AREホールディングスJP:5857

時価総額
¥1625.3億
PER
20.7倍
貴金属リサイクル、精錬加工、環境保全事業を展開、金・銀・パラジウム・プラチナの回収・販売、産業廃棄物の収集・処理を手掛ける。

沿革

2009年4月

アサヒプリテック㈱とジャパンウェイスト㈱との共同株式移転により、当社設立

東京証券取引所市場第一部上場

2010年8月

当社子会社であるジャパンウェイスト㈱がエコマックス㈱の株式取得

2011年6月

当社子会社であるアサヒプリテック㈱が㈱ウスダ製作所の株式取得

2011年8月

当社子会社であるジャパンウェイスト㈱が㈱共同化学の株式取得

2014年10月

当社子会社であるアサヒプリテック㈱が㈱ウスダ製作所を吸収合併

2014年12月

アサヒアメリカホールディングス㈱を設立

2015年3月

当社子会社であるアサヒアメリカホールディングス㈱がAsahi Refining Holdings UK Limitedおよびその子会社2社(Asahi Refining Canada Ltd.、Asahi Refining USA Inc.)を子会社化

2017年4月

当社子会社であるアサヒプリテック㈱が㈱共同化学を吸収合併

2018年4月

アサヒライフ&ヘルス㈱を設立

当社子会社であるジャパンウェイスト㈱がJWロジスティクス㈱を吸収合併

2019年1月

当社子会社であるアサヒアメリカホールディングス㈱がAsahi Refining Florida LLCを設立

2019年4月

当社子会社であるジャパンウェイスト㈱がエコマックス㈱を吸収合併

2019年7月

当社子会社であるアサヒプリテック㈱が責任あるジュエリー協議会(RJC)のCOP認証を取得

2020年4月

当社子会社であるジャパンウェイスト㈱がアサヒライフ&ヘルス㈱を吸収合併

2020年12月

当社子会社であるアサヒアメリカホールディングス㈱を解散

2021年7月

当社子会社であるアサヒプリテック㈱が責任あるジュエリー協議会(RJC)のCOC認証を取得

2021年8月

当社子会社であるAsahi Refining USA Inc.がAsahi Depository LLCを設立

2021年10月

当社子会社であるアサヒプリテック㈱がジャパンウェイスト㈱、㈱太陽化学を吸収合併

2021年11月

当社子会社であるアサヒプリテック㈱がDXE㈱を設立

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行

2023年1月

アサヒメタルファイン㈱を設立

2023年4月

当社子会社であるアサヒプリテック㈱がジャパンウェイスト㈱に商号変更

当社子会社であるジャパンウェイスト㈱が貴金属リサイクル事業をアサヒプリテック㈱(吸収分割および商号変更により新たに設立)に、貴金属精錬および製造・販売事業をアサヒメタルファイン㈱に会社分割

1964年4月

写真定着液廃液の回収、銀地金精製及び販売、写真薬品及び材料の販売を目的として、大阪市城東区に㈱朝日化学研究所を設立(資本金4百万円)

1975年2月

神戸市より産業廃棄物処理業の許可を写真関係の処理業者として全国で初めて受け、産業廃棄物処理業を開始

1983年11月

当社製銀地金がL.M.E.(ロンドン金属取引所)公認ブランドの認定を受ける

1984年8月

東京金取引所の会員としての認可を受ける

1992年4月

㈲佐藤貴金属の社員持分の全部を譲受ける

1994年11月

海外展開に向けマレーシアに現地法人“ASAHI G&S SDN. BHD.”を設立

1997年4月

㈱九州アサヒ、㈱四国アサヒ、㈱北陸アサヒ、㈱佐藤貴金属、㈱ボンアンジュを吸収合併し「アサヒプリテック株式会社」に商号変更

1998年1月

神戸市中央区加納町四丁目4番17号に本社事務所を移転

神戸市東灘区魚崎浜町21番地に本店所在地を移転

1998年10月

当社製のパラジウム地金がロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット(L.P.P.M.)の指定ブランドとして認可

