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高田機工JP:5923
沿革
1921年6月 |
故高田三次郎が個人営業で土木用機械・工具の販売(大阪市北区中之島7丁目)及び鉄骨橋梁の製作(大阪市港区福町2丁目)を開始する |
1924年5月 |
法人組織に改組、商号を「合名会社高田兄弟商会」とする |
1932年3月 |
製造部門を分離、大阪市港区福町2丁目に「株式会社高田鉄骨橋梁製作所」を設立 |
1935年11月 |
「合名会社高田兄弟商会」と「株式会社高田鉄骨橋梁製作所」を合併、社名を「高田商事株式会社」とし、本社を大阪市北区中之島6丁目におく |
1938年5月 |
大阪市西成区津守町西6丁目に工場を移転(津守工場)、生産の拡充を図る |
1939年10月 |
社名を「高田機工株式会社」に変更 |
1942年6月 |
陸軍当局の要請により上陸用舟艇の製造を行い、後に陸・海軍の管理工場の指定をうける |
1944年10月 |
本社を大阪市西成区津守町西6丁目に移転、東京出張所(現在東京本社)を開設 |
1949年4月 |
企業再建整備法に基づく整備計画認可 |
1949年9月 |
建設業法の施行にともない大阪府知事(い)第0011号として登録 |
1951年1月 |
建設大臣(イ)第2181号として登録 |
1953年4月 |
広島営業所を開設 |
1955年4月 |
福岡営業所を開設 |
1962年6月 |
大阪証券取引所市場第2部に上場 |
1964年3月 |
岸和田工場一期工事完成、操業開始 |
1966年7月 |
水門の営業活動開始 |
1968年3月 |
橋梁、鉄構の大型化に対処するため岸和田工場の設備増強 |
1970年4月 |
名古屋営業所を開設 |
1971年5月 |
生研トラスの営業活動開始 |
1972年10月 |
仙台営業所を開設 |
1974年12月 |
本社を大阪市浪速区敷津町2丁目(松川ビル)に移転 |
1976年1月 |
企業合理化の一環として岸和田工場に生産の集中化を図る |
1993年3月 |
和歌山県海草郡下津町に和歌山工場を新設 |
1993年4月 |
岸和田工場から和歌山工場へ全面移転 |
1993年9月 |
大阪証券取引所市場第1部に指定 |
1993年12月 |
東京証券取引所市場第1部に上場 |
1996年10月 |
高田エンジニアリング株式会社を設立 |
1997年2月 |
ISO9001認証取得(JQA-1579) |
1997年4月 |
技術研究所を設立 |
1997年4月 |
東京支店を改称し、東京本社を開設 |
2002年7月 |
和歌山営業所を開設 |
2003年10月 |
本社を大阪市浪速区難波中2丁目(パークスタワー)に移転 |
2004年4月 |
静岡営業所を開設 |
2007年1月 |
水門事業を廃業 |
2009年3月 |
高田エンジニアリング株式会社を解散 |
2017年5月 |
沖縄営業所を開設 |
2018年5月 |
群馬営業所を開設 |
2019年1月 |
ISO14001認証取得(JQA-EM7489) |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第1部からスタンダード市場に移行 |
事業内容
高田機工は、橋梁、鉄骨、およびその他の鋼構造物に関連する幅広い事業を展開しています。同社の事業は主に二つのセグメントに分けられます。
まず、橋梁事業では、新設鋼橋の設計から製作、現場での据付けまでを手掛けています。また、既存の橋梁の維持や補修工事も行っており、橋梁関連の鋼構造物や複合構造物の設計、製作、現場での据付けにも対応しています。さらに、土木や海洋関連の鋼構造物の製作も同社の橋梁事業の一環として提供されています。
次に、鉄構事業では、超高層ビルの鉄骨や大空間構造物の設計、製作、現場での施工を行っています。このセグメントでは、建築物の安全性を高めるための制震部材の製作も手掛けており、高度な技術力を要する分野での実績を有しています。
高田機工はこれらの事業を通じて、建設業界における鋼構造物の設計から施工に至るまでの一連のサービスを提供しており、その技術力と実績で高い評価を受けています。
経営方針
高田機工は、橋梁や鉄骨などの鋼構造物に関連する事業を展開し、高度な技術力と安全を重視した施工で顧客の信頼を得ています。同社は、社会に貢献することを目標に掲げ、良質な社会資本の提供を経営の基本としています。2021年5月14日に発表された第6次中期経営計画では、経営理念を「良質な社会資本を提供し、環境と人に優しい未来を支える」と定め、2024年3月期の完成工事高200億円、経常利益12億円を数値目標としています。
橋梁事業では、新設から保全へのシフトが見られる中、保全工事の割合が増加しています。鉄構事業では、2024年以降の大型再開発案件の着工が見込まれ、鉄骨需要の堅調な推移が予想されます。しかし、人手不足や物価上昇などの課題も抱えています。
経営戦略としては、「安定した収益基盤の構築」「企業価値の向上」「魅力的な企業創り」を重点目標に掲げています。橋梁事業では保全事業対応の体制強化を、鉄構事業では独自技術・製品への注力を進めています。また、新規事業の推進や健康経営優良法人の認定取得など、多様な働き方の実現にも取り組んでいます。
高田機工は、技術開発に努め、経済・文化の発展に貢献する企業として、中期経営計画に基づき、社会資本の提供を通じて環境と人に優しい未来を支える成長戦略を推進しています。