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住友金属鉱山JP:5713
事業内容
住友金属鉱山は、資源開発、製錬、材料、その他の4つの事業セグメントを持っています。資源セグメントでは、国内外での非鉄金属資源の探査、開発、生産、販売を行っています。具体的には、金銀鉱の採掘や銅精鉱の生産・販売を手がけています。
製錬セグメントでは、銅、ニッケル、フェロニッケル、亜鉛などの製錬・販売を行い、金、銀、白金、パラジウムなどの貴金属も取り扱っています。また、伸銅品の製造・販売も行っています。
材料セグメントでは、電池材料や機能性材料の製造・販売を行っています。電池材料には水酸化ニッケルやニッケル酸リチウムが含まれ、機能性材料には粉体材料や結晶材料、パッケージ材料などがあります。
その他の事業には、エンジニアリング事業や環境保全設備の設計・製造・施工、機械設備の設計・製作、建設業などが含まれています。これらの事業を通じて、住友金属鉱山は多岐にわたる産業分野で活動しています。
経営方針
住友金属鉱山は、長期的な成長を目指し、経営理念とビジョンに基づいた戦略を推進しています。同社は「住友の事業精神」を重視し、社会的使命と責任を果たすことを基本方針としています。特に、技術力の向上と高品質な材料の提供を通じて、企業価値の最大化を目指しています。
同社の長期ビジョンは「世界の非鉄リーダー」として、資源権益やメタル生産量でのグローバルな存在感を確立することです。卓越した技術や独自のビジネスモデルを活用し、持続的成長と安定した利益を追求しています。また、SDGsなどの社会課題にも積極的に取り組んでいます。
中期経営計画「中計27」では、事業環境の変化に対応し、企業価値の向上を図るための基本戦略を掲げています。具体的には、ケブラダ・ブランカ銅鉱山やコテ金鉱山の戦力化、電池材料事業の再構築、製錬事業の競争力強化などが含まれます。これにより、持続的な成長を支える基盤を強化しています。
さらに、次の成長に向けた準備として、ニッケル・銅・金の開発プロジェクトやリチウムイオン二次電池リサイクル事業を推進しています。SiC貼り合わせ基板や近赤外線吸収材料の拡販も進め、新たな市場機会を模索しています。これらの取り組みを通じて、住友金属鉱山は持続可能な成長を目指しています。