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CKサンエツJP:5757
沿革
1937-12 | 伸銅品の製造、販売を目的として、東京府東京市江戸川区に資本金30万円をもって阪根伸銅株式会社として設立される。 |
1943-12 | 関東通信金属株式会社と商号を変更する。 |
1945-06 | 東京大空襲に被災(3月)したため、工場復旧疎開命令により、現本店所在地の富山県高岡市に移転し、本社工場とする。 |
1947-05 | 三越金属工業株式会社に商号を変更する。 |
1971-02 | 建設途中の砺波工場を売却する。(同工場は買主により、1971年6月に北陸金属工業株式会社として設立される。) |
1973-04 | 日本工業規格JIS表示許可工場となる。 |
1980-03 | 東京営業所(現東京支店)と大阪営業所(現大阪支店)を設立する。 |
1981-06 | 会社更生手続開始。 |
1984-08 | 会社更生手続終結。 |
1984-09 | 北陸金属工業株式会社より黄銅棒事業の全部譲渡を受け、砺波工場とするとともに、商号をサンエツ金属株式会社に変更する。 |
1985-08 | 主原料の効率的購入のため富山県高岡市に100%子会社エスケー商事株式会社を設立する。 |
1988-12 | 砺波工場の精密部品部門を分離独立させ、100%子会社株式会社サンエツ精工を設立する。 |
1991-01 | 経営の効率化を図るため100%子会社エスケー商事株式会社を吸収合併する。 |
1991-04 | 株式の額面を変更するため、サンエツ金属株式会社(旧北銅商事株式会社)と合併する。 |
1993-12 | 名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場する。 |
1994-12 | 中国に、大連三越精密部件工業有限公司を設立する。 |
1995-02 | 砺波工場に第二工場を増設し、間接押出機を導入、品質向上及び生産体制の強化を計る。 |
2000-04 | 住友金属鉱山伸銅株式会社より黄銅棒、黄銅線の事業を譲り受ける。 |
2002-10 | 黄銅素材から精密部品までを一元管理するため、株式会社サンエツ精工を吸収合併する。 |
2003-08 | 品質に関する国際規格ISO9001の認証を取得する。 |
2005-01 | 中国に、三越金属(上海)有限公司(現・連結子会社)を設立する。 |
2005-04 | 環境に関する国際規格ISO14001の認証を取得する。 |
2007-10 | 新日東金属株式会社より黄銅棒・部品加工の事業を譲り受ける。 |
2011-04 | シーケー金属株式会社(現・連結子会社)の株式を取得する。 |
2011-10 | 商号を株式会社CKサンエツに変更すると同時に、当社を純粋持株会社に移行し、新たに新設分割方式の会社分割により、サンエツ金属株式会社(現・連結子会社)を設立する。 |
2011-12 | 株式会社リケンとの合弁で、株式会社リケンCKJV(現・連結子会社)を設立する。 |
2012-12 | 古河電気工業株式会社と銅合金線製造設備の一部譲り受けに合意し、サンエツ金属株式会社高岡工場に順次移設する。 |
2013-06 | 日立ケーブルプレシジョン株式会社からめっき線の事業を譲り受け、サンエツ金属株式会社日立工場とする。 |
2013-09 | シーケー金属株式会社がJX金属黒部ガルバ株式会社より溶融亜鉛加工設備ならびに付帯する資産等を譲り受ける。 |
2013-11 | サンエツ金属株式会社高岡工場が自動車業界の品質に関する国際規格ISO/TS16949の認証を取得する。 |
2014-04 | サンエツ金属株式会社が日本伸銅株式会社と伸銅事業に関する業務提携契約を締結する。 |
2015-01 | 台湾三越股份有限公司(現・連結子会社)を設立する。 |
2015-03 | 日本伸銅株式会社に対する株式公開買付けを実施し、同社を連結子会社とする。 |
2015-07 | 大連三越精密部件工業有限公司への出資持分の全部を譲渡する。 |
2017-03 | 日本伸銅株式会社が大阪黄銅株式会社を吸収合併する。 |
2018-01 | 東京証券取引所市場第二部に上場。 |
2018-03 | 株式会社サンエツ商事を設立する。 |
2018-05 | 東京証券取引所市場第一部に上場。 |
2018-11 | 株式会社日伸地金を設立する。 |
2020-04 | 株式会社サンエツ商事が株式会社ヤシマを吸収合併する。 |
2021-01 | オキノ工業株式会社の株式を取得し、子会社とする。 |
2021-03 | 日立アロイ株式会社から黄銅棒事業と加工品事業と黄銅線製造設備を譲り受ける。 |
2022-04 | 日立金属株式会社から同社桶川工場の銅合金事業を譲り受け、日立金属商事株式会社から同事業の営業権を譲り受ける。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
事業内容
CKサンエツは、伸銅、精密部品、配管・鍍金の3つの主要事業セグメントを持つ企業グループです。伸銅事業では、自動車や家電製品、水栓金具などに使用される黄銅の棒、線、めっき線を生産しており、環境に配慮した合金の開発にも力を入れています。精密部品事業では、デジタル一眼レフカメラのカメラマウントや自動車のマニュアルトランスミッション用シンクロリングなど、黄銅製の精密部品の鍛造加工や切削加工を行っています。配管・鍍金事業では、水道やガスの配管に使用される継手の生産や、環境負荷物質を使用しない鍍金技術「CKeめっきスーパー」の開発に注力しています。これらの事業を通じて、CKサンエツは環境に優しい製品の提供を目指しており、多数の特許を取得しています。また、グループは国内外に生産拠点を持ち、グローバルな事業展開を行っています。
経営方針
CKサンエツは、伸銅、精密部品、配管・鍍金の3つの主要事業セグメントを持つ企業グループであり、独自の成長戦略を推進しています。同社は、2011年に純粋持株会社体制へ移行し、経営理念として「良いものを安く、早く、たくさん生産すること」、「努力する価値のある職場の提供」、「期待を超えるための努力」を掲げています。これらの理念のもと、「地味だけど凄い価値の創造」を目指しています。
国内市場の長期的な縮小均衡と業界再編の状況に対応するため、CKサンエツは、同業他社とのM&Aによる提携を積極的に推進しています。特に伸銅事業では、新素材の開発と特殊材の品揃えに注力し、スケールメリットとブランドイメージの定着による差別優位化を目指しています。また、サンエツ金属株式会社と日本伸銅株式会社との間で、伸銅事業におけるシナジー効果を追求しています。
配管・鍍金事業では、株式会社リケンとの提携による相乗効果の追求と、溶融亜鉛鍍金の新技術開発による差別優位化を推進しています。財務面では、銅や亜鉛の相場変動に対する運転資金の確保と、M&Aに必要な資金調達のバランスを図りながら、内部留保資金の蓄積を進めています。
経営上の目標としては、2024年3月期の経常利益66億円を目指しており、伸銅事業の原料相場リスクヘッジにデリバティブ取引を活用し、安定的な利益の確保を目指しています。これらの戦略を通じて、CKサンエツは持続可能な成長を目指しています。