アーレスティJP:5852

時価総額
¥186億
PER
7.9倍
ダイカスト製品や金型鋳物製品を中心に、アルミニウム事業やフリーアクセスフロアなどの完成品事業を展開する企業。

事業内容

アーレスティは、ダイカスト事業、アルミニウム事業、完成品事業の3つの主要な事業セグメントを持っています。これらの事業は、同社とその子会社14社によって構成されています。

ダイカスト事業では、自動車向けのダイカスト製品、金型鋳物製品、ダイカスト用金型などを手がけています。製品設計から金型製作、試作、量産までの一連のプロセスを提供し、関連会社がその一部を担っています。

アルミニウム事業では、ダイカスト用二次合金地金や鋳物用二次合金地金を製造・販売しています。これらの製品は、ダイカスト製品の製造において重要な役割を果たしています。

完成品事業では、フリーアクセスフロア(建築用二重床)などを提供しています。アーレスティ栃木や合肥阿雷斯提汽車配件有限公司がフロアパネルを製造し、同社が施工・販売を行っています。

経営方針

アーレスティは、成長戦略として「2040年ビジョン」を掲げ、長期的な経営計画を策定しています。このビジョンに基づき、同社は「10年ビジネスプラン」を推進し、電動車向け部品や車体系部品群への事業ポートフォリオのシフトを目指しています。これにより、環境保全や循環型社会の形成に貢献しつつ、持続可能な成長を実現しようとしています。

同社は、技術開発力の強化を通じて市場の変化に迅速に対応し、製品開発のデジタルトランスフォーメーションを進めています。特に、カーボンニュートラルダイカストの開発に挑戦し、CO2排出量を実質ゼロにすることで、地球環境への貢献と競争力の向上を図っています。これにより、唯一無二の技術を生み出すことを目指しています。

また、アーレスティは、顧客からの高評価を得ることや従業員エンゲージメントの向上を重視しています。ダイバーシティの実現に向けて、経営幹部の多様化や女性比率の向上を推進し、多様な人材が活躍できる職場環境を整備しています。これにより、企業としての魅力を高め、持続的な成長を目指しています。

さらに、同社は、アルミダイカスト製品を通じて自動車のエネルギー消費効率を向上させることを重要課題としています。2030年度までにCO2排出量原単位を50%削減する目標を掲げ、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進めています。これにより、社会課題の解決を通じた持続的成長を実現しようとしています。

財務戦略としては、資本効率の向上や健全な財務体質の維持を目指しています。自己資本利益率9%の達成や自己資本比率40%以上の堅持を目標に掲げ、成長投資を継続しつつ、株主還元を実施しています。これにより、電動化市場でのプレゼンスを確保し、持続可能な成長を支える基盤を強化しています。