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サンコールJP:5985
沿革
1943年6月 |
現在地に資本金170万円を以って、航空機用エンジンの弁ばね用高級鋼材を製造する目的で、三興線材工業株式会社として設立 |
1945年7月 |
日染興業株式会社(資本金75万円)を吸収合併 |
1952年6月 |
トヨタ自動車株式会社他、数社に自動車エンジン用弁ばねの納入を開始 |
1953年6月 |
自動車用ビードワイヤーの量産に成功 |
1964年10月 |
大阪証券取引所の市場第二部および京都証券取引所に株式を上場 |
1967年10月 |
愛知県豊田市に豊田工場を建設し、ばね部門の生産強化を図る |
1972年12月 |
宮城県仙台市にサンコール仙台株式会社を設立 |
1974年2月 |
熊本県菊池市に菊池三興株式会社(現・サンコール菊池株式会社、連結子会社)を設立 |
1981年3月 |
山梨県中巨摩郡に山梨三興株式会社(現・サンコールエンジニアリング株式会社、連結子会社)を設立 |
1984年3月 |
電子回路検査機器用プローブの設備投資を行い生産開始 |
1985年12月 |
ハードディスク装置用サスペンションの設備投資を行い、生産開始 |
1989年5月 |
米国に100%出資現地法人 SUNCALL SANKO CORP.を設立 |
1989年6月 |
米国に合弁会社 SANKO PETERSON CORP.を設立 |
1989年11月 |
愛知県豊田市に広瀬工場を建設 |
1990年1月 |
SUNCALL SANKO CORP.の子会社としてSWISSTRONICS,INC.(米国、マサチューセッツ州)を買収 |
1991年4月 |
会社名を『サンコール株式会社』に変更 |
1992年4月 |
香港に SUNCALL CO.,(H.K.)LTD.(現連結子会社)を設立 |
1992年11月 |
広瀬工場を子会社 広瀬テクノロジー株式会社(現・広瀬工場)として設立 |
1994年3月 |
中国深圳市にSUNCALL CO.,(H.K.)LTD.の中国工場を開設 |
1995年1月 |
兵庫県揖保郡に、子会社 ミクロワイヤー株式会社を設立 |
1995年3月 |
本社工場で「ISO 9001・9002認証」を取得 ・ISO 9001:Hp用サスペンション・弁ばね、クラッチばね用材料 ・ISO 9002:弁ばね及びクラッチ用ばね |
1997年10月 |
サンコール仙台株式会社を閉鎖し、その事業をサンコール菊池株式会社へ統合 |
1997年10月 |
インドネシアに子会社 PT.SUNCALL INDONESIAを設立 |
1999年8月 |
SUNCALL SANKO CORP.の子会社 SWISSTRONICS,INC.を売却 |
2000年1月 |
米国 サウスカロライナ州に SUNCALL AMERICA INC.(現連結子会社)を設立 |
2000年11月 |
タイ チョンブリ県に SUNCALL HIGH PRECISION(THAILAND)LTD.(現連結子会社)を設立 |
2001年1月 |
米国の100%出資法人 SUNCALL SANKO CORP.を清算 |
2001年12月 |
大阪証券取引所第一部に指定される |
2002年8月 |
ミクロワイヤー株式会社を清算 |
2004年1月 |
10ギガビット光トランシーバーの開発と量産化に成功 |
2004年1月 |
米国の出資57%の現地法人 SANKO PETERSON CORP.を100%子会社化し、米国の子会社 SUNCALL AMERICA INC.(現連結子会社)に吸収合併 |
2004年5月 |
京都本社敷地内にナノテクセンターを建設 |
2004年12月 |
ベトナム ハノイ市に SUNCALL TECHNOLOGY VIETNAM CO.,LTD.(現連結子会社)を設立 |
2006年3月 |
中国 広州市に SUNCALL(Guangzhou)CO.,LTD.(現連結子会社)を設立 |
2009年4月 |
子会社 広瀬テクノロジー株式会社を吸収合併 |
2011年5月 |
中国深圳市に子会社 SUNCALL CO.,(H.K.)LTD.(現連結子会社)が、Suncall Technologies(SZ)Co.,Ltd.(現連結子会社)を設立 |
