大紀アルミニウム工業所JP:5702

時価総額
¥475.1億
PER
12.8倍
アルミニウム二次合金地金の製造・販売や溶解炉の新築補修を手がける企業。

事業内容

大紀アルミニウム工業所は、アルミニウム二次合金地金の製造・販売を主な事業としています。この会社は、溶解技術を活かし、溶解炉の新築や補修などの事業も展開しています。国内外に子会社を持ち、グローバルに事業を展開しています。

同社の国内子会社には、九州ダイキアルミや北海道ダイキアルミがあります。海外では、ダイキアルミニウム インダストリー(タイランド)、ダイキアルミニウム インダストリー(マレーシア)、ダイキアルミニウム インダストリー インドネシアなどがあり、各地で製造・販売を行っています。

また、大紀アルミニウム工業所は、アルミニウム屑を仕入れ、商品として販売する事業も行っています。これには、ダイキマテリアルやダイキ インターナショナル トレーディング コーポレーションからの仕入れが含まれます。

さらに、溶解炉の製造販売も手がけており、国内ではダイキエンジニアリング、海外ではダイキ エンジニアリング タイや大紀(上海)工業炉技術有限責任公司がこの事業を担っています。ダイカスト製品の製造販売も行っており、国内では聖心製作所、海外ではセイシン(タイランド)が担当しています。

経営方針

大紀アルミニウム工業所は、「G&G(Global&Green)」を経営の基本方針として掲げています。この方針は、グローバルな視点での活動と、環境に配慮した持続可能な成長を目指すものです。同社は、地球規模での活動を視野に入れ、品質やコスト、サービスの面で世界水準を追求しています。

同社の中期経営計画「DAIKI∞NEXT∞」は、2030年に向けた成長戦略を描いています。この計画では、成長分野への投資や経営基盤の強化、環境保全、地域社会への貢献、人材の育成と活用を重点領域としています。特に、ハイブリッド車や電気自動車向けのリサイクル合金の開発に注力しています。

また、大紀アルミニウム工業所は、経常利益の確保やROEの維持、PBRの向上を目指しています。さらに、連結配当性向30%程度、DOE3%程度を目安に、安定的な利益還元を行うことを目標としています。これにより、持続的な企業価値の向上を図っています。

同社は、アルミニウム二次合金業界における不確実性に対応するため、生産・販売量の最適化や原材料の選別精度向上を進めています。これにより、時代の変化に迅速に対応し、企業の成長を確実にすることを目指しています。