックス長野を解散・清算し、新たに長野工場とする

2000年8月

東松山工場がISO9001の認証を取得

2000年12月

厚木工場がISO9001の認証を取得

2004年1月

株式会社オーネックス山口を吸収合併し、山口工場とする

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場

2005年4月

厚木工場がISO14001の認証を取得

2005年9月

東松山工場がISO14001の認証を取得

2006年4月

長野工場がISO9001の認証を取得

2006年7月

山口県山陽小野田市の新山野井工業団地に用地取得

2007年2月

山口第二工場操業開始

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現東京証券取引所JASDAQスタンダード)に上場

2013年1月

株式会社オーネックスエンジニアリング解散

2013年12月

厚木工場及び東松山工場がISO/TS16949の認証を取得

2014年5月

株式会社オーネックステックセンターを設立

2015年12月

株式会社オーネックステックセンター三重工場操業開始及び株式会社オーネックス三重営業所開設(三重県亀山市 亀山・関テクノヒルズ工業団地)

2016年3月

株式会社オーネックスライン三重営業所開設(同上)

2017年12月

本社機能の一部を東京都町田市森野一丁目7番23号に移転

2019年9月

本店を東京都町田市森野一丁目7番23号に移転

2021年3月

長野工場閉鎖

2022年4月

東京証券取引所の市場区分変更によりスタンダード市場に移行

事業内容

オーネックス及びそのグループ会社は、主に二つの事業セグメントに分かれています。これらは金属熱処理加工事業と運送事業です。オーネックスとオーネックステックセンターは金属熱処理加工事業を展開しており、この事業では金属の性質を改善するための熱処理加工を行っています。また、金属矯正加工事業は、オーネックスの持分法適用関連会社である昌平が担当しており、金属熱処理加工によって生じる製品の歪みやねじれの矯正加工を行っています。

一方、運送事業はオーネックスラインが担っており、一般貨物運送業の認可を受けています。オーネックス及びオーネックステックセンターは、熱処理製品などの運送をオーネックスラインに委託しています。これにより、オーネックスグループは製造から運送まで一貫したサービスを提供していることがわかります。

これらの事業セグメントは、オーネックスグループの経理状況における連結財務諸表の注記事項にも記載されているセグメント区分と一致しています。オーネックスグループは、これらの事業を通じて、金属加工業界におけるニーズに応える多様なサービスを提供しています。

経営方針

オーネックスは、その成長戦略として、熱処理技術の向上、柔軟な事業展開、顧客志向の提案型営業、ITの活用によるワークスタイルの変革、そして人材育成に重点を置いています。これらの戦略は、同社が直面する経営環境の変化に対応し、企業価値の向上を目指すためのものです。特に、技術力の向上と新しい技術への取り組みは、同社が「技術のオーネックス」として市場での競争力を保つ上で重要な要素です。

また、オーネックスは、法令遵守の徹底、収益の改善及び向上、人材育成と組織の活性化、技術・品質の探求、そして成長戦略の展開を経営方針の柱としています。これらの方針は、コンプライアンスの強化、収益管理の可視化、多能工化と個人の能力活用、顧客満足度の向上、そして市場開拓と営業基盤の拡大を通じて、持続可能な成長を実現するための基盤を形成しています。

さらに、オーネックスは、環境への配慮も重視しており、太陽光発電システムの導入やカーボンニュートラルに対応する設備と技術の探求を進めています。これは、環境規制の強化や社会的責任の遂行に対応するとともに、将来のビジネスチャンスを捉えるための戦略です。

経営環境の変化に対応し、技術力と市場への浸透を強化することで、オーネックスは持続可能な成長を目指しています。そのために、同社は、事業の効率化、市場開拓、人材育成、技術革新、そして環境への配慮を経営戦略の中心に据えています。