アルインコJP:5933

時価総額
¥235.6億
PER
11倍
建設用仮設機材の製造・販売・レンタル、住宅・建築現場用アルミ製品、フィットネス機器の製造・販売、電子製品の製造・販売を展開。

沿革

1970年7月

井上鉄工株式会社設立。(本店所在地大阪府高槻市)

8月

東京支店開設。(東京都中央区)

1972年10月

アルミ製はしご(住宅用)の製造を開始し、同製品の販売部門としてアルメイト株式会社を設立。

1977年7月

工業用無線機器の製造を開始し、同製品の販売部門として、アルインコ電子株式会社を設立。

同製品の貿易部門としてアルインコ貿易株式会社を設立。

1979年6月

仮設機材のリース、レンタル部門として、アルインコ建材リース株式会社を設立。

1983年3月

アルメイト株式会社より営業の譲渡を受ける。

3月

社名を「アルインコ株式会社」に変更。

10月

テレビ、カタログによる通信販売事業開始。

1987年1月

本社事務所を移転。(大阪府高槻市から大阪市中央区へ)

1990年9月

兵庫工場(兵庫県丹波市)(現兵庫物流センター)完成。

1991年1月

小杉電子株式会社(富山県射水市 現アルインコ富山株式会社)を子会社化する。

7月

栃木茂木工場(栃木県芳賀郡茂木町)完成。

1993年3月

大阪証券取引所市場第二部に上場。

1997年2月

アルインコ電子株式会社及びアルインコ貿易株式会社より営業の譲渡を受ける。

7月

茂木倉庫(栃木県芳賀郡茂木町)完成。

12月

足場工事の施工部門として、全額出資により東京仮設ビルト株式会社(埼玉県川口市)を設立。

12月

兵庫第二工場(兵庫県丹波市)(現兵庫工場)完成。1990年に完成した兵庫工場を兵庫第一工場へ改称。

1998年8月

建設機材事業部高槻工場を兵庫第二工場へ集約。

8月

住設事業部アルミ型材センター(大阪府高槻市)を開設。

2001年7月

本社事務所・大阪支店を移転。(大阪市中央区から北区へ)

11月

建設機材事業部と住宅機器事業部の生産部門を統合。

2002年3月

アルインコ建材リース株式会社を吸収合併。

5月

住宅機器関連事業の物流拠点を高槻事業所に集約。

2003年9月

中華人民共和国(江蘇省蘇州市)に蘇州アルインコ金属製品有限公司を設立。

2006年1月

東京証券取引所市場第二部に上場。

2007年6月

株式会社光モール(大阪府藤井寺市)を子会社化する。

2008年9月

本社事務所・大阪支店を移転。(大阪市北区から中央区へ)

11月

オリエンタル機材株式会社(沖縄県那覇市)を子会社化する。

2010年12月

株式会社ピカコーポレイション(大阪府東大阪市)と資本・業務提携契約締結。

2011年10月

中華人民共和国(江蘇省蘇州市)にアルインコ建設機材レンタル(蘇州)有限公司を設立。

2012年9月

中華人民共和国(遼寧省瀋陽市)に瀋陽アルインコ電子有限公司を設立。

11月

タイ王国(サムットサコン県)にALINCO (THAILAND) CO.,LTD.を設立。

2013年5月

タイ王国(チャチューンサオ県)にALINCO OCT SYSTEM SCAFFOLDING CO.,LTD.

(現 ALINCO SCAFFOLDING (THAILAND) CO.,LTD.)を設立。

2014年10月

インドネシア共和国(ジャカルタ)にPT. ALINCO RENTAL INDONESIAを設立。

12月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。

2015年6月

東京支店を改称して東京本社を設置し、大阪本社と東京本社の二本社制へ移行。

7月

タイ王国(チャチューンサオ県)にSIAM ALINCO CO.,LTD.を設立。

12月

株式会社シィップ(新潟市江南区)を子会社化(持株比率 73.2%)する。

12月

兵庫第二工場(兵庫県丹波市)新工場棟兼製品倉庫完成。

2016年8月

エス・ティ・エス株式会社(名古屋市天白区)を子会社化する。

11月

ベトナム社会主義共和国(ホーチミン市)にALINCO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.を設立。

