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川岸工業【JP:5921】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
川岸工業は鉄骨などの鋼構造物の設計・製作・現場施工を主力とする企業です。同社は加えて建築用プレキャストコンクリート製品の製造・販売および取付工事も手掛けています。
主要顧客は建設会社や総合工事業者、公共事業の発注者で、設計から製作・施工まで一括で受注する案件が多く収益の柱になっています。同社は製品の販売や施工工事の工事収入に加え、設計・積算業務による収入で安定した収益基盤を築いています。
子会社が設計と積算を担い、同社は一貫した体制でプロジェクトに対応しています。事業は大きく鉄骨事業とプレキャストコンクリート事業に分かれ、鉄骨では建物の骨組みの設計・製作・組立、プレキャストでは工場生産の部材の製造・販売・現場取付を行っています。
経営方針
同社は「100年先も建築鉄骨で日本を支えるトップ企業」という長期ビジョンの下、2024年9月からの第1次中期経営計画で3年間の数値目標を掲げています。3年累計の売上高は737.8億円、営業利益45.4億円、当期純利益37.1億円を目指しており、最終年度の営業利益率は4.5%以上、ROEは2.7%以上、配当性向は期間中30%以上を目標としています。直近の2年目では当初目標を上回る営業利益(18.7億円)と当期純利益(14.4億円)を確保したものの、売上高は242.1億円と計画(270億円)を下回り、3年目は売上220億、営業利益10億、当期純利益8億を見込むなど、当面は市場環境に応じた柔軟な計画運営を行っています。
投資の重点分野として同社は営業起点の案件管理と生産拠点の見直し・再編、ならびに生産・設計のデジタル化による省力化を挙げています。具体的には受注段階から採算の良い案件を選別・管理する体制強化や、工場の稼働率向上を目的とした生産ラインの再配置、設計データや業務プロセスのIT化による作業時間短縮とミス削減を進めています。差別化の源泉としては「設計から製作・現場施工まで一貫して担える体制」を強みに、良い品質を低い原価で迅速に提供するビジネスモデルを徹底していきます。
新市場開拓と事業拡大では、首都圏の大型案件を中心に強みを活かしつつ、案件の選別と管理能力を高めることで収益性の高い受注を増やす方針です。プレキャストコンクリート製品の販売拡大や設計・積算を担う子会社を活用した一括受注の拡充により、安定的な収益基盤を広げていきます。またステークホルダーとの共創や積極的な情報発信・IR活動、サステナビリティ経営の推進を通じて公共事業や大手ゼネコンとの関係を強化し、新たな協業や発注機会の開拓を図ります。配当面でも2年目に1株当たり配当を160円に引き上げ、期間中の株主還元と将来投資の両立を目指しています(自己株式取得は期間累計で7.1億円実施)。
技術革新への取り組みとしては、設計のデジタル化や3次元データの活用、自動見積もりツールの導入、工場での自動化設備の導入などを進め、担い手不足への対処と生産性向上を図っています。これにより現場作業や工場加工の稼働率改善、手戻り削減を目指し、業務効率化によるコスト低減と工期短縮を実現しようとしています。同時にコーポレートガバナンスや人的資本経営、事業継続計画の整備にも注力し、変化の激しい経済環境に対するリスク管理力を高める取り組みを継続しています。