- 日本企業
- カネソウ
カネソウJP:5979
事業内容
カネソウ株式会社は、鋳鉄器材や鋼製機材、製作金物などの製造・販売を主力とする企業です。同社は鋳鉄製の側溝蓋や排水設備部材などインフラ向け部材を中心に事業を展開しています。
同社の顧客は主に国内の建設業者や公共事業の発注元、販売代理店などで、製品の販売が収益の中心になっています。直販と卸売りの両面で販売チャネルを持ち、非連結の販売子会社を通じた流通も行っています。
事業は大きく鋳鉄器材、鋼製機材、製作金物、その他に分かれており、鋳鉄器材では側溝やマンホール蓋など、鋼製機材では建築・土木向けの金具や支持部材を扱っています。量産品と受注生産の両方を抱え、設計から製造、販売まで一貫して対応して顧客ニーズに応えています。
経営方針
カネソウは建築・土木向けの鋳鉄器材や鋼製機材を主力に、インフラを支える部材の供給で成長を目指しています。同社は売上高経常利益率12%以上を経営指標に掲げ、顧客満足度向上を通じてブランド価値を高め、市場の拡大と収益増加を図ることを目指しています。公共投資や民間設備投資の動向を注視しつつ、安定供給体制と原価改善で変動する経営環境に対応する方針です。
重点投資は設備による生産性向上と原価低減に置かれています。同社は鋳造技術を起点にスチール、ステンレス、アルミ、樹脂、ゴム、木材といった多様な素材を組み合わせた製品開発を進め、施工性や経済性で差別化を図っています。直販と卸売り、販売子会社を通じた流通網を活かし、顧客との密接な対話でニーズに即応する営業体制を強化しています。
新市場開拓では、防災や都市景観整備、環境、福祉、緑化関連製品や産業用鋳物の分野で新製品の投入と迅速な製品化を進めます。同社は営業拠点の充実や流通網の最適化により市場シェア拡大を図り、資材価格上昇や労働市場の逼迫といったリスクを踏まえた安定供給と納期管理を重視しています。製品に加えてサービスやシステム提供を拡大し、顧客の幅広い需要を取り込む計画です。
技術革新では、現場ニーズを起点にした設計・開発と短期間での製品化を推進しています。同社は生産設備投資と工程改善により生産性を高めるとともに、鋳造技術と異素材融合のノウハウを活用して付加価値の高い製品を創出することを目指しています。顧客との緻密なコミュニケーションを通じてサービス化やシステム化を進め、長期的な信頼構築で競争力を強化していきます。