1999年7月

テクノセンターにおいて国際品質保証規格「ISO9002(現ISO9001)」の認証を取得

1999年10月

日本証券業協会に株式を店頭登録

日本金地金流通協会の正会員となる

2000年5月

テクノセンターにおいて国際環境マネジメントシステム規格「ISO14001」の認証を取得

2000年7月

当社製の銀地金がロンドン・ブリオン・マーケット・アソシエーション(L.B.M.A.)の指定ブランドとして認可

2000年9月

当社製のプラチナ地金がロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット(L.P.P.M.)の指定ブランドとして認可

2000年11月

東京証券取引所市場第二部上場

2001年7月

㈱三商と株式交換

㈱大門と㈱エコマテリアルの株式取得

2002年3月

東京証券取引所市場第一部上場

2004年4月

2006年2月

2006年9月

2007年3月

2007年4月

2007年5月

2007年11月

2008年5月

2008年9月

2008年10月

2009年3月

日本ケミテック㈱の株式取得

錦興産㈱の株式取得

韓国の連絡事務所を「韓国アサヒプリテック株式会社」として現地法人化

東京都千代田区丸の内一丁目7番12号に東京本社を設置

錦興産㈱を吸収合併

㈱太陽化学と株式交換

㈱サニックスの事業の一部譲受けにより北九州事業所設置

完全子会社「ジャパンウェイスト株式会社」を設立

当社製の金地金がロンドン・ブリオン・マーケット・アソシエーション(L.B.M.A.)の指定ブランドとして認可

富士炉材㈱の株式取得

株式移転により持株会社「アサヒホールディングス株式会社」の完全子会社となるため、上場廃止

事業内容

AREホールディングスとそのグループ企業は、主に貴金属事業と環境保全事業の二つのセグメントで事業を展開しています。貴金属事業では、金、銀、パラジウム、プラチナなどの貴金属や希少金属を含むスクラップからこれらの金属をリサイクルし、販売しています。この事業は、電子材料、歯科材料、宝飾品の流通・製造、自動車触媒などの分野から集められたスクラップを対象にしており、AREプリテック株式会社が国内で、またASAHI G&S SDN.BHD.、韓国AREプリテック株式会社、Asahi Refining USA Inc.、Asahi Refining Florida LLC、Asahi Refining Canada Ltd.がそれぞれ海外で活動しています。

環境保全事業では、産業廃棄物の収集運搬及び中間処理を行っています。AREプリテック株式会社は、工場や印刷所、病院、学校、研究機関から排出される廃酸、廃アルカリ、廃油、廃液、汚泥、廃薬品、医療系感染性廃棄物などの収集運搬・処理・無害化及びリサイクルを手掛けています。また、JWケミテック株式会社は主に工場からの廃液収集運搬と中間処理、富士炉材株式会社は特別管理産業廃棄物処理や溶炉屑からの耐火煉瓦のマテリアルリサイクルなどを行っています。

これらの事業を通じて、AREホールディングスグループは、貴金属のリサイクルと環境保全の分野で広範なサービスを提供しており、産業廃棄物の処理から貴金属の回収・販売に至るまで、環境と資源の持続可能な利用に貢献しています。

経営方針

AREホールディングスとそのグループ企業は、貴金属事業と環境保全事業を核として、持続可能な成長を目指しています。同社は第9次中期経営計画において、「独創性と成長を追求するグローバル企業へ」というビジョンを掲げ、社会的価値を重視しつつ、グローバルな市場シェアの拡大を目指しています。この成長戦略の下、同社は「世界的な成長への基礎固め」、「新たな人材政策の実施」、「グループリスク管理の強化」、「SDGsへの貢献」という4つの基本方針を定め、これらを通じて持続的な成長を目指しています。

貴金属事業では、ITの活用による営業活動と技術プロセスの効率化、責任ある貴金属管理の徹底、新分野への事業拡大、人権・環境に配慮した製品の提供、そしてカーボンニュートラル戦略の推進を通じて収益の拡大を図っています。一方、環境保全事業では、先端的な処理技術の活用、全国的なグループネットワークを通じた課題解決、DX事業の拡大、水素事業など新規事業の創出を通じて、成長と収益性の向上を目指しています。

これらの戦略は、新型コロナウイルス感染症の影響や国際情勢の変化といった経営環境の変動にも対応しつつ、AREホールディングスが社会貢献と企業価値の向上を目指す上での基盤となっています。同社は、これらの取り組みを通じて、顧客、株主、従業員を含むすべてのステークホルダーの期待に応えることを目指しています。