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兼房JP:5984
沿革
1948年11月 |
名古屋市熱田区六番町に兼房刃物工業株式会社(資本金100万円)を設立 |
1949年9月 |
大阪出張所を大阪市浪速区幸町に設置(1964年大阪市浪速区桜川に移転、大阪支社に改称、2009年2月関西支社へ改称) |
1955年3月 |
東京出張所を東京都千代田区神田旅籠町に移転し、東京支社に改称(1966年東京都台東区へ移転) |
1958年1月 |
携帯用電気鉋(電動工具)用ブレードを応需、小型で高精度な刃物製作を開始 |
1961年4月 |
日比野工場(名古屋市熱田区)を設置(1964年愛知県丹羽郡大口町へ移転) |
1964年4月 |
現本社所在地に大口工場第一期工事が完成、丸カッター製造部門が移転 |
1965年9月 |
大口工場第二期工事が完成し、全製品の総合生産拠点とする |
1967年5月 |
チップソーの生産を開始、新しく丸鋸分野へ進出 |
1968年7月 |
営業部門を分離して兼房刃物販売株式会社を設立 |
1970年2月 |
工場内に研究室を設置し、技術研究体制を集約して材料研究、切削理論の研究環境を整備 |
1973年11月 |
大口工場本館ビル完成、併せてこの頃各地営業所を新築し営業拠点の整備を実施 |
1982年9月 |
金属切断用丸鋸(コールドソー)専門棟が完成、新たに金属切断の市場へ進出 |
1985年3月 |
本社機構を愛知県丹羽郡大口町に移転、本社営業部を名古屋支社に改称 |
1986年7月 |
合弁企業「PT.カネフサインドネシア」をインドネシア・ジャカルタ市に設立(現・連結子会社) |
1988年4月 |
大口サービス株式会社を設立(現・連結子会社) |
1990年3月 |
兼房刃物販売株式会社を吸収合併 |
1990年4月 |
社名を兼房株式会社に変更 |
1995年4月 |
名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場 |
1996年1月 |
PT.カネフサインドネシア EJIP工場(西ジャワ州ブカシ県)第一期工事完成、ジャカルタ市より全面移転 |
1996年4月 |
本社所在地にテクニカルセンター(技術研究所)を新設 |
1999年5月 |
販売子会社「カネフサUSA, INC.」をアメリカ・ケンタッキー州に設立(現・連結子会社) |
1999年9月 |
品質システムの国際規格「ISO9001」の認証を取得 |
2001年4月 |
販売子会社「カネフサヨーロッパB.V.」をオランダに設立(現・連結子会社) |
2002年9月 |
生産子会社「昆山兼房高科技刀具有限公司」を中国に設立(現・連結子会社) |
2003年4月 |
環境システムの国際規格「ISO14001」の認証を取得(本社・工場) |
2003年6月 |
生産販売子会社「昆山兼房精密刀具有限公司」を中国に設立 |
2006年3月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
2008年12月 |
名古屋支社を名古屋市熱田区内で移転、中部支社へ改称 |
2009年2月 |
東京支社と前橋出張所を統合、さいたま市北区へ移転、関東支社へ改称 |
2009年8月 |
販売子会社「カネフサインディア Pvt.Ltd.」をインドに設立(現・連結子会社) |
2010年1月 |
販売子会社「カネフサ ド ブラジル LTDA.」をブラジルに設立(現・連結子会社) |
2011年10月 |
昆山兼房高科技刀具有限公司は昆山兼房精密刀具有限公司を吸収合併 |
2012年10月 |
関西支社徳島出張所を香川県高松市へ移転、高松営業所へ改称 |
2013年12月 |
販売子会社「カネフサメキシコ S.A. DE C.V.」をメキシコに設立(現・連結子会社) |
2015年3月 2016年4月 2018年6月 |
本社所在地にコミュニケーションセンター(事務所棟)を新設 販売子会社「カネフサベトナム CO.,LTD.」をベトナムに設立(現・連結子会社) 生産子会社「カネフサベトナム マニュファクチャリングCO., LTD.」をベトナムに設立(現・連結子会社) |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行 名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所の市場第二部からメイン市場に移行 |
事業内容
兼房株式会社とその連結子会社10社は、工業用機械刃物及びその関連製品の製造と販売を主な事業としています。同社グループは、国内外における幅広い市場に製品を提供しており、その事業は主に以下の六つの地域に分けられます。
日本では、同社が生産した製品を国内外へ販売しています。インドネシアでは、PT.カネフサインドネシアが東南アジア市場向けに生産と販売を行い、米国ではカネフサUSA, INC.が北米市場への販売及び再研磨サービスを提供しています。欧州では、カネフサヨーロッパB.V.がヨーロッパ市場へ製品を販売し、中国では昆山兼房高科技刀具有限公司が中国市場及び同社グループへの販売を担当しています。ベトナムでは、カネフサベトナム マニュファクチャリングCO., LTD.とカネフサベトナム CO.,LTD.がそれぞれ生産と国内販売・再研磨サービスを行っています。
さらに、「その他」のセグメントでは、大口サービス㈱が損害保険代理店業務を、カネフサインディア Pvt.Ltd.、カネフサ ド ブラジル LTDA.、カネフサメキシコ S.A. DE C.V.がそれぞれインド、南米、メキシコで販売及び再研磨サービスを提供しています。
製品区分に関しては、平刃類、精密刃具類、丸鋸類、及び仕入商品等があり、これらは木工用平鉋刃、ジョインター、溝突・面取カッター、チップソーなど多岐にわたる製品を含んでいます。これらの製品は、同社及びPT.カネフサインドネシア、昆山兼房高科技刀具有限公司、カネフサベトナム マニュファクチャリングCO., LTD.によって生産され、同社グループ各社によって世界各地へ販売されています。
経営方針
兼房株式会社は、工業用機械刃物及びその関連製品の製造と販売を行う企業であり、その成長戦略は、新たな中期経営計画に基づいて展開されています。同社は、お客様の視点に立ち、信頼される技術とサービスを提供すること、世界に通用する仕事に挑戦すること、そして共に働く仲間を尊重し、誇りを持てる会社を目指すことを基本方針としています。これらの方針の下、同社は「スピード経営体質への脱皮」と「ものづくりを支えるエッセンシャルカンパニーとしての自覚と責任と挑戦」を中期ビジョンとして掲げています。
具体的な成長戦略として、同社はグローバル市場におけるプレゼンスの強化、ものづくり力とデジタルトランスフォーメーション(DX)の強化、そして経営基盤の強化を重点戦略として挙げています。グローバル市場では、製品の独自性追求と高付加価値提供、マンパワーの強化を目指します。ものづくり力とDXでは、生産子会社の能力増強、生産設備の省人化・無人化、新技術・新製品の開発、全社システムの再構築などに取り組みます。経営基盤の強化においては、人財育成制度の再構築、組織変革、SDGsとカーボンニュートラル達成を目指す若手人財の育成に注力します。
これらの戦略を通じて、同社は持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指し、10%以上の連結売上高営業利益率の継続的な実現を目標としています。経済環境の変化に柔軟に対応しながら、新たなビジネスモデルの創造とビジネスプロセスの変革を推進し、世界のものづくりに貢献することを目指しています。