日東精工JP:5957

時価総額
¥242.7億
PER
工業用ファスナー、産業用機械、計測制御機器、医療機器の製造販売を展開、特殊冷間圧造部品、自動ねじ締め機、流量計、医療用照明機器などを手がける。

沿革

1938年2月

資本金7万円をもって日東精工株式会社を設立(京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地)、特殊時計及びダイヤルゲージの製造を開始(設立年月日 1938年2月25日)

1952年5月

大阪出張所(現 大阪支店)開設

1956年8月

工業用ファスナーの製造を開始

1957年4月

精密流量計の製造を開始

1960年7月

東京出張所(現 東京支店)開設

1963年6月

名古屋出張所(現 名古屋支店)開設

1965年1月

産業用機械の製造を開始

1968年8月

京都府綾部市に精密機器、工業用ファスナーの製造・販売のため日東公進株式会社(現 連結子会社)を設立

1971年2月

大阪証券取引所(現 株式会社東京証券取引所)市場第2部に上場

1974年3月

京都府綾部市に工業用ファスナーの熱処理加工のため株式会社ニッセイ(現 連結子会社)を設立

1979年8月

台湾高雄市に工業用ファスナーの製造・販売のため合弁会社旭和螺絲工業股份有限公司(現 連結子会社)を設立

1980年6月

大阪証券取引所(現 株式会社東京証券取引所)市場第1部に指定替え上場

1982年7月

工業用ファスナーの合理化工場として京都府綾部市に八田工場竣工

1984年5月

京都府綾部市の八田工場内にファスナー事業部管理センター竣工

1984年12月

米国ミシガン州に産業機械の製造・販売のため現地法人VSI AUTOMATION ASSEMBLY,INC.を設立(2010年8月清算結了)

1985年6月

インドネシア共和国バンテン州に工業用ファスナーの製造・販売のため合弁会社PT.NITTO ALAM INDONESIA(現 連結子会社)を設立

1985年8月

東京証券取引所(現 株式会社東京証券取引所)市場第1部に上場

1987年6月

群馬県前橋市において鋲螺類の製造・販売を行う東洋圧造株式会社(現 連結子会社)に資本参加

1988年10月

タイ国サムットプラカーン県に工業用ファスナーの製造・販売のため合弁会社NITTO SEIKO (THAILAND) CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立

1990年7月

マレーシアセランゴール州に工業用ファスナーの製造・販売のため合弁会社MALAYSIAN PRECISION MANUFACTURING SDN.BHD.(現 連結子会社)を設立

1991年7月

京都府綾部市に産業機器の組立・製造工場として城山工場竣工

1995年12月

ファスナー部門において品質保証の国際規格ISO9002の認証を取得

1998年8月

京都府綾部市に城山第2工場竣工

2000年5月

本社工場及び八田工場において環境管理の国際規格ISO14001の認証を取得

2001年9月

中国浙江省において工業用ファスナーの製造・販売を行う日東精密螺絲工業(浙江)有限公司(現 連結子会社)に資本参加

2009年11月

アメリカ支店開設(2016年6月アメリカミシガン支店に改称、2021年1月閉鎖)

2013年7月

タイ国パトゥムタニー県に産業用機械の製造販売および輸入販売を行うTHAI NITTO SEIKO MACHINERY CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立

2013年9月

2014年7月

インドネシア共和国バンテン州に工業用ファスナー等の輸入販売を行うPT.INDONESIA NITTO SEIKO

TRADING(現 連結子会社)を設立

京都府綾部市において工具類の製造・販売を行う東陽精工株式会社(現 連結子会社)の株式の一部を追加取得(東陽精工株式会社は持分法適用会社から連結子会社に変更)

2016年6月

アメリカテネシー支店開設(2020年9月閉鎖)

