中西製作所JP:5941

時価総額
¥131.7億
PER
13.9倍
業務用厨房機器の製造販売と不動産賃貸を手がけ、学校給食センター、医療関係、外食産業向けに食器洗浄機や炊飯システムを提供。

沿革

1958年8月

業務用厨房機器の製造及び販売を目的として、大阪市生野区巽四条町102番地(当時)にて設立

同時に福岡県福岡市に福岡営業所(現九州支店)を設置

1960年2月

愛知県名古屋市に名古屋営業所(現名古屋支店)を設置

1964年11月

広島県福山市に福山営業所を設置

1965年5月

福岡支店(現九州支店)社屋を新築

1967年7月

東京都中央区に東京支店を設置

1968年6月

福山営業所を広島県広島市に移転し、広島営業所(現中四国支店)に名称変更

1970年7月

本社所在地に本社工場を増築

1974年3月

本社所在地に第二工場及び倉庫を増築

1976年3月

東京支店を東京都杉並区に移転し社屋を新築

1977年10月

宮城県仙台市に仙台営業所(現東北支店)を設置

1977年12月

本社新社屋及び本社所在地に第三工場を増築

1978年1月

本社所在地に大阪支店を設置

1979年9月

奈良県大和郡山市に奈良配送センターを新築

1980年6月

埼玉県大宮市(現さいたま市)に埼玉営業所(現北関東支店)を設置

1986年1月

本社工場を移転し、奈良配送センター所在地に奈良工場を設置

1994年5月

奈良配送センターを廃止し、三重県上野市(現伊賀市)に三重物流センターを設置

1996年11月

大阪証券取引所市場第二部に株式を上場

2000年1月

北海道札幌市に北海道支店を設置

2001年11月

名古屋支店社屋を新築

2006年4月

株式会社厨(連結子会社)を設立

2007年11月

当社連結子会社である株式会社厨を吸収合併

2009年4月

東京支店を東京都練馬区に移転し、旧東京支店所在地(東京都杉並区)に東京本部を設置

2010年10月

千葉営業所(1979年9月設置 千葉県千葉市)を東関東支店に昇格

2013年6月

九州支店社屋を新築

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2015年3月

東京本部を東京都中央区に移転し、東京本社に名称変更

東京本社、大阪本社の2本社制へ移行

2015年4月

スマート洗浄機事業部を開設

2018年12月

群馬県伊勢崎市に群馬工場を新築

2021年4月

外食事業部及びスマート洗浄機事業部を廃止し、海外市場開発室・フードテック事業部・特販部を新設

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行

フードテック事業部に特販部統合

事業内容

中西製作所は、主に二つの事業セグメントを展開しています。第一に、業務用厨房機器の製造販売事業があります。この事業では、学校給食センターや医療関係の給食部門、学生・社員食堂、大手外食チェーン店などを主要なマーケットとして位置づけています。特に、学校給食関連の納期が夏季及び年度末に集中するため、売上高は第2、第4四半期に多くなる傾向にあります。主力製品には、食器洗浄機、炊飯システム、食器消毒保管機などがあり、奈良工場と群馬工場で製造された製品は、仕入れた商品と共にユーザーへ出荷されます。施工が必要な製品については、主に外注業者によって行われます。

第二のセグメントは不動産賃貸事業です。中西製作所は、東京都中央区に賃貸オフィスビルを保有しており、同社の東京本社オフィスとして使用しているフロアを除き、他のフロアを賃貸しています。この事業を通じて、中西製作所は不動産からの収益も得ています。

これらの事業セグメントを通じて、中西製作所は多角的なビジネスモデルを構築し、業務用厨房機器市場と不動産市場の両方で事業を展開しています。

経営方針

中西製作所は、業務用厨房機器の製造販売と不動産賃貸事業の二つのセグメントを展開しており、特に業務用厨房機器事業において、学校給食センター、医療関係の給食部門、学生・社員食堂、大手外食チェーン店などを主要マーケットとして位置づけ、成長戦略を推進しています。同社は、経営理念に「切磋琢磨して、斬新なアイデアを提供し、良品廉価を持って顧客に奉仕し、万人の食生活を豊かにすること」を掲げ、製品開発力の強化と新市場の開拓に努めています。

中西製作所の中長期的な経営戦略には、老朽化した学校給食センターの更新、高齢化社会に伴う老人福祉施設の増加への対応、職場環境の充実に伴う食堂の新設及び改修、外食産業への展開、そして食生活の多様化に対応した製品やトータルシステムの開発が含まれます。これらの取り組みを通じて、同社は「食文化のコーディネーター」として、社会生活の多様化に対応した新たな価値を創造していく方針です。

また、中西製作所は、提案、設計、施工、開設支援を一貫して提供できる点を強みとしています。フードテックへの世界的な意識の高まりを捉え、人手に頼らず業務の効率化を図る研究開発に力を入れ、衛生的で省人化された厨房システムの提案を積極的に行っています。さらに、サステナブルな社会の実現に向けたSDGsの課題目標の達成に寄与するため、環境に配慮した省エネタイプの製品開発にも注力しています。

これらの戦略を背景に、中西製作所は、売上高、営業利益、経常利益を重要な指標とし、業績向上に向けて進んでいます。また、ESGの考え方にも配慮し、社会課題の解決に貢献しつつ、健康で豊かな社会の実現に向けて行動しています。