AREホールディングスJP:5857

時価総額
¥2203.1億
PER
9.8倍
貴金属リサイクル事業や産業廃棄物の収集運搬・中間処理を行う貴金属事業及び環境保全事業。

事業内容

AREホールディングスは、純粋持株会社として、アサヒプリテック株式会社やアサヒメタルファイン株式会社を含む複数の子会社と共に、貴金属事業と環境保全事業を展開しています。これらの事業は、国内外で幅広く活動しています。

貴金属事業では、金、銀、パラジウム、プラチナ、ロジウムなどの貴金属をリサイクルし、販売しています。アサヒプリテックとアサヒメタルファインは、電子材料や歯科材料、宝飾品、自動車触媒などから貴金属を回収し、精錬して高純度の製品を提供しています。

海外では、ASAHI G&S SDN.BHD.がマレーシアとシンガポールで、韓国アサヒプリテックが韓国で貴金属リサイクルを行っています。アメリカではAsahi Refining USA Inc.、カナダではAsahi Refining Canada Ltd.が貴金属の精錬・加工を手がけています。また、Asahi Depository LLCはアメリカで貴金属倉庫業を運営しています。

環境保全事業では、産業廃棄物の収集運搬と中間処理を行っています。ウェイストシステムジャパン株式会社がこの分野の持株会社として機能し、環境保全に貢献しています。これにより、持続可能な社会の実現を目指しています。

経営方針

AREホールディングスは、貴金属事業と環境保全事業を通じて成長を目指しています。同社は、循環経済の担い手として、環境と社会をつなぐ役割を果たすことを目標に掲げています。安定的な利益の確保と持続的な成長を重視し、企業価値の向上を図ることで、顧客や株主、従業員を含むすべてのステークホルダーの期待に応えることを基本方針としています。

同社の中期経営計画では、2030年に向けたビジョンとして「環境と社会をつなぐ循環経済の担い手となる」ことを掲げています。具体的なミッションとしては、「地球環境に配慮した資源循環の推進」と「脱炭素思考のウェイストマネジメント」が挙げられています。これにより、社会の課題を解決し、同社の価値を高めることを目指しています。

成長戦略として、AREホールディングスは5つの重点領域を設定しています。これには、収益性を高める事業基盤の強化、貴金属事業の新分野開拓、グローバリゼーションの推進、事業発展を支える人材形成、バランスシートの最適化が含まれます。これらの戦略を通じて、持続的な成長を実現しようとしています。

貴金属事業では、リサイクルの拡大や新分野への進出を図り、カーボンニュートラル戦略を推進しています。また、北米やアジアでの事業拡大を通じて、グローバルな競争力を強化しています。環境保全事業では、産業廃棄物業界のDX推進やデジタルプラットフォームの拡充を通じて、収益性の向上を目指しています。