2016年10月

奈良県五條市においてボルト・ナット及び各種ファスナー等の製造・販売を行う株式会社協栄製作所(現 連結子会社)の株式を取得

2017年6月

京都市に研究開発拠点として京都R&Dセンターを開設

2017年7月

広島営業所開設

2017年8月

韓国支店開設

2017年10月

米国ミシガン州に産業機械等の製造販売のため現地法人NITTO SEIKO AMERICA CORPORATION(現 連結子会社)を設立

2018年1月

連結子会社のPT.NITTO ALAM INDONESIAが、インドネシア共和国西ジャワ州にブカシ工場(第2工場)を設立

2018年5月

長野県上伊那郡箕輪町において精密プレス製品及び金型等の製造・販売を行う株式会社伸和精工

(現 連結子会社)の株式を取得

2020年4月

神奈川県大和市において分析関連機器の開発・製造・販売・メンテナンスを行う日東精工アナリテッ

ク株式会社(2020年4月1日付で株式会社三菱ケミカルアナリテックより商号変更、現 連結子会社)の株式を取得

2022年4月

大阪府東大阪市においてねじ・ナットの設計・製造・販売を行うケーエム精工株式会社(現 連結子会社)の株式を取得

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

日東精工は、自社および子会社29社、関連会社7社で構成される企業グループであり、主に4つの事業セグメントを展開しています。これらは、工業用ファスナー及び工具類の製造・販売を行うファスナー事業、産業用機械及び精密機器の製造・販売を手がける産機事業、計測制御機器及びその他製品の製造・販売を担う制御事業、そして医療機器の製造・販売を行うメディカル事業です。

ファスナー事業では、精密ねじ部品や特殊冷間圧造部品などの製造・販売を行っており、国内外の市場に向けてこれらの製品を提供しています。関連会社を通じて、工業用ファスナーの製造・販売や工具類の製造・販売も行っています。

産機事業では、自動ねじ締め機や自動リベットかしめ機、搬送コンベア、各種ロボットなどの製造・販売を通じて、組立工場の自動化や高品質化、高効率化を支援しています。この事業は、国内外で展開されています。

制御事業は、流量計や流体計測機器、画像センサを用いた検査選別装置、地質調査用の自動貫入試験機、マイクロバブル洗浄装置などの製造・販売を行っており、精密加工技術を活かした製品を提供しています。

メディカル事業では、医療用ねじの製造技術や経験を基に、医療用照明機器などの製造・販売を行っています。これらの事業を通じて、日東精工は多岐にわたる産業分野でのニーズに応えています。

経営方針

日東精工は、工業用ファスナー、自動組立機械、計測制御・検査機器などの技術と製品群を統合し、締結・組立・計測検査における真のグローバルメーカーを目指しています。同社は、コンプライアンスの徹底、環境保護などの社会的責任を果たしながら、自己革新を進め、適正な利益を確保できる強靭な企業体質の構築と、持続可能な成長を目指しています。

2019年には、10年後のビジョンとして「世界中で認められ、求められる『モノづくりソリューショングループ』を目指す」という目標を掲げ、その第1ステージとして4年間の中期経営計画「NITTOSEIKO Mission "G"」をスタートしました。この計画では、事業領域の拡大やグループシナジーの向上を中心に取り組みました。

2023年度からは、第2ステージとなる3年間の中期経営計画「Mission G-second」を策定し、事業の成長と安定基盤の確立を重点とする4つの成長戦略を推進しています。これらの戦略には、事業拡大戦略、環境戦略、人財戦略、財務戦略が含まれます。特に、事業拡大戦略では、コア・コンピタンスを活かし、ポートフォリオの最適化とソリューションビジネスの展開を図ります。環境戦略では、温室効果ガス(GHG)排出量の削減を目指し、2050年のカーボンゼロ化に向けた取り組みを進めています。

人財戦略では、創業精神を体現し、社会貢献と人格形成を中心に、独自の教育制度を用いた人財育成に取り組んでいます。財務戦略では、グループの収益性を高め、資本コスト経営を展開することで、事業の最適化を図っています。

これらの戦略を通じて、日東精工はステークホルダーから高い信頼を得て、将来が期待される持続可能な企業を目指しています。