2012年12月 |
株式会社神戸製鋼所により中国佛山市に設立されたKOBELCO SPRING WIRE (FOSHAN) CO.,LTD.(現持分法適用会社)に資本参加 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い東京証券取引所第一部に指定される |
2013年8月 |
中国 広州市に販売子会社 Suncall(Guangzhou)Trading Co.,Ltd.(現連結子会社)を設立 |
2013年9月 |
メキシコ合衆国 アグアスカリエンテス州に子会社 SUNCALL TECHNOLOGIES MEXICO,S.A.DE C.V.(現連結子会社)を設立 |
2013年11月 |
韓国 梁山市に合弁会社 K & S WIRE CO.,LTD.を設立 |
2014年6月 |
中国 天津市に子会社SUNCALL (Tianjin) Co.,Ltd.(現連結子会社)を設立 |
2014年10月 |
メキシコ合衆国 アグアスカリエンテス州に合弁会社HS POWERSPRING MEXICO,S.A.de C.V.を設立 |
2017年1月 |
米国 テキサス州ダラス市に、営業拠点SUNCALL AMERICA INC. Dallas Officeを設立 |
2017年4月 |
EV製品シャントバスバー量産開始 |
2020年4月 |
京都市南区に京都南工場を開設 |
2022年2月 |
京都南工場で生産のシャントバスバーにてIATF16949取得 |
事業内容
サンコール株式会社とそのグループ企業は、自動車分野、電子情報通信分野、およびその他の製品を製造・販売している企業集団です。同社は、自動車分野においては、オイルテンパー線、硬鋼線、ピストンリング材、精密異形線、精密細物ピアノ線などの材料関連製品の製造・販売を行っています。また、自動車エンジン用弁ばね、AT部品、自動車用安全装置機能部品、ABS用センサーリング、ABS用アクチュエーターなどの自動車関連製品も手がけています。
電子情報通信分野では、ハードディスク・ドライブ用サスペンション、プリンター用精密紙送りローラー、光ファイバー用精密部品などの製造・販売を展開しています。これらの製品は、日本国内だけでなく、北米やアジアの市場にも供給されています。
その他の製品としては、電子回路検査機器用プローブや歩行アシストロボットなど、特定のニーズに応える製品の製造・販売も行っており、これらは主に日本国内で提供されています。
サンコール株式会社グループは、これらの多岐にわたる製品群を通じて、自動車産業や電子情報通信産業など、さまざまな分野での技術革新と社会の発展に貢献しています。
経営方針
サンコール株式会社は、技術集約型精密製品の創造を通じて社会に貢献することを経営理念としています。同社は、新中期経営計画「GGP24(GLOBAL GROWTH PLAN 2024)」を策定し、2030年の事業ポートフォリオ確立に向けた戦略の加速を目指しています。この計画では、資本コストを上回る資本収益性を意識し、ポートフォリオ改革を実行することで、企業価値の向上に取り組んでいます。
サンコールは、EV(電気自動車)等の電動化関連成長事業や電子情報通信関連成長事業に重点を置き、これらの分野での売上拡大と利益貢献を目指しています。特に、EV関連ではバスバー、シャントバスバーの量産拡大や、欧州・中国・米国での拡販を進めています。また、電子情報通信分野では、データセンターや5G・IoT関連の需要増に対応するための設備投資継続や生産効率向上に努めています。
さらに、自動車関連既存事業では、産業構造の変化に対応し収益力の改善を図り、次世代事業への取り組みとして、医療・介護分野や環境・エネルギー分野での新たな事業展開を進めています。例えば、歩行学習支援ロボット「オルソボット」の普及拡大や、過熱水蒸気を利用した連続炭化装置による竹炭の生産などが挙げられます。
財務面では、資本コストを意識した投資判断の徹底や、最適な資本構成を意識したB/Sマネジメントの推進を行い、ROE9.0%を超過するまでの配当性向75%の維持を目指しています。これらの戦略を通じて、サンコールは持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。