2017年3月

双福鋼器株式会社(三重県伊賀市)を子会社化(持株比率 51%)する。

2018年5月

中華人民共和国(江蘇省蘇州市)に阿禄因康健康科技(蘇州)有限公司を設立。

7月

昭和ブリッジ販売株式会社(静岡県掛川市)を子会社化する。

2020年6月

6月

双福鋼器株式会社(三重県伊賀市)を完全子会社化する。

兵庫第一工場を兵庫第二工場へ集約し、兵庫第一工場を兵庫物流センターへ、兵庫第二工場を兵庫工場へそれぞれ改称。

2021年7月

株式会社シィップ(新潟市秋葉区)を完全子会社化する。

8月

東電子工業株式会社(東京都八王子市)を子会社化する。

8月

福知山物流センター(京都府福知山市)操業開始。

11月

株式会社ウエキン(大阪府東大阪市)を子会社化する。

2022年4月

東京証券取引所の新市場区分「プライム市場」へ移行。

9月

泉大津機材センター(大阪府泉大津市)を開設。

10月

PT. KAPURINDO SENTANA BAJA(インドネシア共和国ブカシ市)を子会社化する。

事業内容

アルインコ株式会社とそのグループ企業は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業内容には、建設機材関連事業、レンタル関連事業、住宅機器関連事業、電子機器関連事業が含まれます。

建設機材関連事業では、アルインコ株式会社が国内外の顧客に対し、建設用仮設機材の製造・販売を行っています。このセグメントには、オリエンタル機材株式会社や双福鋼器株式会社、株式会社ウエキンなどが含まれ、金属プレス加工や物流保管設備機器の製造販売を手掛けています。

レンタル関連事業では、アルインコ株式会社が製造した製品の一部をレンタルしており、オリエンタル機材株式会社もレンタル事業を展開しています。このセグメントには、東京仮設ビルト株式会社が足場工事の施工を行うなど、国内外でレンタル事業を幅広く展開しています。

住宅機器関連事業では、蘇州アルインコ金属製品有限公司や寧波特霊通金属製品有限公司が製造した製品をアルインコ株式会社が販売しています。株式会社光モールや株式会社シィップ、エス・ティ・エス株式会社、昭和ブリッジ販売株式会社などが、アルミ製品や樹脂モール材、測量機器などの製造販売を行っています。

電子機器関連事業では、アルインコ株式会社が国内外の顧客に対して電子製品の製造販売を行っており、アルインコ富山株式会社や東電子工業株式会社が製造販売やプリント配線板の設計製造を担当しています。また、瀋陽アルインコ電子有限公司やALINCO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.は無線通信機器の開発・設計を受託しています。

これらの事業を通じて、アルインコ株式会社グループは建設、住宅、電子機器の分野で幅広い製品とサービスを提供しています。

経営方針

アルインコ株式会社は、社会貢献、会社の発展、社員の成長を経営の基本理念として掲げ、良質な製品・サービスの提供を通じて適正な利益の確保を目指しています。同社は、株主への利益還元を重視し、関係各位の信頼と期待に応えることで社会的責任を果たし、永続的な発展を図ることを経営方針としています。

2021年4月に発表された「中期経営計画2024」では、2022年3月期から2024年3月期までの3年間を対象期間とし、コア事業である仮設機材の製造、販売、レンタル事業の深耕と、その他事業の業容拡大に向けた事業基盤の構築に努めています。計画期間中には、新型足場「アルバトロス」の採用ユーザー拡大や、M&Aによる東電子工業株式会社のプリント配線板受注の好調が売上高の拡大に寄与しています。

しかし、新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻による経済の停滞、資源・エネルギー価格の高騰、円安などの外部環境変化は、利益面での大きな制約要因となっています。これに対し、アルインコは販売価格の改定などの取り組みを実行しています。

中期経営計画の最終年度に向けては、販売価格改定の効果を利益改善に結び付けること、新型足場「アルバトロス」の需要に対応すること、関連機材の開発による使用現場拡大、フィットネス関連製品の売上拡大などに取り組んでいます。

さらに、サステナビリティ委員会を設置し、再生可能エネルギーの活用、労働環境の改善、社会貢献活動の推進、コーポレートガバナンスの強化など、ESG諸課題への取り組みを進めています。これらの戦略を通じて、アルインコは中長期的な企業価値の向上を目指しています。